新宿タカシマヤスクエアで開催されている「福井県×タカシマヤ 発掘 恐竜王国展」に行ってきました。^^

デパートの限られたスペースでの展示ですが、見やすさや触れる標本、VRによる発掘体験などもあり、十分楽しめる展示となっていました。^^

 

触れる標本ではトリケラトプスの上腕骨やエドモントサウルスの大腿骨、うんちの化石などもありましたよ。

 

コンコラプトルの抱卵姿勢の標本やカルカロドントサウルスのフォトスポットも楽しめる展示ですね。

 

ティランノサウルスのコーナーでは、

幼体のロボットや、下顎の神経研究の基になった実物標本も展示されています。

 

福井の恐竜ではティラノミムスの骨格キャストや

フクイベナートルの全身骨格標本と生体ロボット、

 

フクイティタンは上腕骨と大腿骨のキャストが来ていました。

もちろんフクイサウルスとフクイラプトルの全身骨格標本も来ています。^^

ライティングで雰囲気がだいぶ違うので、お好みのタイミングで撮影してみてください。^^

※スマホやipadなどでの撮影は可ですが、カメラでの撮影は不可となっていますので、注意してください。

会場を出るときに、スタンプ用のポストカードをくれるので、タカシマヤスクエア内の6か所に設置されているスタンプを順番に押していくと、写真のようなポストカードが完成する仕組みになっています。^^

 

新宿では7月29日まで開催で、その後名古屋⇒大阪と巡回するそうなので、お近くで開催される際は見学に行かれてみてはどうでしょうか。

ではまた。^^

 

 

四国遠征シリーズもラストになりました。

今回は愛媛県総合科学博物館・自然館の模様をお伝えします。^^

愛媛県新居浜市に建設された博物館で、オープン自体は平成6年11月だそうですが、設備の改修や県立博物館との統合などを経て、今日に至っているとのことです。

 

では早速展示を見て行きましょう。

自然館へは1階エントランスからエスカレータ(もしくはエレベータ)で一気に4階まで登った先にありました。

隕石など天文学の展示の先に、生き物の進化の展示室が・・・

フロアは明るく、小さいお子さんでも大丈夫な明るさです。

生命の誕生から、上陸まで展示品の高さも低く、幼稚園の年中さんぐらいなら、自身の目線で展示が見れそうな高さでした。^^

 

そして恐竜関係の展示です。

ランベオサウルス類のパラサウロロフスの全身骨格レプリカと産状マウント?


最初チョイスした理由が不明でしたが、展示キャプションには隣県の香川県さぬき市の和泉層から見つかったハドロサウルス類の歯にちなんでの展示とのこと。

和泉層は愛媛県側にも広がっていて、2023年5月には愛媛県道後姫塚から首長竜の歯の化石が見つかっています。

※標本は愛媛大学所蔵で、愛媛大学の博物館にも行きたかったのですが、旅程と開館日が合わず断念しました。^^;

 

その他の恐竜関連展示ですが、全身骨格レプリカではステゴサウルスとアロサウルスの標本が展示されていました。

ティランノサウルスとトリケラトプスの頭骨レプリカや、

ブラキオサウルスの仲間のギラッファティタンの頭骨、

ティランノサウルスの右足や足跡化石のレプリカも展示されています。^^

 

トリックアートや動刻(ロボット展示)も楽しみの一つですね。^^

 

代わって新生代以降の展示。

瀬戸内海で見つかった沢山のナウマンゾウの標本や、

貴重なニホンカワウソの標本たちに・・・

江戸時代末期から明治時代初期にかけて、松山市で捕獲されたニホンオオカミの頭骨標本なども展示されています。

科博の大哺乳類展3でも、六番目の剥製標本が会期末に限定展示されたこともあり、目を引きました。^^

以上で愛媛県総合科学博物館の常設展示レポは終了です。

 

参考:大哺乳類展3よりニホンオオカミの六番目の剥製標本

 

来週末には各地で夏の特別展も始まり、今年も恐竜展の夏を満喫できそうですね。

とりあえずは横浜から、福井は9月にレポしようと思います。

ではまた。^^

四国の博物館めぐり、今回は高知県の2か所の博物館を取り上げます。^^

 

まずは越智町立横倉山自然の森博物館から、

植物分類学者・牧野富太郎博士の研究の山として知られる、横倉山登山道への途中に建てられた博物館です。

この地で産出する植物や化石、鉱物、歴史的遺産が収蔵されています。^^

化石の展示については各時代ごとにまとめられ、国内外の標本が展示されていました。

メソサウルスの標本は示準化石として有名なので、どの博物館でも展示されていますが、群集標本は珍しいですね。

中生代の標本もバラエティもさることながら、状態の良い標本が多かったです。

そしてこの博物館の目玉展示、

トリケラトプス.ホリドゥスの頭骨です。

実骨部分が解る標本で、見ごたえがありますね。

ガラスの反射が激しいので、写真を撮るのも一苦労でした。

私が写真を撮っている際に学芸員さんと某博物館の方が見得られ、この標本の写真を研究用に撮られるとのことでしたので、邪魔になってはと退散しました。

※次へ向かう予定もあり、強制退場ではないです ^^

 

