SEBASTIAN Xインタビュー! 【part2】
<小さい頃なりたかったのは……>
—将来といえば、みなさんは、将来の夢は何だったんですか?
歩里:私は、ちっちゃいころバレエを習っていたので、バレリーナになりたかったですね
飯田:俺は、サッカーやってたんですよね、あんまり好きじゃなかったんですけど(笑)で、周りのサッカーやってる子たちがみんなサッカー選手って言うから、俺……あんまりサッカー好きじゃないんだけどな……とか思いながら、サッカー選手って言ってましたね。そんなときもありました(笑)
沖山:俺……なんかあったかな。パン屋さんとか?
飯田:パン屋さん?!……まあ、でも、今ならなろうと思えばなれちゃうよね、パン屋さんちっちゃい時とか、パン屋さんとかお花屋さんさんとか、もう人生の最終目標かのように思ってたけどさ、さっきの話にも通じるところあるけど、大人になると、頑張れば案外なれちゃうよね。(笑)
真夏:俺のパン屋さんっていうのが難しいんだよ(笑)
沖山:まあ、なぜパン屋さんなのかというと、職業とか、そういうのに対しての最初のイメージっていうのが、パン屋さんなんですよね。うちの近所に小さな洋菓子店があったんですけど、そこの職人さんたちをみてかっこいいなーって思って。直向きに仕事をしている姿に憧れて。すごいちっちゃい時なんですけど。……そのパン屋さん以降そういうのがないっていう(笑)
真夏:わたしはずっと絵描きになりたかったですね、ちっちゃいころから。昔はもっと本格的に、油絵とかもやっていて、画家になりたいなと思ってました。
<高校での運命の出会い?!>
—真夏さんは、美術系の高校だったんですか?
真夏:美術専門というわけではなくて、選択科目が多い高校だったんです。
歩里:私と真夏は同じ高校で、高校一年生の頃から友達なんです。
真夏:私は美術で、ありりは音楽の方を選択してたんですけど、クラスが同じで。で、ありりを初めてみたときに、「なんてかわいいんだ!」って思って、私が話しかけたのがきっかけで、そこからずっと仲良いですね。…大の仲良しです!(大声)でも、私はありり大の仲良しだと思ってるんですけど、考えてみたらわたし1500回くらい遊びに誘ってるんですけど、ありりから誘ってもらったこと一回もないんですよね。
歩里:安心感がさ、いっつも誘ってくれるから、いろいろあるじゃん(笑)
—いやいや、素敵な関係だと思います(笑)沖山さんと飯田さんとはどういう出会いだったんですか?
歩里:真夏と一緒にコピーバンドをやろう!っていうことになったときに、友達に、ベースとドラムがいない!っていったらいーちゃん(飯田)を紹介してくれて。いーちゃんに、ドラムがいない!っていったらおっきー(沖山)を紹介してくれて、っていうのがきっかけですね。
—なるほど!みなさんに、「20歳の頃は何をしていたか?」というのを聞きたかったんですが、じゃあ、その頃はもうバンドを組んで活動をしていた、という感じですか?
飯田:SEBASTIAN X自体は3年くらいなんですけど、その前にも違うバンドがあって、その前にも違うバンドがあって、なので、かれこれ7,8年くらい一緒にバンドをやってるんですよね。だから、そうですね、20歳の頃は、バンドやってたね。
沖山:僕はひとりだけ大学生だったんですけどねー。
—もうその頃から、ずっとバンドとしてやっていこう!という思いがあったんですか?
