【昨日のビール】
ロング缶:2本
レギュラー缶:1本
芋焼酎ロック:5杯
【昨日の実績】
自転車:×
筋トレ:×
お菓子断ち:×
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2025年1月26日の日曜日。
この日は忘れられない日となってしまった、、、
私には高校生になる息子がいて、部活でサッカーをやっている。サッカーを始めたのは幼稚園のサッカースクールからなのでずいぶん長いことやっているものだ。小学校に上がった息子は4年生になった時、練習ばかりで試合がないスクールにモノ足りなさを感じたようでクラブチームに入りたいと言ってきた。当時、私はファミリーキャンプにドはまりしていた頃で、土日はチャンスがあればキャンプに行きたいといつも思っていた。息子がクラブチームに入ると土日は試合か、それがなくても練習になることが分かっていたのであまり気乗りしない。なので楽しいキャンプに行けなくなるぞと、なんとなく言い続けたのだが息子の意思は固かった。家族とのキャンプよりもサッカーを選んだのだ。
土日のキャンプにほぼ行けなくなった私はガッカリした気持ちの方が大きかったのだが、いざ我が子が試合に出るとなると、これが楽しみで仕方がなくなった。言ってみれば毎週末が運動会でリレー選手に選ばれた息子を応援するようなモノで、キャンプと同じ、いや、それ以上に楽しい週末を迎えることになった。
息子が入ったクラブチームは地域で一番強いチームだったので選手もたくさん在籍していた。40人近くいた気がするのだが、その中で息子はAチームとBチームを行ったり来たりするくらいの実力だった。選手が多い分、親もたくさんいるのだが、その中でも試合の観戦によく行く親はなんとなく決まっている。もちろん私は毎週のように試合観戦、試合がない日は練習見物出かけたのだが、私と同じような頻度で顔を出す親がいた。その親の子供はいつもAチームで活躍するクラブの中でも中心的なメンバーだった。しかもその親も保護者代表といった感じで親たちの中心的な存在である。そしてその人とは今でも仲良くしているのだが、それが誰かというと、何を隠そうなんとあの、ド変態先輩その人なのだ。
私が2年ほど前からロードバイクを始めたのだが、ド変態先輩は私よりもずいぶん前から乗っているということを知っていた。なので私がド変態先輩にロードバイクに乗り始めたという話をしたら早速一緒に走ろうと誘ってくれたのだ。それ以来、一緒によく走ってくれるサイクリング仲間になったのである。ド変態というのは激坂をこよなく愛し、辛くキツいサイクリングに出かけて、そこを制覇することにシアワセを感じるという異常な精神、趣味、傾向があることから名づけられている。
2025年1月26日の日曜日に話を戻す。この日、私の息子が通う高校とド変態先輩の息子が通う学校間でサッカーの練習試合があるということが分かった。事前に知った我々は、試合会場まで一緒に自転車で行って、それから観戦しようという約束をしていたのである。
私はその日の前日、群馬県は高崎に行って帰りの時間が何時になるかわからなかった。遅くなる可能性もあったので、二日酔いになっても大丈夫であろう時間である9時に待ち合わせすることで合意した。場所は近所のコンビニだ。
朝、無事に起きれた私は出かける準備を終えて時間通りコンビニに到着した。すると、、、
あれ?自転車が1台多いぞ。なんと、ここへくる途中、偶然にもド変態先輩が変態先輩に会ったそうで、一緒に途中まで走ろうという事になったそうなのだ。ややこしいが、変態には「ド変態」と「変態先輩」の2人がいる。ドがつくかつかないかなのだが、最近はどっちもド変態になっているので名前で区別できなくなった。
いつもはその変態たちに引っ張られる形で走ることになるのだが、今日の目的地である試合会場は私がよく行くサッカーグラウンドだったので、逆に私が変態たちを引き連れて走ることになった。これがよくなかった。
グラウンドまでの道のりはというと、いつもゆっくり走るコースなのだが、今日は変態2人が後ろから追ってくるので、なんとなくペダルを漕ぐ足に力が入る。いつもより1.3倍増しくらいのスピードで巡航していた。そしてその時、事件は起きた。
時速25キロくらい出ていただろう。変態2名を引き連れた私は明らかに調子に乗っていた。どんどんとスピードを上げて快走していく。そのうちに、もっとスピードを上げようとして体勢を変えるためにハンドルを持ち変えた。ブレーキに指をかけていたのをやめてドロップハンドルの上部を握ろうと両手を離した。と、その刹那。
ズドンと下からタイヤを突き上げる強い衝撃を感じた。私の両手は自然とハンドルの無いただの空気を掴む形になるので手応えなど全く無い。そうなるとどうなるかというと、当たり前だが自転車のコントロールが全く効かなくなるのだ。私は前傾姿勢をより前傾にして、顔をハンドルにぶつけそうになった。サドルは非常にたかくしているので両手を地面の方に勢いよく降ろし、うなだれるような格好でスピードはそのままに頭の方から道路の左側へ勢いよく突っんだ。
「ガシャッ、バキバキ」
