広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける -65ページ目

広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島に県、市、県議会、市議会、経済団体を挙げ、中国総領事館を誘致する計画があります。
経済にばかり走り、国家安全保障を考えない誘致計画に警鐘を鳴らします。

情報というのは何もないところに漏れてくるものではなく、誰かが明確な意図を持って、タイミングを見計らって出すものだと見ておかなければならない。ところ構わずなんでもかんでも「うっかり」「おもらし」してしまうのは、どこかのお花畑の国の頭の弱い、おめでたいお大臣様たちだけだ。

日本の外務省は、春節までに新しい大使館を使えるよう骨を折ってきたようである。これは過去の報道の中で言及されている。おそらく問題の解決のために日中間でそうとう激しいやり取りがあったのではないかと想像する。

24日のJ-CASTの報道は、中国の暦で昨年末までに、中国の思惑通りに問題がバーターで決着する見通しが立たなかったことを示している。と同時に、在北京日本大使館新館が使えるようになったことには触れていない。

そこで26日、外務省は新年早々一計を講じる。世論誘導である。ただし中国語だけだ。日本語ではやらない。このリークを日本語でやることを外交カードにしたと考えられる。「言うこと聞かなければ日本でやるぞ」というわけだ。つまり共同通信は半ばグルであって、日本語では出さないようにという外務省からの指示に従った形跡がある。なぜ中国語で出せたものを日本語で出さなかったのか?と考えればわかることである。中国側が最も恐れているのは日本の世論である。これを脅しに使った形だ。

もうこれ以上、日本大使館を “人質” にとっておいても身代金をせしめることができないばかりか、かえって自らの身を危険に曝すことになることを理解した中国政府が、この報道以降、問題解決のための交渉のテーブルに着いたのだろう。

翌27日、面白いことに中国語で出た記事について、東京特派員の記事として、ラジオ・フランス・アンテルナテョナル(RFI)が論評している。東京発というところがミソだ。RFIは日本語で発信媒体を持っていないし、共同通信も中国語でしか記事を出さなかった。だから日本語の記事にはなりようがないとも言えるのだが、情報は北京ではなく外務省がある東京から出されたのである。26日の共同通信の記事がリークだと言っているのだから、この時点でもRFIは、中国政府が日本大使館新館の使用許可を出していないものと認識している。むしろ、解決のために外務省が策動したと言っているのである。この記事自体も外務省のリークで、日本語による発信媒体を持たないメディアをわざわざ選んだのではないのか?

29日になって、やっとこの事態がKINBRICKS NOWによって日本語で紹介される。この時点でも記者は中国政府が日本大使館新館の使用許可を出したということを掴んでいない。

さらに30日に今度はRecord China が、29日のKINBRICKS NOWを抜粋転載している。よほどニュースバリューがあると判断したのだろう。26日共同通信、27日RFIの記事を扱った29日のKINBRICKS NOWを取り上げたのだ。

1/30までに、長い間物議をかもした日本大使館新館使用不許可問題が解決しているという情報を外務省以外、誰も持っていなかったことになる。新大使館の使用許可が21日に出ているのであれば、外務省はなぜこれほどまで発表を遅らせていたのだろうか?

31日夜になってやっと各社が「使用許可が出ている」と報道。このときTBS系は密約に言及しているが、時事や産経は「移転許可は春節(旧正月)直前の1月21日、文書で伝えられた」ことを述べるだけだった。

翌2/1、外務省は一気に説明に入る。まず外務委員会で国会議員に、そして同日にホームページで 2/16の「日中国交正常化40周年 2012『日中国民交流友好年』開幕式」を公告した。

興味深いことに、2/2に衆院予算委で小野寺五典議員が、外相に対する質問の中でこう言っている。
「私のところにはめでたく引っ越しできましたという話は来なかったんです。この口上書の話は知らなかった。(1/31の)報道で聞いたんでまさかと思って聞いた」。

要するに日中間ですべてが決まって、発表できるようになったのは1/31午後である。口上書も1/19には出ていない。

中国側は春節(旧正月、今年は1月23日)直前に『明日にでも移転してよい』と通達してきた」という報道は、日中国民交流友好年(日中国交正常化40周年)にまでずれ込ませたくなかったという発表者側の本音を明らかにしている。


1/31には確かに、裏取引が行なわれている。

中国人というのは非常にメンツを重んじる民族で、面目を潰されるのを酷く嫌う。2008年の建築上のミスを交渉カードにし、半年に渡ってごね、一度振り上げた拳をそのまま下ろせるわけがないというのが中国という国である。内容的に意味のない口上書1枚書いてやるだけで、相手の顔が立ち、拳を下ろさせることができたとしたら、外務省の交渉力も大したものだと評価してやらねばならない。

だが、ただの口上書1枚だけで問題が解決するわけがないのだ。

事実はこうじゃないのか?