真夏:漠然と、バンドをやっていることが自然だったので、あんまり深く考えたことってないかもしれないですね。いろんな人に、声をかけていただいて、だんだん繋がりができて、本当、自然に今までやってきたっていう感じですね。
<“終わり”に。>
—それでは最後にアルバムについて、もう一つ質問させていただきたいのですが、アルバムタイトルが「FUTURES」じゃないですか、そして、11曲目が「F.U.T.U.R.E.」というタイトルですよね。この「F.U.T.U.R.E.」という曲は結構派手というか壮大な感じですし、アルバムタイトルと共通するタイトルがつけられていますよね。このような、タイトルトラック的な曲がラストナンバー、というのは、一般的なアルバムの流れとして割と多いと思うんですが、「FUTURES」では、この曲がラストナンバーではなく、この次の「ロングロングジャーニー」という曲がラストナンバーになっているんですよね。これはどうしてなんでしょうか?
真夏:そうですね、やっぱり何かバン!って派手に終わるもよしだったんですが、何か素朴な感じのする曲なので、この曲で終わりたいなと思いまして。
歩里:いままでのミニアルバムがわりと派手に終わるのが多くて、今回は最初に「ROSE GARDEN,BABY BLUE」があるっていうこともそうだし、新しい流れという感じで。
飯田:そうだね、次に繋がるというか、次に向かっていく曲で終わって。
真夏:問いかけで終わるっていうね。
飯田:そうそう、冒頭の歌詞と最後の歌詞が同じなのが、終わりにしっくりくるなーって思いましたね。終わらずに終わるみたいな感じ。
真夏:うんうん、良いこと言う!終わらずに終わる!!
全員:終わらずに終わる!
—終わらずに終わるって、本当にそんな感じですね!何だか、素敵な絵本を読み終わって本を閉じたときに、現実に戻ってくるような感覚で、すっとそれぞれの現実の、これからというか、未来に送り出されるみたいな感じで終わるのが、もうジーンときて、素晴らしいアルバムだと感動しました!これからもずっと聞き続けたいアルバムですよね。さて、そんな素敵なアルバムをひっさげて、これからツアーも始まり、いろいろ全国回るとは思うんですが。ツアーに向けての意気込みや、仙台にくるのを待っているファンの方々になにかメッセージをお願いします。
真夏:そうですね、まずはCDをお手にとって頂いて、あわよくばライブにも来ていただいて、そして一緒に楽しめたらいいなーと思います!
歩里:今まで見たことのない人たちにも、このアルバムをきっかけに聴いてもらえることになれば、またそれもすごく嬉しいことだと思うので、よろしくおねがいします。
沖山:まず、CDを是非聞いてもらいたいですね。CDだけでは伝わらない、ライブならではの部分もあるとは思うんで、CDから貰えるものはCDから受け取ってもらって、ライブはライブで楽しんでもらえたらいいなと思います
飯田:ツアーでね、おいしいものいっぱい食べてね。仙台では牛タン食べてね。
歩里:楽しくライブしてね
真夏:どうしよう、ツアーファイナルの時めっちゃ太って東京戻ってきたら……(笑)
—いやいや、是非美味しいものをいっぱい食べてきてください(笑)仙台でのライブ、楽しみにお待ちしております!今日は本当にありがとうございました!
と、そんな感じで終わったインタビュー。とても緊張しましたが、皆さん気さくで楽しくインタビューすることが出来ました!至らない点の多いインタビューですが、SEBASTIAN Xの1stフルアルバム、「FUTURES」の良さを少しでも伝えることが出来れば幸いと思います。「FUTURES」のラストナンバー、「ロングロングジャーニー」の最後の問いかけ。“エメラルドのトランクに詰め込むものはもう決まったかい?”。わたしが今、旅に出るならば、このアルバム「FUTURES」は、エメラルドのトランクに詰め込んで出掛けたいな、そう思います。
SEBASTIAN Xの次回の仙台ライブはこちら!
2011/11/25(金)
仙台PARK SQUARE
SEBASTIAN X presents『タンタララン in SENDAI 2011』
OPEN 18:30 START 19:00
出演 SEBASTIAN X / 東京カランコロン
オールスタンディング
adv¥2,300
(問) チケットGIP022-222-9999
東京・渋谷クアトロではワンマンライブもあります!
