板倉佳司の日々雑感 -50ページ目

年頭のご挨拶


         新年あけましておめでとうございます


  

その筋の・・。


隣の町の先輩である、Kちゃんと久しぶりに会って地元の焼き鳥屋でごちそうになっている時、何を思ったかKちゃんはオモムロに携帯を開き電話をしだした
「お前、同級のY覚えてんだろ?」
「ああ、昔は良く遊んだもんだけど・・あれでしょ?今、何?コレでしょ?」
そう・・コレ・・と言いながら、ある特定の職業を示すときのあのしぐさ・・そう・・アレ・・でございます。そして聞くところによればそのY、小指はもとより、他にも何本か指を喪失しているらしい。
で、現在は薄くなった頭髪を剃り上げて、いわゆるスキンヘッドでかなり“その手”の御面相のようだ。
「おー、俺だ。今何やってんだ?・・ああ寝てた?・・今誰といると思うお前?・・・ほらあいつだよ・・イ○ク○・・覚えてんだろお前?・・・おお、そうそう。今代わるよ」
と携帯を渡された。しょうがない・・話すしかない。
「おお久しぶり!元気か?」とかなんとか一通りのご挨拶をすませ、現在の彼の所属しているモブやらチームやら、その地位らしき事、そして別荘から帰ってきて間もない・・云々の話しを誇らしげに話しているのを聞き流し、話しの接ぎ穂程度の軽い乗りで、現在のお互い頭髪の具合の話しになったところで、突然奴が切れた。
「おおおお、久しぶりに話したのに俺の頭がハゲだのナンだのっつうのはねえんじゃねえの?え?よ~!」

その誇らしい経歴や身分の部分をもっと感情を入れて、時には感嘆の声などを上げて感心して親身に聞いてやるべきだったか・・。
「いやいや、身共はおぬしを決してハゲなどと申している訳ではござらん。勘違いをされては侵害でござる。大体おぬしとはもう20年以上会っておらんのだ。おぬしがハゲテイルかどうかなど知る由もござらん。身共は、なんというか、その・・お互いに良い齢(よわい)を重ねているであろう故・・のう・・その、ナニでござるよ・・」
「今どこにいるんだよ。ええ?イタ・・よお!」
「地元のか○ぱというおぬしもご記憶しているであらう焼き鳥屋でござるよ」
「お~じゃあ今から行くからよ。待ってろよ!車で30分もすれば行くよ。まだ飲み始めたばっかりだろ?いや~久しぶりじゃねえかよ~ 待ってろよ!俺のハゲ頭見せてやるよ!」
「いやいや、だからナニもハゲとかさういう・・。おぬしも疲れているであらうから、何も寝起きしなに急いで来ることもあるまいて、又の機会もある事もあらうし・・のう」
「なんだよ。俺と会うのが嫌なのか?」
「いやいや決して嫌というかそういうのではござらんよ。いや、今日は久しぶりに軽く・・のう・・明日も早い故・・のう・・その・・何だ・・だから・・」
「だから何だよ?久しぶりじゃねえかよ。行くよ。おお、今から。な!待ってろよ!」
「いやいやだから・・その・・身共も、今日は軽く・・その・・Kちゃんと色々と積もる話しもある故・・おぬしとは・・又の機会に・・」
「いいじゃねえかよ。久しぶりだぁ。なあ。行くよ行くよ。待ってろよ!」
「だからさぁ~!今日はいいって言っておるではないか,このヤロ・・」
そこで、Kちゃんちゃんが急いで電話を取り上げてくれて、自分も明日の仕事もあるから、今日のところは来なくても良い。
又、思いついたら連絡するし昔の仲間達を集めるような場のセッティングも検討しているから今日のところは無免許運転でど田舎から車を飛ばしてくるようなことはしなくても良い・・と交渉してくれた。間一髪。やれやれ・・。。

その後、妻子を持たないKちゃんは携帯に保存してある甥っ子達の写真を私に見せて、自分はやはりいくつになっても実の弟やましてやその子供は実に可愛い・・と優しい兄貴ぶりと子煩悩ぶりを発揮し、その実弟である私の友人のカ○ヲに電話をかけた。
さっきと同じくとても嬉しそうに「今、誰といると思う?」と言ったあと、また私と電話を代わる。
カ○ヲともこれまた大変久しぶりであったので、色々話しは尽きなくなりそうだったが、
新年に実家に帰ってきているときを見計らい、必ず一席設けようという事になり話しは済んだ。
「とにかく、俺はお前の生き方が好きだ。海千山千が跋扈して、嘘や追従や嫉妬が渦巻く生き馬の目を抜くようなその世界で緊張感を持続し続けているというのは大変な事だ。そしてその中でとりあえず逞しくその仕事を継続している事を自分は大変尊敬する」そして「何か困ったことがあったらいつでも言ってくれ。俺に出来ることは何でも協力するし又それを惜しまない」というようなことを、Kちゃんは言い続けてくれて、私は感謝の気持ちでその他色々な事についても話しを弾ませた。

そしてそんなこんなでそれから1時間ほど過ぎた頃、となりのボックス席に二人ずれの男性が座った時に、ふいに彼の声が一段階低くなった。
そして、私に顔を近づけて・・小声で「隣の二人な・・コレだよ」と額にこぶしを持っていった。
この仕草は・・そう、さっきのYとは正反対に位置する、やはりある特定の職業の人々・・通称「桜○門」を意味する。
現在はすっかり普通の人々として静かに暮らしているが、アンダーグラウンド方面の活躍では、それこそ本が一冊書けそうな固茹でな経歴を持つ彼・・その独特な方面の勘は鋭い。
「勘だよ・・すぐ解るんだよ」との事。そう言われれば・・私にもその雰囲気というか・・その隙のなさ・・というかそのアトモスフィア?といったものは感じられる。匂い・・とでもいうんだろうか。多分・・マル暴。
だから私は、この二人の目的はただ単に“仕事明けなのででぶらりと焼き鳥でも食って旨い焼酎で息抜きでもしよう”で・・あることを願った。タイミングが合いすぎる。
さっきのYへの電話から約1時間・・・私の脳裏には、あのエシュロンという存在がよぎった。
強面ぎみの屈強な40代の男と30代の切れの良さそうな男の二人。そしてこの30代の男はとても動きが素早そうだ。共にとてもシンプルなデザインの黒い皮革のブルゾンを着て、中のスーツもネクタイも非常にセンスが悪い。で、両人が穿いている、そのなんの変哲もない黒い靴の底はかなり摩り減っている。リラックスした表情で何気ない会話をしている様子だが、共にそのプルゾンを脱ごうとはしない。
まあエシュロンは大袈裟だが、Yが例えば“その動向を監視するベく人間”としてその筋にマークされているのなら、携帯の通信を傍受するといったことはその筋であれば難なく出来る事だろうし又当たり前のように実行するだろう。あの機関に「個人情報保護」などという観念はないに等しいのだから・・。
そういうタイミングだった・・彼等が現れたのは・・。

一方、Kちゃんの方は、私のそんな考えを読み取ったかいないのか・・(確かに今思うと私はその二人が隣に来てから多分とても不機嫌になっていたと思う。あなたがたは誰ですか?などと質問をしなくて本当によかった!)・・そして無知な私などよりもっと確信を持った考えに至っているのかどうか計り知ることは出来ないが・・いたって朗らかに自然に我々二人に通じる共通の楽しい話しを続け・・とても自然に、とても良いタイミングでその席をお開きにした。絶妙だ。
全く自然だったし、そのことに関して何か思いがあるような気配を見せたり、その二人に対して神経質になっているようなそぶりを微塵も私に感じさせることをしないという思いやりも筋金が入ってた。。