中国が大使館使用許可を出したのを旧年中のことにして「昨年末の合意を中国側が誠実に履行しなかった」ことに『しないように』してやるため口上書を1/19の日付で出したことにし、友好年が始まる前に中国側から手を打ってくれたように外務省側が話を作って花を持たせたとするならばどうか。これなら中国側のメンツも立つというもの。

かくして、ただの口上書1枚と引き換えに日本が得たのは、北京の新しい大使館の使用と、この問題をバーターに押し切られていたかもしれない『在日本中国総領事館の土地』である。

以上、全て "憶測" 。


ところでTBSの報道だが。ただの勇み足だったのだろうか?悪い悪い中国が「密約」を日本に強要なんていう国内世論を盛り上げるために、嘘のバーター取引を演出したとしたら、外務省もどうしてどうして、けっこうな役者なのだが。

一連の動きから判ることは、中国共産党が日本の大衆をいかに恐れているかということだ。中国側でも、外務省の策略をそれとわかっていながら飲まざるを得なかったのは、日本の世論の盛り上がりがよほど怖かったからに違いない。

いずれにせよ、小野寺議員が、「中国側からの文書で来た要請」、そして「日本政府が出した口上書」の2種類の文書の開示を求めたところなので、どのようなモノが出てくるかしばらく待ってみよう。
在北京日本大使館の移転許可と引き換えに、裏取引があったのでないかという報道が先月31日にあってから、ネット上を様々な憶測が飛び交っている。

ぼくも憶測してみることにした。
まだどこにも同様の ”憶測” は、発表されていないようだ。
少々長いが、おつきあいいただく。


これまでにあった各社報道をまとめると、だいたい次のような感じ。

1月19日 外務省、中国側に口上書を手交。
1月21日 中国政府 在北京日本大使館移転許可。(1/21は、中国の暦では、日本の大晦日の前日に当たる)
1月24日 J-CASTが、在名古屋中国総領事館が移転方針を断念した模様、と報じる。(中国はすでに春節の休暇に入っている)
1月26日 共同通信中国語版が「中国、在中国日本大使館新館の使用を認可せず」を掲載。中国側は、中国大使館都内一等地買収問題などと取引する切り札として考えている、と報じる。(26日は、中国側にとって、正月仕事始めの日にあたる)
1月27日 ラジオ・フランス・アンテルナテョナル(RFI)中国語版が、東京特派員による記事として「日中外交公館のもめ事、関係改善が空論だと浮き彫りに」を掲載。26日の共同通信の記事は「昨年末の合意を中国側が誠実に履行しなかったことを暴露する日本外務省のリーク」と指摘。
1月29日 KINBRICKS NOW が、26日共同通信中国語版、27日ラジオ・フランス・アンテルナテョナル(RFI)中国語版の記事を論評、24日 J-CAST の記事にも言及。
1月30日 Record China が、29日のKINBRICKS NOWを抜粋転載して報じる。
1月31日 TBS, CBC(TBS系)が夕方、突然、密約を報じる。MSN(産経)jiji(時事通信)は北京発、31日判明分として、すでに中国政府が新大使館の移転許可を出していることを報じた。MSNは同時に「今年は日中国交正常化40周年に当たり、記念事業が始まる前に決着を図ったとみられる。」というコメントを付け加えている。
2月1日 外務省 外交部会で、口上書の存在を公表。また同日外務省は、ホームページ上で2月16日、日中国交正常化40周年 2012「日中国民交流友好年」開幕式を行なうと、発表。
2月1日ごろ 「名城住宅跡地利用を考える会」が外務省担当者が密約を否定、財務省理財局国有財産審理室担当者が「承知していない」との確認を取り、CBCの密約報道は一応誤報と思われるとの見解発表。(この記事は現在削除されている)
2月2日 MNSが未明に口上書の存在を発表。同日の衆院予算委で自民党 小野寺五典議員が質問で取り上げ、玄葉外相が、領事館の土地取得移転とバーターではないと明言。小野寺議員が、二つの文書(中国からの文書による要求と、外務省が出した口上書)の公表を要求。

この件について小野寺五典議員のホームページは、2012年2月2日 (木)の予算委員会を報告し「在北京日本大使館新築問題について外務大臣に質問しましたが明確な答弁はありませんでした。引き続き追求して参ります。」と述べるに留めている。

これ以降、“口上書”のニュースは沈静化するとともに、ネット上では密約があったことを前提に「卑劣すぎる」「日本大使館の使用許可を得るために、密約で協力を約束」などの冷静さを欠いた情報が溢れる。こうしたネットの祭りは論外だ。

それにしても、一連の報道には不可解な点が多い。事実は別のところにあるのではないか?