2011/12/8(木)
渋谷CLUB QUATTRO
SEBASTIAN Xワンマンライブ「俺たちFUTURES!」
OPEN 18:30 START 19:30?
出演 SEBASTIAN X (ワンマンライブ)
オールスタンディング
adv¥2,800
(問) チケット ディスクガレージ 03-5436-9600
それ以外のライブ日程などはSEBASTIAN XのHP/Twitterでご確認ください。
SEBASTIAN X HP
SEBASTIAN X Twitter
http://twitter.com/sebastianx_jp
SEBASTIAN X インタビュー! 【part1】
[SEBASTIAN X インタビュー! 【part2】公開!]


みなさんこんにちは!COLORweb学生編集部、音楽担当のアキヨです!
前回、COLORwebで取材させていただいた、"OTO NO MORI"という4月に勾当台公園で行われたイベントがありましたよね!なんと今回!そのイベントの出演バンドである、SEBASTIAN Xが、ライブのため仙台にやってくる!という噂を聞きつけ、COLORweb学生編集部、再び取材へ!なんと!今回!特別にインタビューをさせていただけることになりました。10月5日に1stフルアルバム、「FUTURES」(FUTURES/SEBASTIAN X)をリリースされたSEBASTIAN Xのみなさん。

"OTO NO MORI"ぶりの仙台ということで、「仙台に来ることが出来てうれしい!」と嬉しそうに話してくれたみなさんですが、仙台は冬に来ることが多かったそうで、初めての初秋の仙台の寒さには驚いていたようです(笑)そんなこんなで!とびきりポップでキラキラした音のシャワーのようなこのアルバムについて、僭越ながら、ボーカルの真夏さん、ベースの飯田さん、ドラムの沖山さん、キーボードの歩里さんに、私がお話を伺って参りましたよ~。

<こだわりのアートワークの1stアルバム!>
—それでは今回の新しいアルバムについてお聞きしたいのですが、まず新しいアルバムのジャケットについて。あのバラの花のイラストは、真夏さんがデザインされたんですか?
真夏:はい!
—あれはなぜバラの花にしたんですか?
真夏:いつもアルバムとか作品を創るときは、何かしらひとつモチーフがほしいなと思っているんですが、それをずっと曲を作ったりレコーディングしたりしながら探していて。今回は、今回はリードトラックの「ROSE GARDEN,BABY BLUE」という曲で、アーティスト写真にもバラの花を使ったりしていたので、今回はやっぱりバラかな、と。しかも何輪もあるより、一輪だけパッとあるほうが今回のアルバムのイメージかなーと思って、作りました。
—そうなのですね!かわいいジャケットですよね。ジャケットもかわいいですが、今回は歌詞カードも活版印刷を用いて作るという、かなり珍しい手法を用いているそうで……活版印刷というのは、あまり聞いたことがないのですが、どういった手法なんですか?
真夏:ちっちゃい鉛で出来た判子のような活字を、1個1個組み合わせていって、歌詞カードと同じ大きさの板にするんですよ。空白のところにも1個1個鉛の板を埋めていって、すべて手作業で調節していくんですね。そこにインクをつけて、紙に印刷していくっていう、昔の印刷方法なんです。最近はデジタルで画像を組み立ててっていうのが多いですが、今回はあえてアナログなやり方で。
—やっぱり時間はかかりましたか?
真夏:めちゃめちゃかかりますよー!職人さんなんて、「今日は集中力がないから間違っちゃってうまくいない」とか言うので(笑)でも、何より職人さんと出会えてよかったです!何回も会ううちに仲良くなって。一緒にお豆腐とか食べに行きました(笑)職人さんとか、なかなか触れあう機会がない人なので、そういう人と触れあえたのは。やっぱりすごく嬉しかったですね。
飯田:ずっとまなっちゃんが担当していたので、僕は完成まで見てなかったんですけど、でも完成品を見て、味わい深いというか、ぜんぜん違うんだ!って。どう仕上がるが全然想像つかなかったので、どういう風になるのかいまいちわからなかったんですけど、実物をみたらすごく納得しちゃって。あー間違ってなかったな!って思いました。
—なぜ今回、活版印刷で歌詞カードを作ろうと思ったんですか?