だから・・私は早々に家に帰って戸締りをして、温かい部屋で、頂き物のシングルモルトのウイスキーを飲みながらデビッド・ハンドラーの「笑いながら死んだ男」の続きを読んだのだ。
そして・・このことに関してはもう・・次に会った時にもKちゃんに詳細を聞くのはやめとこう。

※以上、概は記者の実体験に基づき記載しておりますが、登場する人物や団体等におきましては、これに類似又は実在するその対象に対しての誹謗あるいは中傷を目的としたものでは一切ありません。。あくまでも・・覚書あるいは日記として・・又ある意味ではエンターテイメントを意識したフィクションの読み物として捉えて頂ければ幸いでございます。

◎ジェイムス・クラムリー「ファイナルカントリー」つづいてトレヴェニアン「ワイオミングの惨劇」読了。ともに、途中下車してあったものをまた最初から読みなおし。共に大大満足。この方々を読む場合は・・そのこちらの健康状態というか・・精神状態というか・・そのタイミングが結構大事なんですな。
「酔いどれの誇り」から四半世紀・・ミロも作品中に還暦を迎えたわけだが。それにしても・・このおっさん今回もまたスーパーヘビー級に痛めつけられる。そしてメッタメタボコボコにされ続け、這いつくばって事件の核心に迫る。
そしてその手口も、ラストの決着も・・もう完全にいかれている。
【ネタばれになるが】・・虚言癖女。近親相姦・・というキーワードは「酔いどれの誇り」から繋がっている。
しかし・・この内容でイギリスのシルバーダガ-賞を取った事にちょっと驚き。
いやいやだけど私はもう大満足なんですよ。こういう岩石のような、℃スケベな重量級のハードボイルド西部劇・・他に誰が書いてくれますか?
「ワイミング・・」の方は・・もうとにかく何処へ向かうのか全く検討がつかず、とにかく期待を裏切るはずがないと信じてラストまで今度は一気に・・。最後の一ページで、涙が溢れました。やはりこの御仁・・やらかしてくれました。共に寡作の方々・・今後も益々期待したいお二人です。ホント。
◎「レイモンド・チャンドラーの世界」のバー・ヴィクターズの常連さんである“名無しのオプ”氏に影響されて、デビッド・ハンドラーのホーグシリーズの第一作「笑いながら死んだ男」・・これも満足です。ドン・ウィンズロウ「ストリート・キッズ」まだ途中なのだが(これもまた良い!)・・次は当然「フィッツジェラルドをめざした男」に突入せずにはおられず・・。
で、63ページ・・売り出し中のロブ・ロウを見て「僕はスティーブ・マックイ-ンがたまらなくなつかしくなってきた」・・と述べるホーグ。もう既刊全部読んじゃいましょう。
そうそう、「レイモンド・チャンドラー・・」の加藤さんが年内で愛知に帰る・・との事。東京最後の酒席には、私も是非末席にお邪魔したいと思っているところだが・・さて、稽古日程詰まってきてるし、撮影日未決のままの現在・・顔だせるかな?


ザ・ヤ・ク・ザ


先週の金曜日、新鋭映画人達の企画運営する集合団体(正式名称は失念しました。失礼!)
が企画するパーティー・・というか・・集まり・・のようなもの・・に顔を出した。

今回の11月の芝居を観てくれた、新鋭の映画監督である中村 拓氏が12月に撮影する短編映画の主役に私を起用したいとの有難い申し出をお受けして、顔合わせを兼ねて中目黒のはずれにある小さなレストランに足を運んだ。
ワンドリンク制での会費を支払いあとは飲みたければどうぞその都度オーダーしてくださいという趣向であった。

既にネットでそのホームページも公開されているが、そのパイロットフィルム的な映画のタイトルはすばり「ヤクザ23区」
今回の芝居でも、奇しくも東京23区を歌にして東京に憧れている田舎の娘が「東京砂漠」のメロディーに合わせて「23区」の歌を切々と謳い上げる場面があって、御覧になった方々にはその印象を刻んでいることだとは思うが、なんと今回もその23区がテーマ。
こういった不思議なリンクが最近私の生活に頻出している。
で、こちら映画のほうは・・それぞれの区を舞台に一話ずつ全23話で構成された短編映画の集合した作品になり、所謂オムニバス形式とは若干感じの違った作品を目指す・・との主旨。


で、台東区が舞台となるその作品は、中村拓監督が12月初頭に最終稿を書き上げるべく現在準備が進んでいる模様。
果たして・・その題名は「ヤクザとザヤク」
コメディーであるとの事。祭りの準備たけなわの頃・・ヤ○ザの親分?(若頭?)であるその男が持病の疣痔の病状が悪化してしまい、子分達に隠して、屈辱を押して薬局に座薬を買いに行こうとするがその道程には彼の命を狙う敵対するヒットマン達やあれやこれや・・。
所謂ロードムービー的な作風に仕上げたいとの監督の意向。5分~10分にそのエピソードをちりばめる・・監督の腕の見せ所といったところだ。
(これ・・ネタばれになる?書いて良かったのかな?)

どう見てもチャラい街のあんちゃんにしか見えないその風貌や乗りの良いその言動の底に流れる中村監督の熱い熱い映画への思いと俳優への愛情・・そしてそれをビジネスとして成立させることに対する情熱が印象的だった。
私に見せる為に乗ってきたその愛車はキャデラック(多分)・・の・・シャコタン!
これを、監督自ら運転手として出演して私演ずるヤ○ザと一緒に本編で乗りまわすとの事。疣痔だろ?・・・ぼこぼこ弾むわけだ、シャコタンだから多分・・さて、どう乗ったろか・・。

それにしても・・350mのハイネケン缶が500円だ。瓶ならいいだろう、そう当然小瓶なら・・。
缶だ・・しかもハイネケンだ。そして、そこは六本木のプールバーでもないし軽井沢の会員制のクラブでもない。そしてさらに、バーカウンターのお姉さんの笑顔付きでもないし、ピーナツか柿の種あるいはちょっと素敵にピスタチオあたりを、せめて五百円硬貨ほどの小皿に盛ってくれることもない・・。
選択肢の限られた飲み物の中から、ウォッカのソーダ割を頼むときに試しに「濃いめでね」とバーカウンターの若者に言ったら、彼は靴底に貼りついたガムを見るように私を見た。そして予想どうりウォッカ味のソーダ水だった。朝日新聞の粗品のタオルを乾布摩擦用にとその若者にプレゼントするのを思いついたのは、その若者が誰を対象とするでもない目で閉店の告知をして、みんな既に店の外に出た後だった。
まあ最後に飲んだオーガニックビール(最初からこっちをメインにするべきだった)はかなりいけたが・・。

エアロスミス「ホンキン オン ボーボー」を聴く。
時を同じくしてクラプトンが発表していた、ロバートジョンソンへの敬愛を込めて作り上げたアルバム「Me and MrJHONSON」が、心の師であるロバート・ジョンソンを崇めているが故に、そしてクラプトンのブレーン達の筋金入りの完璧な演奏の為にそのグルーブ感というかアメリカ南部の泥臭い雰囲気が希薄になっていた感が強く、悪く言えばブルースのイージーリスニング的な出来映えになっていたが、こちらの御大達の作ったブルースオマージュはかなり尖がっている。
のっけから、エアロスミス風のブルースで飛ばしまくり。というより、これはもう先人ブルースマン達を尊敬しつつそれを凌駕した完全なエアロスミスの音楽という形で完成させている。いずれにしても、両雄の出来映えこれ甲乙つける必要も又なく。共に堪能の粋。