何が起きたかすぐには分からなかった。見えるのは樹の小枝とたくさんの草、その上に自転車が横たわっており地面と自転車の間には私の太ももが見える。そこでようやく自分が置かれた状況を把握した。落車したのだ。
「大丈夫ですかー?ちょっと自転車を動かすので足をよけますねー」
すぐに変態先輩がやって来て声をかけてくれた。
「大丈夫でーす。いろいろヒリヒリしますが、、、」
自転車を安全な場所に移動してくれている変態先輩に、私は精一杯の大丈夫アピールとしてそう答えた。感覚的に骨には異常なさそうである。ゆっくりだが立ち上がることができたし、激痛などはどこにも感じない。強いていうなら顔のあちこちがヒリヒリするくらいだ。ド変態先輩もやって来て気遣ってくれる。
「あー、顔をあちこち擦りむいてますねー」
そう言われた。なるほど、左頬側で口のすぐ横あたりと鼻頭が痛い。特に鼻の方は痛みを強く感じる。
「あー、血が出てますよ」
ド変態先輩がそういうので鼻を触ると指先がに血が付いた。幸い流れるほどの量では無いが、持って来たハンカチで拭かないと鼻の頭にある赤い点が広がっていくのが分かった。
「どうします?今日はもうココでやめておきますか?」
変態2人がそう言うので、そうしようと思った。今はまだ気も張っていて痛みがそれほどでないが、どこを打っているか分からない。間違いなく首は激しく捻っている。尻も強く打っているだろうし腰も鈍く痛い。太もももなんとなく打ったような気配がする。
私が突っ込んだ場所は不幸中の幸いなのか、サイクリングロードに点在する植え込みのある場所だった。もう少し先だったら鉄柱にぶつかるか、それを越えてサイクリングロードの3メートルほど下にある道路に自転車ごと落下してしまうはずの所だった。想像しただけで恐ろしい。そして季節も味方してくれた。寒い冬場なのでサイクルスーツにウィンドブレーカー、グローブもきちんとつけていた。ヘルメットはもちろんだが、サングラスは小枝が目のあたりに突き刺さるのを防いでくれただろう。
落車した原因は植え込みの中に伸びる大きな樹の根っこが成長しすぎてアスファルトを10cmほど持ち上げていたのだが、そこに乗り上げたと同時に私がハンドルを握りかえたのでこのようなことになった。タイミングが悪すぎたのだ。
あとで考えたが、政治家や俳優がロードバイクで落車し、人生を変えざるを得なくなった話を知っているが、それも今回私が体験したような些細な原因で起きたのだろう。非常に恐ろしくなった。
とりあえず、ケガは一見大した事なさそうだし、息子の試合は見たいのでそのまま進むことに決めた。それを聞いた変態先輩が少し曲がっていたハンドルについているシフトレバーとサドルを手際よく直してくれた。
この日も美しい富士山。
怪我は大丈夫だろう。
突っ込んだ場所がアスファルトなどではなく植え込みだったので自転車もほとんど無傷だ。私は本当についているのだ。
その日の試合は息子チームが大勝した。しかしド変態先輩の息子が足を捻ってしまい途中で病院に行くことになった。いやはや今日は何ともトラブルがよく起きる日である。
帰りの富士山観測所。
朝とは違った顔を見せた。
とりあえず帰ってから傷の具合を見ることにしよう。
あれ?
おや、待てよ。
もしかして、あれは、、、
さ、詐欺集団だーーーーーーッ!
ここがその落車した現場。向こう側から走ってきて写真中央にあるアスファルトが盛り上がった部分でコントロールを失ったのだ。
気が付いたらこの中に潜り込んでいた。奥に見えるのはコンクリートで覆われた鉄柱である。恐ろしや―。
帰宅すると娘にこっぴどく叱られた。もう自転車はやめなさいと言われたのだ。やめるわけないけど。妻も大きなけががなく無事を安堵するとともに、自転車はやめた方がいいかもねと言った。だから、やめるわけないのだ。
息子にそのことを話すと「やめなくてもいいと思うけどね」と、一人だけ味方してくれた。さすが息子。まあ、妻、娘、息子の誰がさすがなのかは分からないが、私でないことは確かのようである。これからは、自転車の乗り方もしっかり考えねばならない、老い先短くなるジョージクルーニー似のウブでマジメな大酒飲みである私に起きた重大事件の話なのであった。
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この落車からずいぶん時間が経った
顔の傷はキズパワーパッドのおかげで早く治った
しかし私の高い高い鼻の頭に負った傷は深かったようで
治りが遅く跡が残ってしまった
まるでブラックジャックのように
そしてまだまだ首が痛い
おそらく軽いむち打ち状態になっていると思う
ビールをこよなく愛する皆さま
これはやはり
アルコールで麻酔をかけてあげるしかないようだ
であるからして
やっぱり今宵も
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
なのである。
ムフフフフ。














































