真夏:以前、配信で音源を出したんですけど、そこからの流れで、作っている実感がもっと欲しいなーと心のどこかで思っていたんですね。今までは音とばかり向き合ってきたんですが、音楽って基本的に目に見えないものだから、それを、CD盤に焼いて、流通させて、ケースをつけて、商品にするということについてもっと向き合いたくて。そういうことに、今までの自分はあまり頓着がないなということに気がついたんです。でも、それだと伝わることも伝わらないかもしれないなって思って。それで、どうしたら作っている実感を得られるのか考えた時に、やっぱり消費していく感覚が必要だなとおもったんですよ。それで、消費していく感覚があって、一番興味のある手法でやってみようと思って、活版印刷を選びました。さっき言っていた、活版の活字って、何回か使うとすり減って使えなくなるんですね。そういう細かい、物理的な消費があることで、更に作っている実感が涌くかな、って。今まではブックレットだったりとか、デザイナーさんたちにすべて任せていて、自分はそれを受け取るのみだったんですね。それは自分もバンドのスタッフもそうで、自分が中間にいるのみっていう印象だったんだと思うんですけど。活版をやってみたことで、自分も作っている!っていう実感を得ることができたのは、すごく大きいですね。
—印刷もぜんぶ手作業で、ということは、できあがりがひとつひとつ違うんですか?
真夏:そうですね。やっぱりちょっとずつ違いますね。
—世界に一つの歌詞カードということですね!素敵です!さっき話にあがっていた配信のシングル(『光のたてがみ』)も、配信ならではのweb上で動くジャケットもそうですが、SEBASTIAN Xは毎回アートワークが素敵ですよね。
真夏:あれは、ウェブだったら動かせるよなっていう単純な発想でやってみたんです。そういうちょっとしたユーモアみたいなものは常に求めていますね。
—なるほど!それはアートワークだけでなく曲にも表れているような気がしますね!今回のアルバムも、聞かせていただいたんですが、ユーモアに富んでいて……個人的には、今回のアルバムは「Sleeping Poor Anthem」から「恐竜と踊ろう」、「おまじない」までの流れが、全体的にみんなのうたみたいな感じがしてすごく好きだなって思ったんですけど。ファンタジックで可愛らしいですよね。SEBASTIAN Xの曲やアートワークには、ユニコーンとかサファイヤとかよく出てくるような気がするんですが、そういったものが好きなんですか?
真夏:好きですね。ユニコーンは、まず馬ってすごく綺麗で、肉体美の究極って感じじゃないですか!それがしかもファンタジックな存在になっているっていう。しかもユニコーンって気高さとか純血の象徴なんですよね。なんかそれってすごく素敵な生き物だなって思って。好きっていうより憧れですね!
歩里:部屋にユニコーングッズ、いっぱいあるもんね(笑)
—おまじないっていう曲にも、ブルーサファイアって出てくるじゃないですか。ファンタジックなものがお好きということで、パワーストーンの持つ力とか、そういうのも結構信じたりするタイプですか?
真夏:するどいですね、そうですね、結構……(笑)そもそも宝石は大好きで、何だかわくわくするんですよ!あんな石が、ただの石が、あんなにピカピカになるんだー!って。そう思うと、欲しいなー、すごいなー綺麗だなーって思うじゃないですか。中でもサファイアは、「サファイアに告ぐ」っていう曲を作ってからすごい何か特別な感じがあって。この「おまじない」っていう曲もちょっとその続編的な……いや、ホント心のどこかで、ですよ!なんとなく、繋がって部分もあって。私の中で、おまじないっていうのは、わかりやすい約束をして安心すること、だと思っている所があって、それで、その約束をする物は何がいいかなって考えた時に、ペンダントかなって。しかも何のペンダントがいいかなって考えたら、ブルーサファイアだなって思って。
<『世間知らず』はマスト!>
—こういう、ファンタジックだし、童謡っぽかったりする部分は、どのようなところから影響されてきたものなのかなっていうのがすごく気になるんですけど。漫画とか、文学とかですか?
