9月2日に行われた、科博のディスカバリートークを聴講して来ました。^^

前回の”最新恐竜学”から3か月あまりですが、この間様々な研究論文や新種の記載が行われ、真鍋真ディレクターも何をお伝えしようか、ぎりぎりまで迷ったとのことっでした。^^

 

最初のお話は、インドの三畳紀中期の地層から見つかった主竜類(ワニなどが含まれる)シュリンガサウルスについて・・・

大小7個体のボーンベッドから見つかったそうで、一番の特徴は木の葉型の歯と眼の上の2本の角。

まさしく三畳紀のウシ的存在だったようですが、よくよく考えると収斂進化もここまで来ると感慨深いですね。^^;

現代のクロサイやアルマジロ、白亜紀のトリケラトプスに、アンキロサウルス。

三畳紀ではこのシュリンガサウルスにデスマトスクスと、各時代で角や装甲を持つ植物食の動物たちがいた訳ですから。^^

 

2つ目は、去年の恐竜博で日本で初公開になったチレサウルスが実は獣脚類ではなかった、というお話。

小型獣脚類でも白亜紀には、骨盤の恥骨がお尻側へ回転するタイプ(ドロマエオサウルス類など)があるため、当初チレサウルスも獣脚類の分類不明(一応基盤的なテタヌラ類とされた)種と考えられていたのですが、その後研究が進んで基盤的な鳥盤類であるとの研究が発表されました。

鳥盤類全体の特徴として、前歯骨という下顎の嘴を形作る骨がまだ進化していない段階らいしのです。^^;

これは最近発表された、オルニトスケリダという鳥盤類と獣脚類が一つのグループを構成する考え方とも合致するとのことで、精査は必要だが大変興味深いとのことでした。

 

最後は絶滅鳥類のドードーの骨学研究から、羽毛恐竜の研究に役立つかもしれないというお話。^^

現存する足の骨の標本をスライスして調べたところ、年齢と性差、羽根が生え変わっていたことが判ったとのこと。

年齢は恐竜などと同じで年輪構造を数えることで判明したそうですが、性差については骨髄側にカルシウムをため込んで、卵用に蓄えているタイプがメスだと判りました。^^

また、骨の部分に小さな穴が開いているのですが、これは現生のペンギンなど羽根(羽毛)が生え変わる鳥類にある特徴で、これらの特徴が恐竜に羽毛が有ったか否かを特定する、新たな指標になるかも知れないと期待しているそうです。^^

 

以上が今回の講演内容ですが、久しぶりに中身の濃い内容でした。

特にドードーの件は、論文が出ていたことはWebで知っていましたが、チェックはしておらず・・・どこで何が重要になるかわかりませんね。^^;

 

帰りがけに秋葉原で開かれている、ミネラルマルシェに寄って来ました。

お世話になっている、IZUMIさんご夫妻が出店されていたからです。^^

ミネラルマルシェは化石についてはブースが少ないのですが、東日本の各地で開かれているので、ミネラルショーの普及と底上げという点では頑張っているショーだと思っています。^^

 

ではまた。^^

 

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長野ミネラルショー

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13日の浅草から帰宅した翌日、ながの東急百貨店(8月15日17:00まで)で行われている、長野ミネラルマルシェへ行って来ました。

 

このミネショはアンモナイトの化石でお世話になっている、ご夫妻が出店しているので、ご挨拶とこの夏の夕張遠征話をお聞きするために出かけています。^^

長野は化石の需要が少なく、他のミネショより持ち込む標本の数は少ないのが残念ではありますが、現在もクリーングを続けている標本が幾つもあり、秋のミネショシーズンには出せるとのことで楽しみ半分、今から金策しておかないと予算オーバーになりそうで怖いですね。^^;

 

会場では遠征の話も盛り上がり・・・ニッポ大分増えてますね。

ノジュールを見分ける眼が、ご師匠様に近づいているのかも知れません。^^

 

お話を聞きながら、気になった標本を今回は手に入れました。

不完全ですが、ムラモトセラス・ラクサムです。

初期螺旋(螺環)の後、平面のゆる巻きになるのですが、トライングル状に三角形に殻が成長するアンモナイトです。

完全なものは最近出ていないとのことで、完全なものなら桁が一つ二つちがうレベルのアンモですが、残念な状態ということもあり手頃な金額で手に入れることが出来ました。^^

※完全な状態だとこんな感じに巻いています。

これだけだとなんだか?^^; な状態なので、WEBで化石愛好家として有名な横井隆幸氏のサイトに、状態の良い標本写真を見つけたので、リンク先を添付します。^^

・今月の化石2004年9月

・今月の化石2007年3月

 

検索していて、世の中にはすごい方が居るものだと、つくづく思いました。^^;

 

ではまた。^^

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13日限定で開かれた、”古生物合同創作展示会”へ行って来ました。^^

場所は東京メトロ銀座線田原町駅と、浅草駅の中間にある模型の王国/浅草物件の貸イベントスペース。

古生物イラストレーター・山本聖士氏の恐竜復元教室を適時開催されている会場でもあります。^^

Twitterやブログ等に作品をUPしている方々の原画やカードが並びます。しかも皆さんお若くて・・・恐竜復元界の未来は明るいと実感。^^

こちらは古生物が現代で飼えるようになったら?というテーマで小説を書かれている、始祖鳥堂書店のM.A.F.氏の作品。

海トカゲ竜のクリダステスが押し竜とのことでした。^^

 

