早期食育のすすめ~プレコンセプションケアについて~ | 伊藤協子のCorcor Kitchen

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株式会社コルコル代表・食育コンサルタントの伊藤協子のブログです。2009年~食育子育て・レシピ・育児・仕事のことなどについて書いています。

こんにちは。株式会社コルコル代表で食育カウンセラーの伊藤協子です。

 

先日、「早期食育のすすめ~妊活・妊娠中の食育生活」という記事を書きましたが、それとほぼ同時期にこのような記事が配信されていました。

 

将来の妊娠に影響? 20~30代女性が考えたい「プレコンセプションケア」を産婦人科医が解説|「マイナビウーマン」 (mynavi.jp)

 

見かけた方もいらっしゃるかもしれません。

 

各社配信していましたが、「マイナビウーマン」が詳しく出していたので読んでみてください。

 

プレコンセプション」のプレ(Pre)は「〜の前の」、コンセプション(Conception)は「受精・懐妊」という意味で、「プレコンセプションケア」とは、「将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが、自らの生活や健康に向き合うこと」を意味する言葉です。

 

2012年にWHOがこの「プレコンセプションケア」を推奨し、日本でも2015年頃から国立成育医療センターで外来が開設されています。

 

若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうことで、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすることが目的の一つです。

 

 

国立成育医療センター責任者の荒田尚子先生によると、「プレコンセプションケア」は、近々妊娠したいと考えている女性だけでなく、思春期以降、妊娠可能な年齢の全女性に必要なもので、そして、女性の健康を支えるパートナーやご家族、企業の健康支援のご担当者様にも知っていただきたいことと言っています。

 

「プレコンセプションケア」をみんなの健康の新常識に

 

この「妊娠したい人だけでなくその前の段階からのケア」という意味では、私が前回書いた「早期食育のすすめ」と共通していると思っています。

 

食育の観点でも、妊娠してから、妊娠する直前からだけではなく、その前からの健康な食生活が大切だということですね。

 

国立成育医療センターでは、「女性が健康でいるための生活習慣」として以下をあげています。

 

①適正体重を守る

②栄養バランスを整える

③適度に運動する

④禁煙する・受動喫煙を避ける

⑤アルコールは控えめに

⑥ストレスを溜め込まない

また早いうちからの婦人科クリニックの受診もすすめています。

 

②の栄養については、

若い女性は、たんぱく質、カルシウム、食物繊維等が不足して、「低栄養」の傾向があります。1日3食きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。また、葉酸(ようさん)も積極的に摂取してください。葉酸は胎児の細胞分化に不可欠なビタミンで、ブロッコリー、ほうれん草、納豆などに多く含まれています。日本産科婦人科学会では妊娠前からの葉酸サプリメントの服用も有効としています。」とのこと。

 

低栄養の傾向があること

1日3食きちんと摂る

栄養バランスを整える

は、食育でも分子栄養学でも繰り返し言っていることです。

 

ここをしっかりやることで将来の自分と子どもと家族の健康が確立されていきます。


女性だけでなく男性もです。

 

しっかり食べるということは、何においても最優先してほしいです。

 

そして、最初にご紹介したマイナビウーマンの古賀先生がすすめるのは、

 

・葉酸を摂る

・ビタミンDを摂る

・腸活をする

 

などで、

「プレコンセプションケアとは、つまり妊娠前の自らの健康を見つめ直し、色々な検査で自らを知り、必要に応じて栄養の取り方を変えること、そしてこれからの人生を想像することだと思います。」

と話しています。

 

ぜひ、一度記事をしっかり読んでみてください。

 

そして、この中の「腸活をする」の部分では大変興味深いお話をされています。

 

その話はまた次回に詳しく書きたいと思います。