市の郷土史研究会の会長さんから留守電あり。
また新しい調査資料が出来上がったよう。
こつこつと地道に成果を上げていかれるよう。敬服。
明日は電話して、こちらから贈呈分を頂戴に伺う予定。
我が家の混然たる裏庭。収穫用に束ねて植えこんでいる蕎麦から種(実)が落ちて幼芽が出ている。
幹を切ったキダチダチュラから新しい芽が出て大きな葉を増やしている。
こぼれ種のフウセンカズラが芽吹いて蔓を伸ばしている。
木の鉢に植えこんだ鶏頭がひょろひょろと伸びている。
そのまた横では、吉祥草の鉢からこんにゃくが伸びている。
その鶏頭の穂先
トンボが止まっている。幼いころに、シオカラトンボの雌と覚えた。
網で追っても、シオカラトンボの雄は動きが敏捷で、なかなか採ることが出来なかった。
トンボを見つけて、急いでカメラを持ちだし、焦点を合わせる。
その間、ムギワラトンボとも呼ばれるこちらの雌は待っていてくれる。
ホバリング。
このあたりのやぶ蚊を大食してくれることを期待。
蜻蛉来て庭の蜻蛉を連れ去りし 大石暁座
蜻蛉釣りの放す尻切り蜻蛉かな 中山柳家
蜻蛉の空蜻蛉の空の上 後藤比奈夫 花びら柚子
止まり切つたれば剛直糸蜻蛉 行方克己 昆虫記
赤蜻蛉ふゆる死後にもかかる空 行方克己 知音
蜻蛉の光ばかりの触れ合へる 行方克己 知音
アスファルト切れて熔岩道赤蜻蛉 行方克己 無言劇
赤蜻蛉三十路ふりむくこと多し 行方克己 無言劇
赤蜻蛉殺生石より湧く如し 広瀬一朗
高原の蜻蛉は空を従へり 角川春樹
牛飼ひが草束ねをり夕蜻蛉 笠原古畦
夕月も蜻蛉も天にとどまれり 岡田日郎
蜻蛉や蓼科に雲いつもある 大橋越央子
大仏にとまらんとする蜻蛉かな 河野南畦
蜻蛉の通り抜けたる大広間 岡安仁義
交みたる蜻蛉まぶしや泥炭地 高木良多
とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女
糸蜻蛉万座の空に染まりけり 小出文子
緑眼もて生るる蜻蛉法の山 岡部六弥太
香久山へとぶ糸蜻蛉失せやすし 向山隆峰
山の空青し生れたる蜻蛉にも 村沢夏風
流水にとうしみ蜻蛉甲斐の国 森 澄雄
蜻蛉の空となりゆく古墳群 稲田 眸子
蜻蛉の一日長しと思はるゝ 森 ひろゑ
蜻蛉の哀しきうす翅広げたる 玉置 節子
蜻蛉生る翅をたゝみて風に耐へ 成瀬 千代
草の露抱いて蜻蛉生れをり 羽野 蕗村
川蜻蛉巻葉の先にひとやすみ 小島 菜美
赤蜻蛉砂丘は音も影も消す 石原 透
石を病む女人の裾や赤蜻蛉 夏石番矢
眉引くは蜻蛉の尾を伸すかに 鈴木栄子
蜻蛉の羽化に呼吸を合せたり 高見岳子
生れたる蜻蛉すぐに日表へ 村沢夏風
川蜻蛉深き水のいそぎをり 能村登四郎
たがひ似てつねに向き合ふ川蜻蛉 丸山佳子
三人は友となるかも糸蜻蛉 落合よう子
川蜻蛉飛ぶ石の夢石のうた 樋口昌夫
糸蜻蛉弓なりといふ愛しかた 中原道夫
湯の町の橋ばかりなる蜻蛉かな(銀山温泉) 細川加賀 『玉虫』
蜻蛉のつるみ天道わたりつつ 齋藤玄 『無畔』
父祖の地や蜻蛉は赤き身をたるる 角川源義 『口ダンの首』
俳諧の海に蜻蛉あそびけり 阿部みどり女 『月下美人』
蜻蛉の影には翅の光なし 阿部みどり女 『月下美人』
小春日や石を噛みゐる赤蜻蛉 村上鬼城
ヴィーナスに蜻蛉止まる露天風呂 村井信子
子を抱けば浜の蜻蛉につつまるる 加藤三七子
蜻蛉行くうしろ姿の大きさよ 中村草田男
つがひ蜻蛉翔ちし羽音も峡の音 石田波郷
蜻蛉や村なつかしき壁の色 蕪 村
夕空にひとときの色蜻蛉湧く 青木重行