恐竜倶楽部のメンバーの展示ももちろんありますよ。^^

ピカイアさんは原画や漫画、缶バッチ等のグッズ類。

 

アンキロさんチームのAsaさんは、ディフォルメフィギュアとリアルフィギュアの展示。※ディフォルメフィギュアは製作依頼受付

私の押し竜はスティラコサウルスですが、ヨロイ竜もいいよね。と思っています。^^

続いてブログでもお世話になっている”らニキ”こと、らえらぷすさんの骨格図集です。^^

事前にプロトタイプ版のGP00を譲って頂いていましたので、期待値MAXの図集です。^^

 

山本聖士氏、ライブドローイングしながら、ポスターや原画を展示販売。^^ ※原画は価格要相談

貴重な原画を手に取って見れる幸せ・・・ w

 

また様々な方と恐竜談義を交えることが出来、充実した時間をすごせて良かったです。^^

 

で、戦利品ですが

らえらぷすさんからは図集とA4ポスター、ピカイアさんからは缶バッチとストラップ、M.A.F.氏からは小説のバックヤード集を、山本聖士氏からは滑空爬虫類の原画を手に入れました。^^

 

出店された皆様、お疲れ様でした。

次回開催時も駆けつけたいと思った展示会です。

 

ではまた。^^

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すでに幾つかのコアサイトやブログ、Twitterなどで沸騰していますが、小型獣脚類の”トロオドン”がこの度、無効名になっていまいました。^^;

※写真はこの夏の福井特別展で手に入れた、トロオドンのフィギュア

 

元々トロオドンは、遊離した単独の歯冠に基づいて記載された獣脚類なのですが、今日までの経緯はまさに波乱万丈^^;

※Wikipediaより

 

最初はパキケファロサウルス類の歯だとされ、その後小型獣脚類の歯に同定されましたが、同時代の地層で見つかったステノニコサウルス(ディノサウロイドのモデルになった恐竜)に良く似ている・・・

 

※Wikipediaより

 

命名規約でこの後ステノニコサウルスはトロオドンのシノニムとなって疑問名になっていたのですが、この度見つかった新しい獣脚類の化石が歯の特徴はトロオドン(ステノニコサウルス)と見分けが付かないのに、骨盤や脚の各部の骨が全く違うことから、トロオドンが無効名になり、ステノニコサウルスが復活。新たにラテニヴェナトリクスという2属の獣脚類に分断されてしまいました。^^;

 

トロオドンという恐竜は居なくなりましたが、トロオドン類(科、亜科名)は分類群として依然として残るので、一つの逸話(恐竜学の歴史)として語り継がれて行くことでしょう・・・

 

今、福井で展示されている骨格標本、説明文替えるのかなぁ^^;

 

ちょっと興味津々です。^^

 

ギガ恐竜展2017 感想記

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気が付けば8月は目の前、各地で開催されている恐竜展も盛況のことでしょう。^^

その中で、今回は幕張で開催されている「ギガ恐竜展2017」を取り上げるのですが、すでに多くのブロガーさん達がレポしているので、個人的な感想でまとめてみたいと思います。^^

 

昨年の”メガ恐竜展”では生物の巨大化がテーマのため、恐竜以外の展示も多かったのですが、今年は「地球の絶対王者の謎」というテーマで恐竜以外は排除された展示でしたが、展示の仕方に?が付き、返ってテーマが見えてこなかったのが残念でした。 ^^;

ただ、メイン標本以外を福井の外交部隊標本で埋め尽くすという、暴挙というか大盤振る舞い展示で、思う存分恐竜を満喫できる内容でしたよ。w

 

ラオス産のスピノサウルス類、イクチオべナトルの標本は右半身からの状態が拝めましたし、バリオニクスとスコミムスのペア展示も見れたから、開催者にはgood job !! と言いたいです。^^

 

中国のアンキロサウルス類、ティアンジェノサウルスは保存状態の良い頭骨が出て来たのに全身骨格標本の頭骨が発掘中時代のままだったのが残念。

一方、福井の特別展では部分骨の展示だけだったものが、全身骨格で来日してくれたのは良かったですね。早く記載されると尚良いです。^^

 

ベイベイロンの実物標本は、確かに端の方で展示されていて、ちょっと勿体ないですが、しっかり観てきました。w

胚の頭蓋骨UPです。思わずため息^^;

 

T.rexのワイレックス標本もじっくり拝見・・・

皮膚はかなり細かい円形状ですね。

全身がこんな鱗で覆われていたかは、まだ謎です。^^;

尻尾はがっつり咬みちぎられています。

治癒した痕跡が無いことから、この怪我が死因?で共食いの証だと考えている研究者がいるのですが、webで産出した骨の部位を調べると、そこそこ残っているので共食いされる前(逃げ出した直後)に崖から落ちたか、河に流されて死んだような気がします。 ※個人的な妄想です。^^;

 

竜脚類のルヤンゴサウルスは、かなり大きすぎる感じがしますので、将来縮まる可能性が高そうですね。

全身が収まるスポットはショップの眼の前か、エレベーターの出口前の2か所でした。※18mmの広角で撮影しています。

 

最後に、私が見学に行った日は7月18日の平日でしたので、夏休み期間の今日はこのレベルでは朝イチか閉場間際の夕方でないと無理だと思います。

写真は捨てて、標本観察だけなら”メガ”の時より観やすいと感じたレイアウトです。^^

 

ではまた。^^