真夏:そうですね、漫画も大好きですし、文学も好きですし、映画も好きですし。やっぱり現実からよりはそういうものから……頭の中で考えるのが好きなんですよ。おしゃべりなので、現実のしょうもない話は朝から晩までけっこう喋ってるんですけど、頭の中で考えているようなことって、実際にしゃべっても上手く伝わることが少ないというか。だから、あんまり喋らないんですよね。そういうことが音楽として出てきているのかなと思うんです。
—なるほど。文学とか、そういうものはみなさん好きなんですか?やっぱり趣味が合うんでしょうか?
沖山:そうですね。好きですけど、同じ趣味というよりは、それぞれがそれぞれ何かしらのところからインスピレーションを受けていて、それが曲になったときに、あんな感じになっちゃうっていうところなのかなと思いますね。あんまり偏ったりせずに、出せるところ出しあって、みんなで組み上げていく、みたいな。
真夏:そうですね、趣味が合う、というよりは、理解があるっていうのが、この三人の共通点かなと思いますね。
沖山:確かに、勧められたら拒みはしないですね。
—では、ぜひそんな真夏さんに、今の高校生大学生などにぜひ読んで欲しい!という本があれば、おすすめして頂きたいんですが、何かありますか?
真夏:谷川俊太郎先生の、『世間知らず』っていう詩集があるんですけど、あれはマストですね!私。家出したとき、その本を手に持って走りましたもん。もうお父さんなんか嫌い!って(笑)その時は、この詩集だけあったら大丈夫だ!って思って。
飯田:かっこいいなそれ!(笑)
真夏:あ、あと財布も持ちました。(笑)
飯田:それくらいの世間は知ってたわけだ(笑)
—うまい!(笑)なるほど、谷川俊太郎さんがお好きなんですね。
真夏:谷川俊太郎さんは好きですね。まあ、それに限らず、詩は全般的に好きですね。小説よりも詩の方が、妄想癖のある人には向いていると思います(笑)
沖山:いいですよね、詩。僕も好きです。今回のアルバムの歌詞カードも、縦書きで、パッと見た感じ詩集みたいなんですよ。
飯田:活版印刷の雰囲気も相まってね
沖山:だから、曲を聴くのと、詩だけ眺めるのとで結構イメージが違うと思うので、ぜひそういう風にも楽しんで頂けると面白いと思います。
<「光のたてがみ」の裏話?>
—それでは、そのアルバムの話に戻りまして、3曲目の、「光のたてがみ」という曲についてお聞きしたいのですが、今、わたしは大学三年生で、就職活動とかがそろそろ始まるという時期で。そういときに、この曲を聴いて、すごい、分岐点に立っている人が聞いて、勇気とか元気が涌く曲だと思ったんですね。これは、実際に真夏さん自身が何か分岐点に差し掛かったときに作った曲なんですか?
