こんにちは、食育カウンセラー・株式会社コルコルの伊藤協子です。
「早期食育のすすめ」シリーズ、「プレコンセプションケア」「妊活・妊娠期の食育生活」「妊活・妊娠期の食育生活プラスα」についてお話ししましたが、今回は、双子の娘たちが生まれた後「乳幼児期の食育生活」をご紹介します。
1. 乳児期:お母さんが三食しっかり食べる・母乳育児にこだわらない
妊活・妊娠期と同じで、産後は授乳がありますし、出産・育児で体力を消耗するため、母である自分が三食しっかり食べることを心がけました。
乳児期は「完全母乳育児」が推奨されたりしますが、お母さん自身の栄養状態が良くないのに母乳にこだわって育てていると乳児の健康にも影響します。鉄不足のお母さんが母乳だけで育てていたら鉄不足の子どもになってしまうのは容易に理解できるかと思います。
また、母乳をあげるということはお母さんの栄養を分け与えているわけですから、お母さんがいつもより多く食べて栄養補給をしないと、どんどん栄養が失われてしまいます。
母乳以外にもバランスよく栄養素が配合されている人工ミルクを取り入れ、乳児に栄養補給をしながら、お母さんも自分の体を休めてあげることも大切で、分子栄養学的にもミルクの使用をおすすめしています。栄養が足りていないと、夜泣きや癇癪が激しく、栄養が足りてくるとそれがおさまるとも言われています。
「母乳神話」にとらわれずに、罪悪感を感じないでミルクを取り入れてほしいです。
ちなみに、我が家は双子育児だったので、母乳だけでは足りず、生まれてすぐから混合で育てていましたが、おかげで双子でおチビちゃんだった娘たちはみるみる大きくなり、保育園に入った時はすでに一番体が大きかったです。
2. 離乳食期:ケフィアや発酵食品で腸活
生後6か月を過ぎて離乳食が始まったら、我が家では発酵食品が豊富な和食離乳食を中心に、豆乳ケフィアも食べさせ始めました。
赤ちゃんが生まれる際、お母さんの産道を通ってくる過程でお母さんの乳酸菌を体内に取り入れるといわれていますが、娘たちは帝王切開出産だったので、この過程が抜けています。なので、生まれた後に乳酸菌を意識して取り入れるようにしていました。
豆乳ケフィアの乳酸菌・酵母を取り入れたおかげか、心配していた私のアレルギー体質は一切引き継ぐことはなく、排便もしっかり、お肌はつるつる。
1歳の誕生日には「ケフィア豆乳ヨーグルト」でフルーツバースデーケーキを作ってお祝いしました。
2人とも大好きだったのでペロリと食べましたよ。
「ケフィア豆乳ヨーグルト」はカルシウムたっぷり・その他栄養豊富な豆乳も取り入れていたので、その後、足腰体感しっかりで、大きなケガなどはまったくなく、すくすく大きく育っていきました。
3. 幼児期:子どもへの食育スタート
幼児期からは本格的に食育が始まります。
娘たちが通っていた保育園は、季節の行事を行事食とともに祝い、園で育てた野菜を給食に使ったり、園児にお米とぎや給食の準備をさせたり、親子料理教室などを開催したりと、「食育」にこだわる素晴らしい園でした。
途中、少し離れたところに引っ越したこともあり、転園を検討しましたが、娘たちがその保育園が好きだったのと、勉強や習い事・お受験に力を入れるよりも、「食育」に力を入れる保育園に共感したので、卒園までがんばって通わせました。とても良い選択だったと思っています。
また、我が家でも、
旬の食材を使ったごはんや行事食を一緒に楽しみ、コルコルでも農業体験を企画して連れて行き始めたり、
ごはんの時に栄養の話をしたり、
食育のお話が出てくる絵本を読み聞かせたりと、
様々な食育を実践しました。
妊活・妊娠・乳児期まではお母さんががんばる時期でしたが、幼児期は、子どもたち本人の食育の土台作りでとても大切な時期です。
様々な角度から食と触れ合わせると、好き嫌いや偏食のない子どもになります。
でも、一番大切なことは、みんなで食卓を囲み、お母さんが「おいしいね」とモリモリ元気にごはんを食べる姿を子どもたちに見せること。
これが一番の食育なのではないかと思います。
次回は、「小学生の食育生活」についてお話します。