以下、個人的な見解だが。

今回に限って言えば、外務省は非常に良い対応をしているのではないか?

1/31夕方に突然出たTBS系列報道の“密約”は「中国の策略に乗せられた」というニュアンスで伝えられていた(この密約報道は、現在全て削除されている)。対して、2/2の衆院予算委での玄葉外相の説明は、土地も含め要求があったが、「中国の策略に乗らなかった」、口上書は(領事関係に関する)ウイーン条約と国内法に則ったものである、というものであった。密約を否定したもので明快だった。報道とのコントラストが際立った。外相の説明通りならば問題はない。むしろ、よくやった、という話なのだが、それにしても話がうますぎる。一連の問題は半年に渡って、中国側が外交カードにしてきたものであり、連中のような “ごろつき” が、実質何の意味も含まない口上書1枚で退くわけなかろう。

名城住宅跡地利用を考える会は
在北京日本大使館の移転許可と引き換えに、裏取引があったと報道された件について当会の見解」の中で「報道によれば、口上書は「中国の領事館設置をウィーン条約と国内法に基づいて支援する」という内容です。これは国際的に当たり前のことを述べているだけで、実質的な意味はありません。
と述べ、口上書の内容をを正しく把握していることを示しながら、そのすぐ後でこう断じている。
しかしながら、当たり前の口上書を文書で手交するなどは屈辱外交です。

口上書は「外交文書としては頻繁かつ広く用いられている」(ウィキペディア:今回の件の後、書き変えられたものではない)ものであって、なぜ「当たり前の口上書を文書で手交するなどは屈辱外交」なのか意味不明だ。特別な内容が口上書として手交されていたら、そのときこそ問題なのであって、その逆ではない。跡地利用を考える会の見解は混乱している。

さらに、口上書の手交が屈辱であるかどうかは、費用対効果で考えなければならない。特別な内容を含まないのであれば、日本側は何も犠牲にしていない。それに対し、日本側が何を得ているかを次に見てみることにする。

(2)に続く
重慶の王立軍副市長をめぐる事件が少しずつ明らかになってきた。

jijicom(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012021100304
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重慶副市長、北京に連行か=「暗殺」恐れ米亡命図る-香港紙
 【香港時事】11日付の香港各紙は、6日から7日にかけ中国・成都(四川省)の米総領事館をひそかに訪れた重慶市の王立軍副市長(前市公安局長=警察本部長)について、国家安全省幹部が8日に北京へ連行したと伝えた。

(中略)
 各紙や海外の中国反体制派系サイトの情報によると、王副市長は米総領事館で政治亡命を申請したが、拒否された。このため、自分の身柄を重慶市当局ではなく、中央政府に引き渡すよう要請。米側から連絡を受けた中央政府が国家安全省幹部らを派遣した。王副市長は「薄熙来(共産党重慶市委員会書記)による政治的暗殺を避けるため逃げて来た」と話していたという。(2012/02/11-21:17)
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KINBRICKS NOW が王立軍が書いたとされる書簡を公表している。
http://kinbricksnow.com/archives/51773129.html
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王立軍、全世界に向けた公開書簡
博訊網、2012年2月9日

皆さんがこの手紙を読んでいる頃は、私はこの世にいないか、自由を失っている事でしょう。私は全世界にその原因全てを説明したいと思います。

結局のところ、原因とは中国共産党最大の偽君主・薄熙来が、今後も演技を続ける姿を私が見たくないからなのです。もし、このような奸臣が政権を握れば、中国の未来に最大の不幸と民族の災難をもたらすでしょう。薄熙来の「唱紅打黒」(革命歌振興とマフィア・汚職官僚撲滅)という茶番劇は、政治局常務委員入りを目指す薄のショーです。薄は独断的で、残酷にして無情。従順な者には優しく、逆らう者は容赦しません。

私を含めた部下に対し、薄は様々な手段で想像できないような事をするよう迫ってきました。従わなければ、すぐさま残忍に手を下します。薄にとって全ての人間はガムのようなもの。噛み終われば捨てるだけの存在です。それで誰かの足が汚れようとも気にしません。

