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人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)
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人工知能そのものの勉強はここ2年位進めていましたが、人工知能とのその経済、特に雇用のインパクトについて書かれた書籍を読んだのは実質初めてだったかなと思います。
第4時産業革命と呼ばれる中で、人工知能だけでなく、RPAなどロボティクス技術の台頭やナノテク・遺伝子工学の台頭(本書ではカーツワイルのGNR革命として紹介(P46))により、現在の働き方が大きく変わろうとしている事実があります。ただ個人的にはこれまでの蒸気機関が発明されたイギリスの第一次産業革命、工業化をもたらした第二次産業革命と現時点では構図は変わらないとのではないかと思っています。
構図は変わらないと言っても本書で書かれている通り技術失業が起き、頭脳労働、肉体労働、事務労働と区分けされる中で、人工知能の台頭により間違いなく中間所得層に位置づけされる事務労働の雇用が破壊されていることは事実だと思います。私も人工知能のコンサルをしている中で、明らかにこの層をターゲットとするコスト削減策を提示しているなと考えています。
コンピューティングの進化により、本書でも書かれている通り今後は経済学者の仕事(経済を統計学的に分析する、論文を執筆する)さえも人工知能により代替される可能性があり、クリエイティブ・マネジメント・ホスピタリティという分野の仕事が雇用としては人工知能に奪われにくいという論は私も同意です。
一方で本書で書かれている人工知能台頭によりベーシックインカムの必要性を論じられていましたが、紙面の都合上かあまり納得がいく論理ではありませんでした。しかし、たしかに人工知能時代に沿った経済政策というのは講じる必要があるのだとお思います。
















