皆様、明けましておめでとうございます。^^

本年最初のミネショは、ながの東急百貨店で開催されている、長野ミネラルマルシェ・地球が創った宝物展へ行って来ました。

 

宝石や奇石がメインのミネラルマルシェなのですが、アンモナイトでお世話になっている、IZUMIさんが出店していることもあり、お年始代わりに毎年伺っているものです。^^

池袋ショーの際に、白亜紀の果球(いわゆるマツボックリ)も探していることを主さんに話したところ、割れたものなら幾つかあるとのことで、期待して出向いたところです。^^

 

で、今回の戦果がこちら・・・

北海道夕張のシューパロ川上流、天狗沢の合流した辺りより1kmほど上がった場所で、時代的にはチューロニアンの前期になるそうです。

ノジュールから出ている部分の大きさですが、

縦 7.5cm、横 6.8cm という寸法でした。

表面保護のため、木工用ボンドを薄めたものを塗布してあり、若干光沢が出ていますが、2~3日水に浸けた後、歯ブラシで擦れば取れるとのことなので、後日やってみようと思っています。^^

 

”松の実”感の解る標本で、手に入れられて良かったです。

恐竜たちが種を食べたとは考えにくいですが、哺乳類の祖先たちならあるいは・・・と妄想にふけっています。^^

 

ではまた。

 

続いてトリケラトプスの歯冠、2本について取り上げます。^^

・Triceratops.horridus

アメリカ合衆国 ワイオミング州 ニオブララ郡

ランス累層(白亜紀後期マーストリヒチアン)

マーチャント牧場採石場産

※Gさんからは、どちらの歯冠も右側のものと聞いています。

 

まずは上顎骨歯から・・・

写真左上から時計廻りに頬側、顎側(遠心)、舌側、吻部側(近心)となります。

サイズは頬側最大長:47mm、幅:20mm、歯冠部エナメル質の高さは22.5mmでした。

舌側最大長:35.7mm、二つの歯根間の開きは37.9mmとなっています。

 

一方、歯骨歯(下顎の歯)ですが、

同じく、写真左上から時計廻りに頬側、顎側(遠心)、舌側、吻部側(近心)となります。

サイズは頬側最大長:51.2mm、幅:21.2mm、舌側の最大長は30.4mm、歯冠部エナメル質の高さは23.6mmとなっています。

 

歯根底面の状態はこんな感じです。

左が上顎骨歯、右が歯骨歯になります。

未使用の置換歯で2本の歯根が残ったものは、そこそこ出回っていますが、すり減った状態で歯根が2本とも残ったものは少ないので、良い買い物ができました。^^

 

そう言えば、Gさんのところに右上顎骨と思われる歯付き標本が、朝イチには有ったんですが、すぐに旅立ったようです。

まぁ、私には縁が無かったということですね。^^;

 

以上で池袋ショーで手に入れた標本の詳細アップは終了です。

 

ではまた。^^

それでは池袋ショーで手に入れた標本の詳細報告です。

まずはトルヴォサウルスの歯冠から・・・

・Torvosaurus.tanneri

アメリカ合衆国 ワイオミング州 ビッグホーン郡シェル近郊

モリソン累層(ジュラ紀後期):ダーナ採掘場産

 ※北米ブースGさんのラベルには前歯の表記が

標本長:42.2mm

エナメル質の欠けの位置を歯根との境と仮定して、

高さCH:34.3mm 

幅CBL:19.0mm

厚さCBW:13.5mm

吻部側(近心)には鋸歯がなく、先端部には咬耗面があります。

 

顎側(遠心)に鋸歯がしっかりとあり、

鋸歯の密度は先端側から歯根側へ

7個/5mm→10個/5mmと細かくなっていました。

鋸歯の形状は、ほぼ真っ直ぐで櫛形に見えます。

咬耗面の出来方で下顎(歯骨歯)の前歯、1本目ないし2本目の

歯で間違いないと思われます。

 

左右の判別は難しいですが、よくこんなものが出て来たものだと、さすがGさん、驚いております。^^;

 

