今日のお話は人によっては嫌悪感を持つかもしれません。
「地雷を踏む」とは世間一般の解釈では
「一般的には何でもない事でも当人にとっては大きな問題でそれに関して触れる事はタブー」と言う解釈
他に言い換えると「逆鱗に触れる」、
龍の鱗(うろこ)のある一枚、これに触れると龍が怒り出すために生まれた言葉。
地雷と言う物は「戦術的」に重要な兵器で、その場所の状況に上手く隠蔽して
走行車両・人員を破壊、殺傷する兵器。
この地雷と言う物は効果的に使うと非常に有効な兵器、
退却部隊の殿(しんがり:最後尾を守る部隊)が一つミエミエの罠を仕掛けておく、
追撃部隊はこれを排除し追撃を開始した先に巧妙に隠蔽した罠を置いておくだけで
「まだ他にもあるかもしれない」と追撃部隊の進行速度を抑える事が出来る。
殿に時間的余裕は無いけど「まだ他にも・・・」と思わせるだけで心理戦で勝つ事が出来る、
戦いは常に相手の心理を折る事が重要、無駄な戦いで消耗するのは避けるべき事。
この地雷と言う物非常に「いやらしい」兵器で「踏んだ瞬間に爆発」が良く考えられる物、
次に「磁気に反応、人ではなく車両にのみ爆発」とか「重量が抜けた瞬間に爆発」、最たる物は
踏んだ瞬間にバネで1~2m程飛び上り周囲数十メートルの範囲で殺傷能力を持つ地雷など・・・。
多数の小爆弾をバラ撒くクラスター爆弾、バラ待撒かれた小爆弾の中には不発弾もあります、
巧妙に隠された地雷、これも見つけにくい。
戦争や紛争が終わった後もこれらの処理に追われ、追いつかない物が無辜の人々を傷つける
戦術上有効な兵器ですが、だからこそこれらの兵器は廃止されて欲しい兵器な訳です。
(戦略と戦術は意味が異なります。
戦略:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E7%95%A5
戦術:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E8%A1%93)
これらの兵器を発火させるのが「信管」、信管にも色々あります、
普通イメージされるのは爆弾が地上に当たった瞬間に爆発する「触発信管」ですが他には
気圧計(圧力計)やレーダーと連動して一定の高度(深度)まで降りると発火する「高度(圧力)信管」、
金属が近くに存在する事で周辺磁場の変化に対応する「磁気信管」、
百分の数秒から何日と言う範囲で作動する「時限信管」。
船を攻撃する場合の爆弾は時限信管の一種「遅延信管」を使います、
甲板で破裂してもダメージ少ないので船の機能そのものを止める必要があります。
ドンとブチ当たって船内奥深くに潜り込みながら船体内部で爆発、
映画「パールハーバー」の中で日本軍機に爆撃されたアメリカ軍艦、何層も奥に爆弾がめり込み
爆発した瞬間に戦艦がグワッ!と膨らんで爆発するシーン。
こう言った最新・最先端でもない兵器が実は人の心理や行動・復興を妨げる非常に厄介な物なのです。
ずーーーっと家にいるとこう言った地雷がそこここにある(笑)
しかも気が付かずに通り過ぎて後になって「ドカン!」という・・・、
「わかりにくくて時限信管付き地雷」
明日は踏まないぞ・・・。