ジョージ・P・ペレケーノスの「終わりなき孤独」 続いて、マイクル・コナリーの最新ボッシュ「暗く聖なる夜」読了。
共にアメリカ合衆国の暗部をリアルタイムで描きそれをハードボイルドとして確立している。脱帽。
ともに不肖私めと同世代の作家の方々・・・追いかけますよ。
ことにボッシュの方はもう、なんとしてもシリーズ終了まで添い遂げたいと切望してやまない大のご贔屓シリーズ。
今回は、主軸である事件よりもエレノアの行動や言動が気になって気になってしかたが無かった。
神様、コナリー様、頼むからもうこれ以上この二人を引き裂くような結末だけは用意しないでくれ・・と祈りながら一気に・・。

(以下一行、未読の方・・ちょっと注意)
ラスト・・温かい安堵感と感動の涙で締めくくれました。ともあれ、ボッシュはこれでいよいよ本格的に次の章に突入していくと見た。

(ちょっと注意解除)
前作「シティ・オブ・ボーンズ」の解説で関口苑生氏が「こんなにも次回作品が待ち遠しいシリーズはない」とため息が聞こえてきそうな感想を述べてらしたが、全く御同感でございます。関口さん今度一杯やりましょう!(あ、氏とは面識ないですけどね・・)
とにかく、ボッシュシリーズ未読の方・・頼むから第一作「ナイト・ホークス」から是非読んで!

11/10に終演後、下北沢の「ふるさと」で「レイモンド・チャンドラーの世界」の加藤さんが“やはり今回もちょっとあっと驚く結末ですよ“・・と軽くジャブをかましておいてくれたお陰で、又も“ぬあ~んでだあ~!ボッシュの馬鹿野郎!”という結末もそれなりの覚悟はしていたのだが・・・良かった。とにかくBACKHOMEしたわけですね。

昨日、ケン・フォレットの「ハンマー・オブ・エデン」、カポーティ「夜の樹」、谷口雅春氏の「生命の実相・第5巻」購入。共にBOOKOFF廉価本コーナーにて。

我が心の師であるスティーブ・マックイーン没後25年の命日に鑑み、彼の愛読していたウイリアム・フォークナーの「八月の光」を書庫から引っ張り出し再読も検討したが、現在は昨年惜しくも途中下車したままになっていたジェイムス・クラムリーの「ファイナル・カントリー」を読書中。
呑ん兵衛ジャンキー・ミロドラゴビッチの活躍の序盤・・。

前出の「八月の光」以降、W・P・マッギヴァーン「最悪の時」、名作「明日に賭ける」待機中。相変わらず一年中読書の秋状態・・もうすぐ師走なのに・・忙しい・・のだ。

※皆様へ
 それにしてもこのページ・・・なんと実に重い・・とお感じのことと察します。
 多分容量が一杯に近いと思われます。沢山画像を貼りつけて一年ですから。
 同じくエキサイトの別なページを新しく作ってそちらにリンクするか・・対策を検討しています。
 すみませんが、今しばらくご辛抱ください。

「BACKHOME」・CDウォークマン&ボッシュ


芝居の千秋楽の日にクラプトンのニューアルバム「BACKHOME」を買った。
下北沢最後の日に、ようやく街をぶらつく気分になり、直輸入CD専門店
「RECOfan」を訪れた。

ペレケーノスの「終わりなき孤独」の134ページあたりのワンシーン。
ストレンジと相棒のクインの会話・・例えばテレビで「続・夕陽のガンマン」がやっていたら
チャンネルを変えることがお前には出来ないだろ?それは「ワイルドバンチ」も同じ事だ。
・・といったようなそんな会話。まあそのあとはいかにもアメリカ人らしい下ネタギャグになる。
そしてその話しをしている店からはそのうちにオハイオ・プレイヤースの
「スウィート・スティッキー・シング」が流れだす・・。なんたってオハイオ・プレイヤースだ。
「ピルグリム」以降のクラプトンは、そういう敬意を払ってしかるべき何かが私の中にある。
BBキングを迎えたアルバムもロバート・ジョンソンへのオマージュ「Me and MrJHONSON」もそれはそれなりによしとはしたいが、やはり「ピルグリム」「レプタイル」は色々な自身の思い出と重なり忘れがたいアルバム。
1999年の武道館コンサート「ピルグリム」は凄かった。嬉しそうにプレイするバッキングのネイサンやアンディもさることながら、伝説のドラムを披露するスティーヴ・ガッドの入魂のドラミングには、もうこれを冥土の土産にしてもいいとさえ思い感涙にむせび、ステージ真横付近に位置する3階客席最前列から身を乗り出し、落下しかける事計7回。
そういえば、バッキングヴォーカルの姉さん達を引き連れたツアーはあの時が最後だったのかな?

そして今回も、信頼するサイモン・クライミーとの共同プロデュースになる「BACKHOME」。
よりクライミー色が色濃い出来になっている。今回も言うに及ばずレギュラー陣はじめお姉さん方も大奮闘。

クリームやヤードバース,ブルース・ブレイカーズ時代からの元ファンに言わせると、最近のクラプトンには何かちょっと物足りない・・というか、矢作俊彦氏が「太った石原裕次郎」と揶揄していたそれにも似ているような軽い失望感と同居するめそめそノスタルジッカー(そんな言葉ある?)のような・・「我こそは本当のファンでござい」というような顔をして、軽くため息なんぞをついて「ピルグリム」以降の作品を認めないそぶりをする奴もいる。

「アンプラグド」「フロムザクレイドル」とひとつひとつに落とし前を着けてから、自分自身と向き合った「ピルグリム」のIn SAIDE of MEのラストの実の娘のナレーションに込み上げるものを押さえられなくなったのは私だけではないはずだと思う。

60歳を過ぎて、さまざまな業のようなものから剥けきってしまったようなクラプトン・・そして、あえて「BACKHOME」なのだ。
だから俺も、・・とにかく、何があっても、とりあえず「BACKHOME」するのだ・・。

話し戻って・・・で、下北沢・劇小劇場千秋楽のその日、大廉価1350円(オー!RECOfan!!)で仕入れたそのアルバムをどうしてもすぐ聞きたくなり劇場事務所に行って
CDプレイヤーなんぞお借りできるか否かお聞きしたが、あいにくそれはなく・・こうなったら典型的B型思考のわがまま男に歯止をかける物はある訳もなくなり、音響オペレーターの悠真君に「楽屋で聴かれるようなCDプレイヤーかなんかあったら貸してくれない?」と質問するも、やはりあいにくな返事「いや、あるんですけどこれは客入れ用に流す為のものなんで、貸してしまうと・・ねえ」
B型野郎としては「いいじゃない、客入れ音楽なんかなくったって。ほら千秋楽だし」などと訳のわからん事を言ってそれを略奪しかねない勢いではあったのだが、慌てて口まで出かかったその言葉を呑み込んだ・・。そして、そこで悠真君からご提案
「じゃあ、今から客入れ用から流しますから楽屋のモニターで皆さんで聴いてください」
・・悠真君、ホントありがとう。
お陰で少なくともこの約1ヶ月半で多少は芽生えたと思われる関係者諸兄との信頼関係をこの最後の一日で失落させるのだけは免れた。

そしてその後日談・・・結局その悠真君から新型のポータブルCDウォークマンD(ショック対応・・音飛び一切なし。Gprotection。外部機材対応可能.42hours battery life)をなんとなんと頂いてしまう運びになったのだ。

うちにある、プレイヤーが連続して故障し現在音が出るものはお姉ちゃんの部屋にある、MD/CDコンポのみ・・という惨状を解説して「なにかジャンク品に近いものでもいいんだけどとにかく音がでるプレイヤー。悠真君なんか持ってる?」という質問から話しが転がり・・。
結局・・千秋楽から3日後に我が家のある駅までその新型CDウォークマンを届けていただいてしまったのであります。

「いやいや、今は自分もMDしか聴いていないので、使ってもらってこいつも喜びますよ。大事に使ってやってください」
ありがとうありがとうありがとう・・いや何?2004年式?新型じゃん!・・本当にどうもありがとう・・・なんといっていいのやら・・やっぱり・・ありがとうありがとう・・。
「いやいや僕は本当にいたくらさんにお会いできて嬉しいんです・・本当に・・だから・・全然気にしないでどうぞ使って下さい」と悠真君。
だから・・・“ありがとう”の大安売りは止める事にした。

だから・・今度・・・中野あたりで・・ね・・ホッピー・・ご馳走するから・・な!(オーホッピー!!)