薄は黒社会最大の老大(トップ)です。彼は重慶を党と人民のものから、彼1人のものにしようとしています。薄の性格を考えれば、中国すべてを自分のにするまで進み続けるでしょう。そのためには手段は選びません。薄熙来は清廉と言われていますが、実際は汚職と女にまみれています。家族が私服を肥やすことを容認し、その額は驚くべきものです。私は多くの資料を手に入れ、既に関係部門に通報しました。

この手紙を送った海外の友人には、適当な時期が来たらこの書簡を公表すること。徐々に資料を公表するよう依頼しています。私はいつの日かこの資料を出版したいと思っています。

薄熙来は無情きわまる人間であります。文革で父親を闘争の対象にし、兄弟姉妹や前妻にした仕打ちを見れば分かるでしょう。私は彼に全力で仕えましたが、犬以下の扱いをされました。やりたくもない汚れ仕事をさせられたのに見捨てられ、私の運転手など周囲の人間を逮捕して脅してきたのです。私は死んでも辱めを受けません。

私は本来英雄などではなく、人民のために血と汗を流したかったのです。しかし、この様な悪人のために影で涙を流したくはありません。私は命を以って薄熙来の件を暴露し、中国の体制のため、中華民族に災いとなる野心家を取り除くために全てを投げ出す覚悟です。

王立軍
二零一二年二月三日

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こちらの記事も興味深い。
JB PRESS
重慶市公安局長の失脚? 歴史は繰り返すのか薄熙来の誘いに乗った王立軍~中国株式会社の研究(149)
2012.02.10(金)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34508?page=4
産経、今朝の記事。
動向に注目したい。以下、全て産経から。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120209/chn12020907400002-n1.htm
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米領事館訪問、亡命準備か 中国重慶市の副市長 公安局長職解任
2012.2.9 07:39 [中国]
 米国務省のヌランド報道官は8日の記者会見で、中国重慶市の王立軍副市長が6日、四川省成都の米総領事館を訪れて館員と面会したことを明らかにした。亡命準備との見方も出ているが、報道官は訪問目的について「答えられない」とした。

 報道官は、王氏が面会後に「自分の意志で総領事館を出た」と述べ、その後の王氏の状況は不明としている。

 王氏は重慶市トップの薄煕来共産党同市委員会書記の腹心で、同市公安局長として暴力団一掃キャンペーンに取り組んでいたが、今月初めに公安局長職を解任された。重慶市は、王氏が体調不良のため休暇を取得中と発表している。(共同)

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これに先立ち、昨夜の記事。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120208/chn12020818290004-n1.htm
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中国重慶市トップの腹心、謎の休養
2012.2.8 18:28 [中国]
 中国中南部の重慶市は8日、同市の王立軍副市長(52)が「休暇を取り治療を受けている」と発表し、大きな波紋を広げている。中国では幹部の病気休養を公式発表するのは異例で、事実上失脚した可能性もある。王副市長は同市の薄煕来書記の側近として知られており、失脚が事実とすれば、秋の党大会で最高指導部入りを目指す薄書記の政治生命にも影響を与えそうだ。

 王副市長は昨年まで、同市公安局長として黒社会(暴力団)一掃キャンペーンを主導し、メディアで英雄扱いを受けたが、今月2日に兼任していた公安局長を突然解任された。

 英BBC(電子版)などによれば、王副市長は7日夜、四川省成都の米総領事館に駆け込み、保護を求めたが拒否され、その後、中国当局に拘束されたとの情報がある。北京の米大使館関係者は「ノーコメント」としている。(北京 矢板明夫)

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今月3日には、次のようなタッチの記事だった。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120203/chn12020320280008-n1.htm
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暴力団一掃の公安局長交代 昇進見込み?重慶市トップの腹心
2012.2.3 20:27
 中国重慶市のトップ、薄煕来共産党同市委員会書記の腹心で、同書記の指示を受けて暴力団一掃キャンペーンに取り組んだ王立軍副市長兼公安局長について、同市は、局長を解任し教育科学や環境保護などを担当する副市長にする人事を決定した。3日付の中国各紙が伝えた。

 暴力団一掃キャンペーンは市民の高い支持を得たほか、全国各地にも動きが拡大。薄氏は秋の共産党大会での最高指導部入りも取り沙汰される。王氏の局長解任については暴力団摘発の功労者である王氏の将来の昇進を見込み、副市長に専念させるのが目的との見方が出ている。

 2007年に商務相から重慶市トップに転出した薄氏は、08年に遼寧省錦州市公安局長を務めていた王氏を抜てき。王氏は暴力団一掃の指揮をとり、暴力団の後ろ盾となっていた多数の公安幹部や公務員も摘発した。(共同)

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BBCの記事はこちら
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-china-16940146