真夏:うーん……どうしようかなーって思う時って、たとえば中学から高校、高校から大学、とか、そういう時期だけなのかなって思っていたんです。だけど、この曲を作ったときは、近所でごはんを食べていて。そしたら隣に、バリバリのキャリアウーマンらしい女性が座ったんですね。その人が、友達に、「わたし将来どうしたらいいかわからない!」とか悩みを語り始めて。でもその人、それこそカードキーを首から提げてクリアファイル持って携帯も二台持って……みたいな人なんですよ。その人が、「上司から、お前は現場でやっていくのか、上に行くのかとか言われて、もうどうしたらいいかわからない!」とか、悩みを相談してて。それを見て、あー、これからも悩み続けるのか!って思ったんですよね。今までは、会社に入ったらそこで終わりだと思っていたんですよ、今思うと安易だなと思うんですけど。例えば、会社に入ったらそこでもう達成されて、その後は、目の前にある仕事とかを、どんどんどんどんやっていくっていう、黙々とした作業になっていくんだろうって、そう思ってて。だけどそれは違って、会社に入ってからも、自分はこれからどっちに行くんだろう、どうするんだろう、って悩みは尽きないんだなって。中学から高校にあがるときに、わたしどうしようかな、どっちに行こうかなって悩んでいた自分とずーっと変わらないんだなって。そういう悩みはずっと続いていくものなのかなって。そう思って作った曲です。
—そうなんですね!それはちょっと、びっくりしました!今、仙台で就職活動に励んでいる学生とか、わたしの周りがそうなんですけど、就職とか、将来の話になるとすごく暗―くなるんですよね。だけど、この曲を聴いて、何になろう?っていうことが、すごくわくわくすることというか、プラスなイメージが持てるなって思って。だからCOLORwebの読者である、大学生とかに、もっといっぱい聞いて欲しいなって思ったんですけど。でも今の話を聞いて、そのわくわくっていうのは、分岐点がどこまでも続いていくからこそのものなのかなって思いました。本当にもっとたくさんの人たちに聞いてほしいです!この曲は!
真夏:ありがとうございます。職業以外でも、女性だったらね。将来的に、結婚とか母親になるとか、それとも私一生ひとりの女として生きよううかしら、とか、いろいろありますからね。(笑)
東北生活文化大学ファッションショーをリポート
こんにちは!なつみです。
10月といえば大学祭シーズンですね!
10月23日に行われた東北生活文化大学の大学祭のファッションショーに行ってきました!!
COLORweb調査隊の目線からファッションショーをリポートしたいと思います。
東北生活文化大学でのファッションショーとは
東北生活文化大学のファッションショーは、三島学園こと東北生活文化大学の大学祭のプログラムの一つとして10月23日に生文の体育館で行われました。このファッションショーは生文の家政学科服飾文化専行の学生たちでショーの運営から衣装のデザイン、モデルまで行い、学生たちの手で作り上げているものだそうです。県内の学生ファッションショーの中でもレベルが高いと評判のファッションショーです!
ショー開演前の様子
ファッションショーが行われる会場に着くと、まっ白いランウェィが真っ先に目に飛び込みました。ランウェィが会場の中央に置かれ、そのランウェィを囲むように来客者用の席が並んでいました。さらに、ランウェィの正面、左右にショーを映すスクリーンが。

ショーが始まる前に、今回のファッションショー統括のお一人、佐々木さんにお話を伺えました。
今回のファッションショーのテーマを教えてください
佐々木さん:今回のテーマは「one~それぞれのメッセージ~」です。
そのテーマに込められた思いとは?
佐々木さん:一人ではショーは成り立たないという思いからきています。それぞれの立場から自分の役割を全力で果たし、それぞれの力を合わさった時、最大限の魅力が引き出せると思っています。
なるほど!ファッションショーでは運営やモデルまで全部学生が行っていて、役割も様々だと思うのですが、すべて学生で行うのは大変ではないですか?
佐々木さん:大変ですけど、大変でないと良いものは作れないので!
と、とてもいい表情でお話ししてくれました!
学生の手で作られたファッションショー
ファッションショーが始まるころには500席用意していたという椅子はお客さんですっかり埋まっていました。
ファッションショーは課題制作と自由制作の二部構成で行われました。
第一部である課題制作では「Bright-光-」がテーマのファッションショー。それぞれのデザイナーが光にまつわるコンセプトを決め、それをファッションのデザインで表現していました。例えば、天使、栄光、星など・・・。どのデザインもそれぞれの個性が良く表現されていて、キラリと光るものを感じました。また、その衣装を着ていたモデルさんがキュート!どのモデルも無表情で同じ決められたシンプルなポーズとウォークをしているのですが、その機械的な動きが綺麗な洋服を着せられたお人形さんみたいでかわいい!また、そのシンプルな動きが洋服をメインに見せ、洋服の良さを最大限に活かしていてカッコ良かった!