そして、萌ちゃんのイギリス土産のシングルモルトウイスキー・・・ありがとうありがとう!!

      ・・・・・・・・・「最後のソフト“CD”よ滅びるなかれ」・・・・・・・・・・・・


※そして、本日!!マイクル・コナリー新作「暗く聖なる夜」上下巻・・到着!ボッシュ!!
何々?やっぱりエレノアが登場してしまうんだ やっぱり・・ヤバイ。BACKHOMEするのか?・・だめだ・・もうヤバイ。
ダシール・ハメット「ガラスの鍵」。ネド・ボーモンの活躍は、170ページほど残してごめんなさい・・ちょっと休憩。

満員御礼・・??


エムズ・クルー11月公演「いつ立ち去ってもいい場所」下北沢・劇小劇場にて公演終了。

なにはともあれ無事に千秋楽を迎える事が出来た。
どたばたと始まり同じくどたばたと終わった感じ・・。
6ステージは大変短いし、まあどの芝居も「完成」という状態を認識し難いものなのだが特に
この芝居は本当に「完成」が見えにくい芝居だったとつくづく思う。
観客をともすると置いてけぼりにしているかにも見え、出来事だけが勝手に進行していくある意味ハードな展開とそしてあえて饒舌に説明しない人間関係の綾・・。人物達の過去の出来事・・そして舞台となる別荘の“外”で起きた出来事。

演じている方も難しい部分もあったがそれ以上に観ている方が、じっと目を凝らし耳を澄ませ
その一室でうごめく人間達の背景を探っていた感が印象的だった。
「この芝居は一体どうやって観ればいいのか?」そんな疑問譜のみが最後まで客席から伝わってくる日もあれば、乗りの良い芝居仲間達の軽い反応に役者も他の観客も乗せられとても良い相乗効果により滑るように2時間強が展開してまさに役者と観客の一体感を体感し、終演後のビールを幸福感に溢れ堪能した日もあった。
観客に自分の役の後ろ盾や、感情を表現することをあえて拒否して、ただそこにその人間として
存在することの難しさと、心地良さ・・。


オンシアター自由劇場の研究生の頃、主宰であり私の師匠である串田和美氏によく話して聞かされたフランスの名優・ルイ・ジュビエの逸話をやはり今回も思い出し、この話しを稽古中に悩んでいた若い役者達に聞かせようかと思っていたがその作り話然とした内容がなんだか妙に説法くさいし、偉そうな事を言ってから自分自身のプレッシャーに繋がるのも又どうかと・・その機を逃していた。

ジュビエが世に出る以前、“仕立て屋”の役を探すためにある演出家が駈出しの役者を集めオーディションを行った。その日集まった十数人の役者達はありとあらゆる方法で順番に、その“仕立て屋”を演じて行ったという。
それぞれの役者達はをりゃあもう熱心にジェスチャーやセリフを入れたりいかにも、仕立て屋らしい出で立ちで自分を主張して演じていった。
そして、ルイ・ジュビエの番がきて、彼がその仮舞台に登場するやいなやその演出家が叫んだという「おお!あいつがまさしく仕立て屋だ!」(このセリフ自体実にフランス的だ)
当のルイ・ジュビエといえばなんにもしてないのだ。というかなんにもしていないように見えるのだ・・なんにも・・ただその場所に歩いてきて立ち止まりそこに立っているだけ。
余計なことは一切しないのである・・。“仕立て屋”として超然と、ただ立っているだけなのであった。「私・・仕立て屋ですが・・何か?・・いや・・あの・・仕立て屋よわたしは・・」ってな風情であったんだろう。

串田さんはよく、「役者は魔法使いにならなきゃいけないんだ」と言っていた。
若い私は、そんな綺麗な作り事のような話しを聞かされたり、浮世離れした考え方に賛同できるわけもなく、芝居を続ける為の生活の糧を捻出する作業にはそんな“お話し”はなんの役にも立たない話しだった・・というか役に立たないと言いきりたかった。
だが、役者として歳を重ねて行くごとに、やはり一連の串田さんの教えは常に自分の中に“血”や“細胞”となっていることは間違い無い事に気づき、
そして時を同じくして同じ釜の飯を食った自由劇場の同輩や後輩・先輩達にもその“血”が流れつづけている事を実感しつつ・・今回、8年ぶりに芝居作りに関わった。

福田が「イタさん、時代が違うんですよ。しょうがないっすよ・・ね!」と言って私を何度かなだめた。

世の中の色々な機構や人々の価値観や観念自体が、泥臭い物を排除し合理主義至上傾向にある中、芝居作りやそれに関わる事に対する、こちら側の認識をやはり少しづつ変えていく必要があるのか・・ないのか・いやいや、あえて言いきるか・・「いや!変える必要は全くない!いや 変えちゃったらまずいだろ!」・・と。

これからも、当然若い役者達と関わって行くことになることは間違いなく、この浦島太郎のようなおっさんは益々性根を据えて
「せめて舞台のこっち側から観客に世の中に、どんな魔法が使えるのか、ひとつ一緒にやってみようじゃねえか・・な!」と言いつづけよう。

今回劇場にお運び下さった方々に心から御礼申し上げます!
連日、満員御礼でした!

二瓶さん、安良岡さんご夫妻、野田さん、赤星さん、加藤さん、テリーさん、永岡さん、江戸さん、丹下さん、了さん、亮子ちゃん、詩史ちゃん、智恵ちゃん、英子ちゃん、沢崎、村山、万太郎、佐々木、草野、小野ちゃん、金本、木坂、遠藤さん、奈良谷さん、鶴ちゃん、篠原君、原本さんは二回も、そして大貫さん、そしてKILLBILL3
・・そうそう客席に急病人が出た日は、英子ちゃんが活躍していたな、ホントご苦労さんでした。
それと、二兎社の休演日に時間を設け、舞台稽古に駆けつけてくれて水の差し入れをしてくれた谷やん・・ホントどうもありがとう。
打ち上げの日に福田から、くみこに葛藤ありき・・の話しを聞いた。くみちゃん・・ほんとうにありがとう!そしてお疲れ様でした!◎牧野くみこのそっけな日記◎

その他・・時間を割いて観に来てくださった沢山の方々・・まことにありがとうございました!!
◎一刀両断 一行レビュー◎ありがとうございます。

※今日は夕方から、東陽町で春芳こと安藤亮子ちゃんの主宰する劇工房「月ともぐら」の一月公演の顔合わせ。う~ム・・遠いいなぁ・・。
 千秋楽の打ち上げ~カラオケ、その後結局朝の7時まで南さん(お疲れさんでした!)と飲んでしまった余波で ・・今日はまだ若干、時差呆け気味ではあるが
 諸々詳細を改めて確認してこよう。そうそうその「月ともぐら」っていうちょっとこそばゆいユニットの名前の由来なども・・きっとそれに答える亮子ちゃんのコメントはさぞ独特なものだろう・・とは思う。


再度!皆さん本当にありがとうございました!!

