執着。
お盆に姪っ子が帰ってきてから私はおかしい。妹の子供なのに愛しくてしかたがない。まるで我が子のように。お盆があけてもとの日常にかえっても、一緒に出掛けた場所や一緒に食べたものや思い出が消えない。やたらと周囲の子供たちの声や、親の話や、孫の写真に目を細める人の声が耳につく。職場の人に孫が生まれて嬉しくてはしゃぐ声に腹が立つなんでだろう、姪っ子とは何度も会っていて何度も出掛けていて特別なことはなかったのに。思い付くのは姪っ子の成長と共に彼女に自我の片鱗が見えてきたこと。人の成長や、子供の愛しさや、親としての醍醐味や、そんなものに少し触れてしまったからかもしれない。その、あまやかなそれでいて苦味もともなう。なんだかとても苦しいこれは、間違った執着だ。