第1部の課題制作では気に入った作品に観客が投票し、ランク付けが行われました。投票結果はショーの最後に発表でした!
結果は記事の最後に写真付きでお伝えします!
第二部のファッションショーは自由制作でした。テーマは「My direction-方向性-」。第一部の課題制作が決められたテーマの下、一人のデザイナーに一人のモデルが一つの衣装をに対して、第二部の自由課題ではデザイナー一人一人の方向性をステージで伝えるテーマというだけあって、コンセプトを自由に自分たちで設定し、自分のブランドとしてファッションショーを行うというスタイル。
一つのブランドに何人かのモデルが出演するので一つのコンセプトだけで何着もの衣装が見れる形式でした。
第二部の見どころはなんといっても、「個性」と「一体感」です!
それぞれのブランドが自分たちの思い描くコンセプトに沿ってモデル、演出、ファッションのデザインによって表現します。第二部では第一部と違ってブランドによってかける音楽も、モデルの動き、スクリーンに映る映像も様々。ファッションショーを見ているのですが、動きや音楽にストーリー性があるので劇場を見ているように楽しめました!
全部で10のブランドが出演されたのですが、それぞれ個性が出ていて最後まで楽しめました。
また、音楽に合わせてモデルが動く様や、ライトの動き、それに合わせた映像すべてが一体となってブランドを表現し、最大限に魅力を引き出していました。
今年のテーマである"one~それぞれのメッセージ~"の通りいろんな要素が等しく発揮され、それが融合し、素敵なショーに仕上がっていました。

フィナーレ&栄光の一位に輝いたファッションとは・・・!?
あっという間に楽しい時間は終わり、フィナーレの時間。そして課題制作の表彰式が!発表の瞬間はモデルやデザイナー含め観客もドキドキ。素晴らしいショーを見た後は、みんな素敵だし頑張ったからみんなに賞をあげてほしい、けど、投票したあのデザインは表彰に入ってるかな!?なんて思いで発表を待っていました(笑)
輝かしい第一位の作品は、「天使の梯子」でした~~!
記事の一番最後にインタビューの様子も書いてあるので見てくださいね^^
表彰式が終わると第一部から第二部のモデルと、デザイナー全員がランウェイを歩きあいさつをしていました。中には感極まって泣いてしまう人も。このファッションショーにかける熱意が垣間見れました。

感動のファッションショーが終わった後、見事一位を勝ち取った「天使の梯子」のデザイナーのあきさんと、モデルのえりさんにお話を伺いました!

見事一位を取りましたが、ショーが終わっての率直な感想を聞かせてください!
あきさん:1年生なので今年初めてファッションショーに出ました。初めての舞台でいきなり一位を取れてうれしい!
初めてのファッションショーだったんですね!初めてとは思えないほど素敵なデザインの作品ですね。デザインに関してこだわった部分を教えてください。
あきさん:ドレスのすその骨組みにこだわりました。天使らしさを表現するのが難しかったです。

目を輝かせながら語る姿にドレスに対するこだわりが見てとれました。インタビューにお付き合いいただきありがとうございます!
東北生活文化大学のファッションショーはファッションだけでなく、音楽、演出、スクリーンなど様々な角度から楽しめるものでした!
学生が作ったファッションショーだからこそ自由度が高く、表現に幅があり
学生とは思えないほどクオリティの高いファッションショーでした。

次回の記事は、セバスチャンXのインタビューpart1をアップします!
楽しいインタビューの内容をお見逃しなく!!