指立てて蜻蛉を誘ふ児の真顔 菊地万里
高流れしても山影夕蜻蛉 鷲谷七菜子
蜻蛉やとりつきかねし草の上 芭 蕉
とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女
蜻蛉のさらさら流れ止まらず 高浜虚子
から松は淋しき木なり赤蜻蛉 河東碧梧桐
甲斐駒の雲の高さに赤蜻蛉 堀口星眠
挙げる杖の先ついと来る赤蜻蛉 高浜虚子
赤蜻蛉まなかひに来て浮び澄む 日野草城
肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 夏目漱石
赤蜻蛉翔び交ふ山の露天風呂 土屋保夫
赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり 正岡子規
赤蜻蛉分けて農夫の胸進む 西東三鬼
赤もさびしからむしの茎赤蜻蛉 福田蓼汀
夕凪や浜蜻蛉につつまれて 臼田亜浪
蜻蛉の高く飛びをり夕立晴 星野立子
蜻蛉生れ水草水になびきけり 久保田万太郎
蜻蛉生る羽根に透けたる湖の色 田村恵子
蜻蛉生れ覚めざる脚を動かしぬ 中村汀女
体曲げて浮葉に休む川蜻蛉 金元喜代子
この池に生れて交む蜻蛉かな 高浜虚子
糸蜻蛉暗き水辺に来て止まる 五十島典子
川蜻蛉木深き水のいそぎをり 能村登四郎
糸蜻蛉水灌ぎても墓熱し 岸田稚魚
蜻蛉を翅ごと呑めり燕の子 沢木欣一
赤蜻蛉光に変りひかり殖ゆ 栗原加美
赤蜻蛉止まりなほして神の前 藤井寿江子
赤蜻蛉むれて炎となりにけり 滝口照影
かわされていなされてなお赤蜻蛉 秋尾 敏
生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 夏目漱石
風に出て蜻蛉風に紛れざる 服部くらら
気まぐれと気ままは違ふ蜻蛉飛ぶ 塗師康廣
夕蜻蛉日にみな向きて羽根を伏せ 大野多美三
舐めてみたらと思ふ塩辛蜻蛉かな 永瀬千枝子
極上の空より殖ゆる蜻蛉かな 挟土美紗
数へゐて俄か蜻蛉の空となる 高橋良子
蜻蛉の咥へて来たる風の帯 宮澤さくら
聖時鐘蜻蛉ら露を啣へ飛ぶ 林 翔
蜻蛉行くうしろ姿の大きさよ 中村草田男
おはぐろ蜻蛉連れて保津川下りかな 水原春郎
おはぐろ蜻蛉無声映画の齣落し 湧井信雄
糸蜻蛉ふつと止りし草細し 小林律子
川蜻蛉木深き水のいそぎをり 能村登四郎
糸蜻蛉あとじさりてはとどまれる 大竹朝子
棟上げの写る水田の糸蜻蛉 高田里江
赤とんぼ、川蜻蛉、塩辛蜻蛉、糸蜻蛉は登場、麦わらトンボの例句なし。
また新しい調査資料が出来上がったよう。
こつこつと地道に成果を上げていかれるよう。敬服。
明日は電話して、こちらから贈呈分を頂戴に伺う予定。
我が家の混然たる裏庭。収穫用に束ねて植えこんでいる蕎麦から種(実)が落ちて幼芽が出ている。
幹を切ったキダチダチュラから新しい芽が出て大きな葉を増やしている。
こぼれ種のフウセンカズラが芽吹いて蔓を伸ばしている。
木の鉢に植えこんだ鶏頭がひょろひょろと伸びている。
そのまた横では、吉祥草の鉢からこんにゃくが伸びている。
その鶏頭の穂先
トンボが止まっている。幼いころに、シオカラトンボの雌と覚えた。
網で追っても、シオカラトンボの雄は動きが敏捷で、なかなか採ることが出来なかった。
トンボを見つけて、急いでカメラを持ちだし、焦点を合わせる。
その間、ムギワラトンボとも呼ばれるこちらの雌は待っていてくれる。
ホバリング。
このあたりのやぶ蚊を大食してくれることを期待。
赤とんぼ、川蜻蛉、塩辛蜻蛉、糸蜻蛉は登場、麦わらトンボの例句なし。