稽古開始


11月の芝居の稽古が始まった。
11月9日が初日なので、通常に比べると若干早い稽古スタートだが、
各役者の事情を鑑み夕方からの稽古時間が多く、一日に消化できる稽古
時間が3~4時間という事を考えると早めからこつこつと作り上げて行ったほうが良いのだろう。
当然、土日に長時間の稽古を入れていき、10月25日あたりから本格的に終日稽古に突入して
10月末からどっしりと腰を据えた稽古になっていく模様。
まあ今のところ、三日に一度ぐらいの割合で休みが入っているのが・・。

最後の一人の役者が揃わない為チラシ入稿の締め切りを引き伸ばし、じっと堪えて期を待つ南氏の慎重な態度には賞賛を送っていたのだが・・それにしても一体どうしたものやら・・と考えあぐねていた。

そして10月25日の顔合わせ及び本読みには結局一人欠けた状態での代役にての本読みになった。
当然その日は本読み終了後“これから宜しくお願いします”・・の酒席が設けられていたわけだが、その席で「もう一度だけ。黒岩に再度オファーしてみない?」との私の提案に、くみちゃんも当然ながら賛同。本人と面識がない南氏としては、複雑な心境だっただろうと思うが・・。

で早速、黒岩とは東京壱組で共に辛苦を共有した仲間である福田が、阿佐ヶ谷まで飛んで二人で一席設けることになった。
「俺も一緒に行こうか?っつうか行った方がやり易い?やりにくい?」
「あ いや いいです まずは俺が頼んでみます。やってみます!で、良い流れになったらイタさん流れ込んでください」
「おし オッケイ!・・・で、あのな・・斯く斯く然々斯く斯く然々」
「わかりました!じゃいってきま~す!」
くみちゃん含む他の役者が帰ったあとの西荻の焼き鳥やで南氏と萌子ちゃんと私の3人で福田からの報告を待っていた。

結果は快諾! 今回は福田の熱意勝ち。誠意勝ち。
もちろん、影ながらラブコールを送り続けていた、くみちゃんの存在も見え隠れしていただろうし、現在“二兎社”の稽古中にも関わらず、急な役者探しを依頼したところ強力なレスポンスで動いてくれた、黒岩の師匠である谷やんの存在も大きく影響していただろう事は間違いないが・・。

最終のチラシ入稿期日ぎりぎりに最後の一人が決定した。

本当に物事は“最後の五分までわからない”の諺(?または偉人の名言?)・・これを体現した次第。それにしても・・やれやれ・・でした。

そんなこんなすったもんだ・・で、さっそく翌稽古日から黒岩が参加。元気!
もちろん福田も・・嬉しそうに読んでます。久々の舞台でみんな気合入ってます。
くみちゃんもお酒は飲まずとも、稽古後のビール&ミーティング&昔話に良く付き合ってくれてます。そして少しずつですが役者達の緊張も解けてきて程よい緊張感とリラックスムードで今のところ順調に進んでいる・・はずでございます・・。

エムズクルー11月公演
              11月9日(水)~11月13日(日)

 「いつ立ち去ってもいい場所」

作・演出 南 英司
出演/ 板倉佳司 牧野くみ子 百瀬洋一郎 斎藤萌子 福田祐一郎 黒岩俊光 飛鳥悠子 紅林尚樹 川口リエ 小野早苗

  9日(水)・・・・pm7:30開演
 10日(木)・・・・pm7:30開演
 11日(金)・・・・pm7:30開演
 12日(土)・・・・pm2:00開演(ヒル)  
  pm7:00開演(ヨル)
 13日(日)・・・・pm3:00開演
             ■前売り/3000円 当日/3500円
              
              皆さんどうぞいらしてくださいませ。
   
 ■尚、今回はチケットは発券しませんので、直接私宛てに
メール
をいただければ、お取りいたします。
みなさん、どうぞお誘い会わせの上、下北沢・劇小劇場までお運びくださいませ。

※今回は、そういう事で・・・・。宜しくお願いします。
稽古場日記のような物・・「いつ立ち日記」を、こちらとリンクしている「エムズスケッチ」に更新していく模様ですのでそちらも宜しかったら覗いてみてください。

それにしても・・・エムズクルーのホームページがまだ更新されていない。
5月の公演終了のニュースになったまま・・。南氏も持て余している様子だ。
「サイト管理の関係者のお方~!お願いだ~早くしてくれ~!!」

ららら・・・秋刀魚だ。


矢作俊彦氏の「ららら科学の子」読了。
ひさびさに、この人のストーリーテラーぶりに感服しました。
淡々と過去と現在を交差させるその手法は、“かの偉大な先人文豪達のパスティーシュ
だよ。お前らそのくらい解って読んでんだろうな”・・と読者に挑戦しているかのよう・・でもある。

このところ、電車中で移動する機会が多い為車中にて読んでいる時間が多いのだが
妹との話しと街で出会った少女との、何気ないやりとりのシーンとそして
なんでこんな所で?というところで突然こみ上げてきてしまって、何度も途中で本を閉じた。
ラスト近く・・妹との携帯でのやり取りのところでは・・・ホントに困った。

この話しの舞台となる渋谷・世田谷あたりの界隈には26~27年前に実際に自分が住んでいたこともあり自分の思い出と交差して、なんとも言えない郷愁を持って読ませていただいた。
もっとも、現在の渋谷あたりは仕事でどうしてもって事でもなけりゃ歩く気は起こらないが・・。

自分は全共闘世代には若干遅れを取った所謂シラケ世代(これはもはや死語?)・・でもあり
マッカーサーが日本に下りたってまもなく、横田基地にジープドライバーとして潜り込み、そのまま・・その後悪名を轟かせることとなったあの国○興業の基地内運輸部で・・働いていた父の影響もありフェンスの内側のアメリカになじむ機会も多く、ペプシやホットドッグにこってりと甘いチェリーパイが大好物でハウスに住む将校の息子とケンカしたり、その母親の金髪の臭いにドキドキしたりするカポーティ風牧歌的な少年だったわけだが、芝居研究生時代の友人の中には早稲田や法政や中大卒の奴がいたりして、ちょっとそれふうな風を吹かせていて小難しい議論なんかやっていて、睡眠薬と酒をちゃんぽんして具合悪くなっている奴なんかを“ばかくせえな~お前らそんな気合入れて生きてちゃ疲れっちゃうだろ~”ぐらいに斜めに眺めてたのが懐かしく思い出されるが・・。

なんか10年一区切りで、落とし前をつけようとしてるのか・・
確か「スズキさんの休息と遍歴」が、ちょうど10年前の設定で主人公が40歳だったな。
俺は、どうしても読めなかったが・・ひとつ、又挑戦してみるか・・。

厚顔無恥の見本のように平然とインチキを続けている各国の先導者達。
俺達も何かの形で“催眠的プロパガンダ”或いは“サブリミナル的洗脳”に対して何らかの
手は打てるはずだ・・とは思う。
選挙じゃあ・・どうなの? 一体?兄弟。

ま、いずれにしてもこの壮大な物語を読んだ後では次の本格推理に行きにくい心持ちになり、以前一度リタイヤした「ロンググッドバイ」(’04.12.01・・関連記事あり)を又最初から。
ヤハギさんの本は、しっかりと腹を据えて「ヤハギモード」にして読まなければならないのだ。

そして、ヘミングウェイも又読みたくなってきた・・。

一昨日、南氏と一杯やっていたら、俺のブログの記事の話しが出て
「イタさんサーブ乗ってたんすか?俺はシトロエン乗ってたんすよ。」
って話しが出てちょっと、ヨーロッパの車の話しになったが・・・そうかそうか
もしかして「スズキさん・・・」の影響なのかな?
まさか・・アラン・ドロンやジャン・ギャバンかはたまたジャン・ルイ・トランティニャンの影響?・・じゃないよね?

