2004年、驚異の大恐竜博の後編です。
この恐竜展では、ジュラ紀前期の中国は雲南省の禄豊(ルーフェン)の標本がかなり展示されていました。
当時は中国産のディロフォサウルスとして、展示されていたシノサウルスです。
シノサウルス自体は見つかっていたのですが、部分化石だったので、最初はヘレラサウルス類と考えらえていたのです。
後に同じ雲南省の晋寧(ジンニン)から、二枚のトサカを持つ頭骨が見つかり、シノサウルスがディロフォサウルス類であることが分かりました。^^
ルーフェンと言えは、”古竜脚類”のルーフェンゴサウルスが有名です。
産状標本に成体から幼体(写真)まで、数体が展示されていました。
今では”古竜脚類”や”原竜脚類”と言う呼称は使われなくなり、竜脚形類の中で、幾つかのグループに分類されています。^^
また目玉展示の一つとして、プシッタコサウルスが子守をしていた証拠の標本も来日していました。
1頭の成体の周りに幼体が32頭、砂嵐に巻き込まれたのでしょうか。
複数のつがいの子を、交代で面倒を見ていたのかも知れませんが、ものすごい惨劇の跡の記録ですね。^^;
初来日の標本としては、ユタラプトルやラジャサウルスの頭骨、
ヨロイ竜のミモオラペルタの全身骨格や、クリトンサウルスの頭骨なんかも来てましたね。
変わった標本としては、鳥脚類テスケロサウルスの営み骨格標本なんて、攻めた展示もありました。^^
ラボっぽい場所を再現した空間に展示されていて、異色の展示だったと記憶しています。^^
駆け足でいたが、2004年の脅威の大恐竜博を振り返ってみました。^^
ではまた。