ではまた。^^

それでは特別講座の後編です。

休憩を挟んで日本での恐竜発掘についてお話されました。

まずはサハリンで発見されたニッポノサウルスから・・・

つづいて岩手のモシリュウと兵庫のタンバティタニス、

関東からは群馬県で見つかった恐竜化石について・・・

スピノサウルス類については他国で見つかった化石から、放散のルートが見えて来たようですね。^^

これは私個人の考えですが、カルカロドントサウルス類も同様なルートで放散したのかも知れません。^^;

 

つづいて福島での発掘と恐竜化石について・・・

双葉層群の足沢層からは恐竜化石が幾つか出ており、ハドロサウルス類は広野竜、獣脚類は双葉竜の和名がついています。^^

そして首長竜のフタバサウルス(双葉鈴木竜):双葉層群玉山層も忘れては行けませんね。

福島ではフタバサウルス以外にも首長竜化石が幾つも見つかっています。^^

 

続いてはクジラ類の調査で海外と日本国内の発掘調査について、

他に海棲哺乳類のデスモスチルスについても話がありましたが、

割愛致します。^^;

 

最後はゾウ化石についてでした。^^

最古のゾウであるフォスファテリウムはミネラルショーに出店している仏ブースの”先生”が見つけたのだそうです。

種名に”先生”の名前が顕名されています。

・・・知らなかった。 ^^;

ステゴロフォドンは国府田博士の研究対象で、ミニチュアレプリカを手に熱弁されていました。^^

ステゴロフォドンは生息年代が日本列島が大陸と地続きだった時代から島嶼時代への移行期で、初期のものは大型個体で、徐々に生息環境に合わせて小型化したことが分かっているそうです。

 

以上で特別講義の模様は終わりますが、講義室内には実物化石やレプリカの標本が置かれており、手に取って観察することが可能でした。^^

恐竜の標本もあります。

ディプロドクスの上顎骨は骨が外れて置換歯の状態が見れましたし、貴重な双葉竜の脛骨のレプリカが・・・ (・∀・)

実物は個人所蔵なので、滅多に見られないので嬉しい限りです。

時間の許す限り、じっくり観察させて頂きました。^^

 

この特別講義は有料なのですが、10数名ほどの子どもたちも参加していました。

2時間の長丁場でしたが、講義の内容も楽しめて、標本にも安心して触れることが出来、満足だったのではないかと感じました。

また資料と共に配布された化石は、骨片ではありますがユタ州モリソン累層産の恐竜化石ですから、宝物になることでしょう。^^

こう言った企画はつづけて頂きたいですね。

 

ではまた。^^

今回は12月15日に開かれた、東京ミネラルショーの特別講座の模様をお伝えしたいと思います。^^

今回の特別講座は、茨城県自然博物館名誉学芸員の国府田(こうだ)良樹博士による、「化石発見物語・発掘はたのしい」という内容でした。^^

2枚目の写真にICレコーダが写っていますが、録音と動画撮影は禁止でしたので、講義が始まる前に鞄の中にしまっております。

 

講義の手初めは「そもそも化石とは・・・」をテーマにおさらいして頂きました。

どうしても化石と言うと大型化石に目が向いてしまいがちですが、顕微鏡でないと見れないような微化石の方が、地質年代の同定には不可欠で、大事な化石であること。

化石には様々なタイプがあり、それぞれ重要な情報をもたらしてくれることを再確認しました。^^;

 

続いては恐竜の発掘についてで、黎明期に繰り広げられた、コープとマーシュの恐竜戦争について振り返りました。

続いては国府田博士が携わった、世界各地での発掘の模様を伝えて頂きました。^^

国府田博士の専門はゾウ化石なのですが、恐竜化石の発掘調査にも同行されているとのことで、まずは米国ユタ州での模様から、

続いてアルゼンチンのパタゴニアでの調査、

カルノタウルスのレプリカを茨城県自然博物館は所蔵していますが、普段はバックヤードにあって特別展の時だけたまに出没していますね。^^

 

英国ワイト島の発掘調査の模様など・・・

海岸部が露頭のため、干潮の時だけ調査が可能になります。

 

アジアではタイと中国の内モンゴル自治区、モンゴルのゴビ砂漠での調査について、お話下さいました。^^

今回はここまで、後編に続きます。

 

ではまた。^^