今年は敗戦80年。戦争を振りかえる映画が何本か製作されている。その1本「木の上の軍隊」。終戦しても、そのことを認めずに木の上で2年間も過ごした上官と下級兵士の物語。演じたのは堤真一と山田裕貴。
「木の上の軍隊」★★★★☆
原作は井上ひさしの戯曲。舞台なら二人劇なのだろう。映画は沖縄本島の北部に近い伊江島を舞台にしている。激戦の沖縄戦のなかでも熾烈だったと伝えられる伊江島。
映画はこの島に大きな飛行場を作るところから始まる。島民の土地を取り上げて島全体を飛行場にしてしまおうという計画。しかし、飛行場完成目前になって、かえって米軍の標的になると、飛行場を爆破する。
島民の生活や人権などを一切考えない日本軍の勝手さを見せる。そのシンボルが堤真一演じる上官。彼は自分が信じる事しか受け付けない。その結果、終戦して2年も日本の敗北を認めない。
気のいい、地元出身の兵士を演じる山田裕貴がいい。上官の無理を飄々として流す。彼の家族への熱い思い、家族愛には泣ける。それを虫ケラのように扱う日本軍の非情さ。
戦争なんてそんなものといえば、そんなものなのだろう。一人の命が重かったら戦争などできない。






