それから、触れる標本もかなりありました。

様々な化石に触れる機会を得られるのは、大切で素晴らしい展示ですね。

パネルでの展示説明も中身の濃いものが多く、目を見張りました。^^

7月4日からは企画展「古生物復元画の世界」で、小田 隆氏の原画展が開催されるので、興味のある方は是非^^

 

2件目は佐川(さかわ)町立佐川地質館です。

展示物の写真撮影は可ですが、SNSやwebへの掲載はNGなので、注意してください。^^

館内の様子ですが、地元のコミュニティサイトでイメージしやすいサイトがありましたので、こちらを参考にして頂けると良いと思います。⇒ ココハレ

 

訪れたタイミングは学会最終日の午後で、ちょうど学会に参加されていた学生さんたちが大勢訪れていました。

見覚えのある先生たちもちらほら・・・

 

佐川地質館では9月1日までの特別展示で”長崎県、東と西の海の動物化石”と題して、長崎県西海市で発見されたカイギュウ化石とペンギンモドキ(プロトプテルム)の化石が限定展示されています。^^

また2025年5月6日まで、企画展示室にて”洞窟に落ちた動物たち”展が開催されています。^^

この地は佐川カルストで有名な石灰岩の地層で、風穴や洞窟が多く、そこに落ちたり、迷って出られなくなって化石化した動物たちが多く見つかっています。

山口県の秋吉台と比べると、小動物の標本が多いですが、それでもシカやイノシシなどの骨も見つかっていますので、興味のある方は是非、見学に訪れて頂ければと思います。

 

今回はここまで、ではまた。^^

徳島県立博物館の常設展示レポ、後編では”地球と生命の歴史”コーナーを紹介します。^^

文字通り、先カンブリア紀から第四紀までの、各時代の標本が展示されています。

恐竜以外では、魚竜ステノプテリギウスの幼体化石(実物標本)やモササウルス類ティロサウルスの頭骨、

哺乳類ではパレオパラドキシアやスミロドンなど

四国エリアでは一番の展示量と思いました。^^

 

そして恐竜の展示はホール中央に集約されていました。

このティランノサウルスはアメリカ自然史博物館の標本、AMNH 5027 のキャスト。

 

そしてティタノサウルス類のネウケンサウルス。

大腿骨や尾椎は実物標本も展示されていました。

 

その他にはヘレラサウルスやプロトケラトプスのキャスト、

竜脚類の実骨やキャスト、様々な歯の化石も・・・

植物化石の標本も素晴らしいものが展示されています。^^

 

以上で徳島県立博物館の古生物関連の展示レポは終了です。

実際2時間半の滞在でしたが、考古学や民俗学、生態系展示などかなりの駆け足で見て回ったので、次回訪れる機会があったら、もっと時間をとって見学したいですね。^^;

それから7月19日から9月16日までの間に、”トクシマ恐竜展2024”も開催さるので、関西や西日本の方は是非、見学に訪れて頂きたいですね。

ではまた。^^

6月21日から高知大学で開かれた日本古生物学会の年会への参加に合わせて、四国の博物館めぐりを行ってきました。

今回は最初に訪れた徳島県立博物館の模様を、お伝えいたします。^^

徳島県立博物館は、徳島県文化の森総合公園内の複合施設にある博物館で、近代美術館や鳥居龍蔵記念博物館などが写真の施設内に入っています。

 

では早速展示を見て行きましょう。

受付を過ぎて最初のコーナーは”徳島恐竜コレクション”

徳島県で産出している恐竜化石(実物標本)と関連性があると思われる恐竜の全身骨格キャストが展示されていました。

 

まずはティタノサウルス形類のマラウィサウルスから

ティタノサウルス形類としては、派生的な部類に入るのですが、頭骨が見つかっている数少ない恐竜ということで展示に至っているようです。

 

続いてカルカロドントサウルス類のコンカベナトールと

イグアノドン類のプロバクトロサウルス。

三体ともサイズで選ばれた感じですが、いいチョイスだと思いました。^^

 

そして実物標本がこちら

ティタノサウルス形類は歯のみですが、イグアノドン類は尾椎や骨腱腱も出ているのですね。

獣脚類は肢骨や脛骨も見つかっています。

 

そして昨年見つかった新標本が ^^

獣脚類は複数のタイプが居たようですね。

追加標本が見つかれば、このコーナーも手狭になってくるかも知れません。^^

 

続いては”地質時代の徳島”

各時代の徳島県産、国内外の標本が素晴らしかったです。

 

先史時代の標本ではナウマンゾウとオオツノシカ、

水牛やニホンムカジカ、シフゾウなども居たのですね。^^

 

今日はここまで、ではまた。^^