※今年は秋刀魚が豊漁・・っつ事で。

今夜は今シーズン2度目の秋刀魚・・・おお おお~。秋刀魚のハラワタの醍醐味を知らない子供達の分まで存分にハラワタを頂いたのだ。

嗚呼・・由由。

今日はヤスから毎度案内をもらっている吉祥寺スターパインズカフェでの「バチカンブラザースライブ」へ行くつもりだったのだが、
チケット予約し忘れたままになっていたし、そのことについさっき気がついた・・というタイミングの悪さ・・を理由にしてうちで秋刀魚だ。

ゴメンなヤス・・でも俺の芝居は来てくれよ・・な!

夕方、同級生の○藤と“踊る郵便配達人”である先輩・キクオちゃんからお誘いがあったが、これも今日はご遠慮。 秋刀魚の勝ち。
又な!

今夜は久しぶりに坊主とツェっぺるのだ。嗚呼 由由!

名車検分


ヘミングウェイの短編「5万ドル」と並んで、私のお気に入りの好短編
が矢作俊彦氏の「舵をとり風上に向く者」。

先日の記事(08.12.参照)で南氏と会議(?)をしている時にこの横浜のヤハギさんの名前が
登場し「お~そうかそうかお前もか~」っていう乗りになりずいぶん嬉しかったものだ。
幸いにもその時はあくまでも11月の芝居の会議だったので(ここを又強調しておく)
自分の持っているプロ野球選手カードの自慢をし合う小学生のような状態(古い?いいのだ!)
にはならなかったが、現在「本格推理小説読破年間」推進中だが、ちょっと休憩でヤハギ氏の短編集「夏のエンジン」を読んだ。
中の一編、「皆殺しのベンツ」にはちょっと驚いたが、やはりこの手の彼の作品集の中では「舵を取り風上に向く者」がベストかな・・。

14台の車にまつわる人間達の短編集。エリオットの詩から取った表題。
その中のこの表題作に登場する、ちょっと鼻持ちならない胡散臭い老人・・実は・・何者か?が
ラストで明かされる筋立てになっているんだが・・。
この老人の乗っている車がヴァンデンプラ・プリンセス 1300 というイギリスの車。

図らずも、2年間乗った私の国産中古車がこの夏12年目・走行距離10万キロ弱で力果て
廃車になってしまった折・・さて、身のほども知らず次なる愛車に思いをめぐらして
いたところ・・。
このイギリスの名車が最近になって又ますます私の頭を占領し出して離れなくなっていた。


この国産の前に乗っていたサーブ900ターボ’87年式
これは残念ながら水周りのトラブルでやむなく廃車・・。
高速でのあの伸びやかさは何とも言えない信頼感があった。
これの1993年式の最終モデルにもまた乗ってみたいなどともと思い、
このヨーロッパの名車2台についてネットで色々調べていた。

もっとも、10年20年落ち(ヴァンデンプラについては最終モデルは’70年代初め)のしかも外車を乗りこなすのに、水周りや電気系統のトラブルごときで降りるのならはじめから乗るな・・
と自分自信を叱咤する声も聞こえてくるし
廃車にする為にレッカー車で引っ張っていかれるその愛車を見送るというなんとも言えない喪失感はもう2度と味わうまい、と硬く誓ったはずなのに・・
やはり、わがままでアナログでちょっと、がたが来ているがまさに“舵を取り風上に向く者”のごとく誇り高く剛直に風に向かっていくようなヨーロッパの車に魅力を感じてしまう。

しかし・・“誇り高く・・”もそりゃ結構だが・・精神的にも経済的にも大変な思いをする覚悟で乗る決心をしなければならないし・・BBあたりを故障や燃費を気にせずに気楽に乗りまわすのも又一考かな・・となんとも曖昧な思考のままいたわけだが。

そんな中・・私の地元のローカル色豊かな静かな街の一角に、なんとも不思議なスペースを発見した。
気が向くとちょくちょく買い物に出かけるドンキホーテに行く道すがらの、レンタル倉庫コンテナの
隣のスペースなんだが、そこにナンバーをはずした高級車が15~16台ほど放置してあるのだ。
放置してある・・というよりも、次なる出番を待って待機しているのか、または中古車ディーラーの裏技の対策方法として何かの理由で隠すように置いてあるのか・・。なんだか不思議な高級車の群れ・・。
なぜかボディーにペンキをこぼしてある新型のベンツやBMやワーゲン、中には国産のワンボックスなども置いてある。

でその中のとても見えにくい場所に・・いたのだ!
まさにそのヴァンデンプラ・プリンセス1300が・・。
なんだかとても気になっていた車・・そうそう何処にでも置いてある代物ではないし、また
こんな厄介なクラッシックカーに道楽を求める酔狂な人はそうそう大勢いないはずで・・日本ではかなり希少な車ではないかと・そんな車が、なんと、自宅のすぐそばに・・・しっかり鎮座していた。
不思議だ・・・俺はまさに“物品引き寄せ”の術者かもしれない。
で、当然私としては、その贈り物に対して検分をして見なければ気が済まない訳で・・。

1回目の検分・・“たまの休みにぶらっと出かけていてふっと何気なくのぞいて見ている近所の暇な、あんちゃんというにはちょっと歳食ったとっぽいおっさん”を装って、囲いの外から検分した。
何気ない風を装ってはいるがなせか自意識はびんびんで、心臓ばくばく状態だったが、しっかりとそれは紛れもなく、あのイギリスの誇る名車であること・・そして、プリンセス1300の73年モデルである事を確認してその日は帰途についた。

そして2回目・・これには、もうひとつ役作りを加えて検分に挑まなければならない。
ようするに、もっと近くに寄っていって車内やら、ボディーの痛み具合やらを検分しなくてはならないし出来れば、ボンネットを空けてエンジンルームも見てみたい所だが、それは多分
不可能だしまたそれはあまりにも危険なのだが、とにかくその柵の中に堂々と入っていけるような人間にならなければいけないのだ。

で、その日の私は“たまの休みにぶらっと出かけてきた、その中古車群を管理しているかにも見えるし、又は少なくともそこの業者に縁故か又はゆかりのあるその筋の人間”という役を作り上げる。
もっとも、私のいでたちといえば、前回の検分時と同じくTシャツと短パンに雪駄・・。おまけに自転車の前籠には同じくドンキホーテのビニール袋が入っている。どこが“中古車を管理している業者”だと言われればそのとおりだが、いいのだ。
その“たまの休みにぶらりと・・”(実際には前回からまだ3日しかたっていないのだが・・)に今回の役作りのポイントを置いているから、自分の中では全く問題なく納得できている為、堂々と柵を乗り越え、検分できた。

いわゆるこげ茶色のボディーはやはり長年の風雨と太陽の影響でかなり痛みが見えるのは否めないし、後車輪近辺のフェンダーあたりには腐食が2~3箇所ある。したがって、ボディーの床にも腐食の手は伸びていると見て間違いなさそうだ。
しかしこれは、幼なじみの木○板金工業の“車大好き兄弟”に頼めばこの板金とオールペイントを友達価格で仕上げてくれるのは間違いないし、亀裂が激しいシートは当然予想されるべき個所であったので、これも彼らに頼めば妙案を与えてくれるだろう。
そして当然後付けと思われる“エアコン”もしっかりと装備されているが、タイヤはやはりへたり気味。クッションの具合を見ても・・どうやら、足回りはサスペンションから全て取り替えたほうがよさそうな気もしないでもない・・。
う~ん 多分ミッション系も何も対策していなければ、かなりガタが来ているだろうしな~。
で、やっぱ問題はエンジンだが・・ボンネットを明けるのはどう考えても不可能だ・・う~む。

