巨大恐竜展2024のレポも後半です。

いよいよメイン展示”ティタノサウルス類:最も大きな恐竜たちの暮らし”のコーナー。

パタゴティタンへの導入部は、竜脚類としては最後に登場したティタノサウルス類の大きさの秘密や、成長の過程、生活様式が化石標本や体験型(インタラクティブ)展示で知識が得られるようになっていました。^^

※写真はティタノサウルスの大鷹骨

ホロタイプ標本として見つかっている箇所や、パラタイプ標本で見つかっている箇所が解る展示や

ティタノサウルス類の卵の化石で、産卵状況の分かる標本に

映像を使った成長過程の説明は、こどもたちにも解りやすいものとなっています。^^

 

そしてパタゴティタンの部屋に入って行きます。

頭骨は出ていないので、近隣で見つかっているサルミエントサウルスを参考に作られたものです。

前腕部は胸骨、肩甲骨、烏口骨が揃って出ており、寸胴でがっちりした体躯の持ち主であったことが分かります。^^

 

巨大な骨盤ですが、腸骨が見つかっていません。

それでも恥骨と座骨の大きさから、大きなお腹を支えるには十分な大きさがあったと考えられます。

 

前肢と後肢ですが

どちらも指の骨は見つかっていません。

この時代のティタノサウルス類を参考に作られたものです。

前肢はナックルウォーク(手の甲の骨)で体を支える形で再現されていました。

後肢に巨大な爪(末節骨)があるのは、産卵で地面に穴を掘るのに必要だからと考えられています。^^

 

おさわり出来るの頭骨標本もあります。

個人的な感想ですが、あれだけの体躯とは言え、頭骨がここまで大きいかな?と感じています。

ティタノサウルス類の頭骨はそこそこの数が出ていますが、

体とつながって出ている例が少なく、実際のバランスはよく分かっていないのが実情です。^^;

 

パタゴティタンの尾椎には獣脚類にかまれた痕が残った化石も出ています。

生存中に噛まれたものか、死後に齧られた痕かは分かりませんが、サバイバル競争は激しかったと思いますね。^^;

 

その齧った相手かもしれない、獣脚類ティラノティタンの復元頭骨(おさわり可)も展示されていました。^^

カルカロドントサウルス類としては北米のアクロカントサウルスよりも古い時代に生きていましたが、ギガノトサウルス族に分類されている捕食者です。

(”族”レベルの違いを分かりやすく伝えると、ティランノサウルスとタルボサウルスの違いくらいです。)

頭骨で出ている部分は下顎と眼窩の下側の頬骨、脱落した歯冠です。

おさわり標本では分かり辛いですが、図録の方にはギガノトサウルスとの違いを示す特徴が載っていますので、図録は忘れずに購入することを、お勧めします。

 

今回はここまで、ではまた。^^