ネクタイのない国

ネクタイのない国

短歌について日常について。
常に新しい関心を持って綴ります。

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千の世を生まれ変わりし山鳩の影は群青色に毛羽立つ

百数夜猫とくらした仮宿が区画整理のビルに消え去る

せっかちな時計屋さんの秒針と鼓動を乱す君のまばたき

職歴の欄に連ねる意味のない珍獣はんたーなどの肩書き

水瓶座一位になった先週の占いを見る君のため息


#まばたき #群青 #珍獣



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もう日は沈んでいる
あとは君か僕が消える番だ。
いつ消えたっていいと思っていた。
夕闇に絆されて
黒いカーテンが窓から手を振って
言葉を尽くす僕の片目を奪う
君は耳を傾ける
風の音の中の優しい和音を
聞き分ける
遠くで子供の泣き声が聞こえる
昔の君かもしれない
防衛の川の境界線の向こうに
焼かれるような真っ赤な夕焼けが
粉々になっていったのは
もうずいぶんと前の記憶だ。
もうお互いの顔も耳も眼も口も
認識できていない
完全に混ざり合って
世界に溶け込んでしまう
見えないけれど
やっと伸ばした指の先が
君の口元に触れた

暗闇になれたらおいで
潜水夫
ロッカールームの主を吊そう

心臓は赤いか熱いか冷たいか
触れたらそれはただの風船

窓レール走っていったクモの子の
足は銀色のコンパスです。

幸福と隣りあわせの惨劇は口内炎上踊るたい焼き

嘘つきな舌を愛した幼子のとかげのような赤い一輪

地上ではタクシーだけがひれ伏して帰ってこない星を待ってる

置き場所のないぬいぐるみの手をとって街から出よう夜の駆け落ち


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