そして・・“たまにぶらりと出かけてきたその業界の、ドンキーホーテの買い物帰りの、近所の、トっぽい、のあんちゃんの、おっさんのその筋の、管理者にも見える・・”
その私の目は、その亀裂の入ったシートに座る自分を見ていた・・。

よし、次回は近隣に聞きこみをしてこの場所の管理者と接触して詳細を聞く事にしよう。

で、その時の役作りは・・・ま、いいか!俺で・・。

ルブラン・・「813」。ラストは初め読んだときにはちょっと意味がわからなかったので、もう一度アルテンハイムが瀕死になったところから、読みなおしてやっと理解した。
え~? こんなのありかい? だって・・じゃあ本当のルノルマンはいつ?どこへ?行って?何をしてるの?
で、ルパンはいつから・・?でこのあたりの事は「続813」で明かされるの?
ウェストレイクの「361」だったか「その男キリイ」(確か・・)かジョー・ゴアス「マンハンター」だったか?・・
のラストにも驚かされたが・・これは「813」の影響なんでしょうかな。やはり。
でも、当然これは推理小説に要求される「フェアプレー」には沿っていないのだろうけど・・?

アルテンハイムとルパンの食事のシーンは、なぜかアルベール・シモナンの
「現金に手を出すな」の主人公二人のなんだかだらだらと続く食事シーンを思い浮かべてしまった。
いかにもフランス的でしゃれっ気たっぷりで骨太な偉大な作家ですね。

いやあしかし、驚いた。

「奇岩城」へ行く前に、レジナルド・ヒルのダルジ-ル警視物「骨と沈黙」読書中。
いやあ長い長い!非常にスローペースな進展なんでとても長く感じてしまう。ちょっと疲れて来たが・・もうちょっとだ。頑張ろう。なんか、結末はもうどうでもよくなってくるほど、だらだら進行している・・ゴールド・ダガー賞受賞作なので、かならずや唸るような結末と充足感が用意されていると思いながら・・もうひと頑張り。
途中下車はしないで、なんとか読み終わろう。

ピーター・アントニーの「衣装戸棚の女」も待機中。

※ヴァンデンプラとサーブ900のサイト管理者様・・画像等お借りしました。
お礼申し上げます。

エイリアスと雪駄


海外テレビドラマ専門のAXNで放映中の「エイリアスⅡ」がいよいよ新局面に入った模様だ。
NHK/BS放送時見逃したので・・ここで。

ジェニファー・ガーナ-演じるシドニーの身体を張ったアクションやコスプレも楽しいのだが、
同じく二重スパイであるその父と母(レナ・オリン!凄い!)との確執や家族愛、そしてCIA
のエージェントである同僚のマイケルとの恋愛や友人達との友情等・・
毎回良い具合に興奮させてくれて、次回へつないでくれている。
現在シーズン2の半ばに入っているようだが、先週のラストには思わず「え~?!!」と一人で声を上げてしまった。
「そうか・・いよいよそう来るか・・なるほどなるほど・・やばいな~。益々毎週要チェックだなこりゃ・・」ってなところか。
シーズン1の半ば頃に、クエンティン・タランティーノが敵側スパイの大物として登場して曲者ぶりを発揮していた(ま、どっちかっていうと、大物スパイというよりも、チンピラの親分という雰囲気ぷんぷんで“俺様が出てるけど、兄弟、なんか文句ある?”みたいな乗りで笑わせてくれた・・100歩譲ってもスパイには見えない!)が、今回のシーズンではまたまた更にゲスト俳優が豪華になってきているようだ。
前回で惜しむらくも、父ジャック・ブリストーの返り撃ちにあい失脚した内務調査官の役でなんと
あのフェイ・ダナウェーが出ていたのが嬉しかったが、整形のあとが垣間見えるあの顔
には何か肌寒いというか、痛々しさというか・・恐怖感をも禁じえなかったのは私だけだろうか・・。
「俺達に明日はない」「華麗なる賭け」そして「チャイナタウン」の頃の、あの爆発力を秘めた性のその臭い立つような香気が懐かしい。

そして、前回やはり2話のみ登場して見事に果てて行く新ボスになんとあのルトガー・ハウアー・・。
またずいぶんとお歳を召されたが貫禄充分でした。
名作「ブレードランナー」でのあの悲しいレプリカントの戦士の秀逸な演技は映画史に残る存在感だ。
予告編によると、次回からはイーサン・ホークが登場するらしい。

新局面でもまだまだその曲者ぶりで依然強烈な存在感と物凄い演技を披露してくれると期待しているのはなんといってもアーヴィン・スローン役の
ロン・リフキン。筋金入りの超ベテランの名バイプレーヤー。
「LAコンフィデンシャル」では、腹黒い弁護士エリス・ロウの憎々しさを淡々とそして実にリアルに演じていたが、やはり
ハリウッドはまさにこういうアクターズスタジオ系列の重厚な俳優がいるからこそ成立しているのだという事を改めて実感させてくれる数少ない老年の実力派。
実になんというか色っぽいのだな、演技が。この人はもう演技しか興味がない・・憎まれ役こそこの人の真骨頂でありそこに“旨み”を感じて演じつづけることがその如意なのだろう・・ハリウッドのそして演劇界の重鎮であることは間違いなさそうだ。
そしてこういう俳優こそが私達を鼓舞してくれるのだ。

そしてこの吹き替えの羽佐間 道夫さん又が良い良い!現役ですね・・ディーン・マーティンなんかもう最適役でした。
そして、その妻であるエミリーを演じるエイミー・アービングも懐かしい。
デ・パルマのあの忘れられた傑作「フュ-リー」で超能力者故の悲哀をとてもとても悲しく演じた女優さん・・この人がこれからどういう風に関わってくるのか・・楽しみだ。
その映画のラスト・・ジョン・カサベテスの大爆発シーンは秀逸でした。

ところで、フェイ・ダナウェー・・・その吹き替えを大西多摩恵さんがやっていた。

最初にその声を聞いたとき・・この口調は既存の声優サンではないな、
味を出しすぎてる・・もしかしてナツキマリさん?とも思って聞いていたが、番組終了時のキャスト紹介のテロップで彼女の名前を見て・・ふむふむなるほどと納得。
そうか・・色々やってるんだな~・・と。
いい感じの“おばさん声”(ごめんなさい!)がやけにリアルで良かったな。

で、また古い話しになるが・・以前、劇団「二兎社」の芝居に急遽代役で出演することになった
時に、その芝居に出演していた大西さんが私に事の他気を使ってくれて(もちろんその他の人達にも多大なお気使いを頂きましたが・・)
・・楽屋履きに是非どうぞ・・と私に雪駄をプレゼントしてくれた。
思わぬアクシデントにも関わらずなんとか無事に千秋楽を迎え、
その後私の元に「お礼の手紙」まで届けて頂いた。
大西さん、その節はありがとうございました。
そうそう、最近テレビで放映していた韓国映画「シルミド」で旧友高川君も主演の吹き替えをしていたな。

で・・その雪駄・・その後なかなか履く機会がなく下駄箱にしまったままだったのだが、今年の夏からひょっと思いついて又履きだした。
当時、楽屋で数日間使用しただけだったので、使用感は新品同様だった為2~3日は閉めつけられ感があったが、近所履きはもちろんそこそこリラックスした席には何処へでも履いて行き、現在は私の足に完全にフィットしている。これが又心地よい!

なぜか思いついて雪駄履き出した⇒フェイ・ダナウェイ登場⇒大西さんがアテレコ・・と、なんの疑問もなく自然にリンクしていって、何も考えなければそれはそれだけの話しなんだが・・じっくりこの順番を考えてみると、なんか不思議だ・・。
近々に彼女とばったり会うような気もしないでもない。

大西さ~ん!重宝してますよ~。案内出しま~す!

ルブラン「813」に突入。
創元推理の井上勇氏の訳がとてもスマートな現代口調だったので
新潮文庫の堀口大学氏の訳には最初若干戸惑ったが、なんのなんの読み進むうちに、その
なんというかフランス人だけに通ずると思われる独特の侠義口調というか、あだっぽさみたいな雰囲気をかもし出すのに工夫されているようで、その独特の語り口がなんとも心地よく時間を忘れ読み進む。
そして「奇岩城」事件の方が先に起こっていたことに気が付く。
平成13年度版/53刷改版なので文字が大きくてありがたい。

昨日、R・D・ウィングフィールドのフロスト・シリーズ「クリスマスのフロスト」を購入。
次回読書本にまた迷う。

それにしても・・・南氏の「あと4人作戦」は着々と進行している・・はずだ・・・。

北の芝居・・西のライブ


8月19日(金)
 
十条駅 近く “響屋スタジオ”にて“アの会”「ブルマの女王」観劇。

目的の駅に若干早く着いたので、マックでハンバーガーとコーラで
腹具合を適度に整えて会場近所にあるBOOK OFFで掘出し物探しをしようと思って歩いていると、
どこかで見覚えがあるオッサンが向こうから歩いて来た。
多分誰かに会うとは思っていたが、よりによって谷やんだ。
相変わらず着る物には無頓着。なんだかとても良く使い古された皮のウェストバッグが
パンパンに膨らんでいる。中には多分次回の芝居の台本が入っている模様。
開演まで少し時間があるから、コーヒーでも飲もうという事になり、
近くのドドールへ行くとそこに、照明のトミさんが居た。何年ぶりだろうか!
いい歳を重ねているご様子。トレードマークの黒ハンチングで相変わらず煙草はショートピース。
そしてまたまたそこに、了さん!。「お~了さん久しぶり」。そして彼と待ち合わせ
をしていたアベちゃんが参上。いくらかスマートになったアベちゃん。地道に女優業
を継続している事を聞く。本当にいつも思うことだが、自由劇場時代からの面子と会うと
なんというか面倒な前置きなくすぐにストンとリラックスした会話が始まりそして何かこう、
ほっとする安心感のようなものが得られるのがとても心地よい。

午後7時20分。開演10分前に響屋スタジオに到着。安良岡さんの奥様と娘さんが受付。
ミアケさんの奥様がパンフレット配り係り。
日本酒マニアのミアケさんや役者達のアイデアでなのであろう、受付向かい側
に小さな売店が設えられそこで、地酒や缶ビールを販売している。
おいしいお酒でも飲みながらこのささやかな芝居をどうぞ愉しんでくださいな
・・というリラックスしたムード。
受付でチケット代金を支払うとき、谷やンはジーンズのポケットから無造作に、見事にくしゃくしゃになった千円札を3枚取りだした。この人は相変わらず財布を使わないのだ。

約1時間15分の短編芝居。ローカルな町で居酒屋を営む兄弟。クーラーも冷蔵庫も壊れた
真夏のある一日。閑古鳥が鳴くその居酒屋にふと現れた白いドレスの女性・・。
なんで「ブルマの女王」なのか・・という事はラスト20分ぐらいで明かされる。
本来はスタジオとして使用している約42㎡のスペースに設えた居酒屋のセットの中で
リラックスした芝居を披露する久しぶりに観る先輩達。

終演後、一般のお客様が帰ったあと出演者や関係者達とスタジオ内で缶ビール片手に
色々お話し。そう言えば、谷やんが当たり前のように私に缶ビールとつまみを手渡し
て私も当たり前のように飲んでいたが、あれは彼のおごりだったのだ。谷やんごちそうさま!

私の自宅のお隣の市、西○京市に最近転居した武岡さんと、
同じく反対側隣の東○和市に住む方隆さんとで、
近々に武岡さん推薦の○無駅近所の“ちょっといい店”で“ご近所会”をやる約束をして一旦みなさんとはさようなら。
 
十条駅改札前の店“阿吽”で安良岡さん、谷やん、了さん、アベちゃんと改めて乾杯。
あとからミズノさん参上。
スタジオのオーナーであり、今回の音響オペでもあり私達とはもう25年近いお付き合い
をして頂いている超ベテランの音響プランナーの安良岡さんは今日は1箇所トチったと反省。
理由はミズノさんの芝居が昨日と違う為ついついのめり込んで観てしまっていた為。
そういう安良岡さんがもうたまらない。

今回の芝居の話し。みんながそれぞれ感想を述べそれに熱心に耳を傾けるミズノさん熱い熱い!
今年の1月・・城戸さんの告別式で久しぶりに会った時、俺の事を見るなり彼女非常に残念そうに大きくため息ついて一言「・・・太った」。
いやいやそんな、確かに5キロほど上がりましたけどね
・・彼女も間違いなく俺の姉貴です。

城戸さんの話し。葬式へ来ていた仲間達の話し。皆 葬式へは来るのに何で芝居には
来ない?・・葬式の席にも関わらず、皆に会えた嬉しさでちょっとはしゃいでいるように
見えたデコさんやコヒさんの話し・・。いやいいんだよいいんだよ俺達の葬式は
それで・・。もう結婚式って歳でもないんだから、皆が集まるのはこれからは葬式ぐらいだろ?いいんだよそれで・・。城戸さんがさあ、集めてくたんだよ・・。等々の意見。
そして誰々彼々の話し・・・。

まだまだ一緒に飲んでいたいという誘惑を振り切り、今日のところ
は終電の時間帯にお先にさよなら。
安良岡さん・奥さんありがとうございました!

今度は11月の私の芝居の時に又会えるでしょう。
ね?みんな~!来てくれェ~!!
あ・・そう言えば谷やンの最新の居住先のアドレス聞くのを忘れてた。ま、いいか・・。

で、昨日
“ルネ小平”にて「ミュージックアイランド小平フェスティバルvol.3」

ヴィンテージジーンズやヴィンテージギターを置く“リサイクルショップ未来屋”の店主である
元VICTORのプロデューサーにしてギタリスト、そしてかのウェストロードブルースバンドやブルースファイルNo1の面々とのお仲間(なんと、西濱哲男さんや松本さんが店番をしてたりするのだ!)であり、そしてそしてウチの坊主のギターの師匠である藤本祐一さんのユニットの演奏を聞く!

バンド活動をしている若い人達にその場を与え、又その“登竜門”となるべく藤本氏をはじめとする音楽啓蒙家達(言い方が大げさですか?)によって企画されたバンドライブ・フェスティバル。
10組の若いバンドが各持ち時間30分の中でプレイする。常連もいるし、客の前で演奏初体験の10代中心のバンドや40~50歳代の音楽パパ達のユニットバンドもある。
 
そして、午後8時・・藤本氏率いる「未来屋FRIENDS」が本日のオオトリ。
凄い!の一言。。たった5曲程度の約40分間のライブだったが、もう何度か泣きそうになった。
藤本さんの繊細でダイナミックなそのビブラートを多用したトっぽいギター(まだまだ引き出しは深いぞ!)と尾村さんというドラマーの物凄くパワフルで正確なドラミングに絡んでくる・・オオ!そしてあのベース!!
倉林忠夫さんという方・・凄い凄い! 世界トップレベルです。間違いない。

藤本さんとは以前から一席設けようと話しているのだが今だ叶わず。近々に必ず、是非・・との約束をして、坊主とその友人と自転車で興奮冷め遣らぬ体で帰途へついた。

音楽の世界も芝居の世界も、その技量の尺度・・というかそのステイタスみたいな物を決定する
基準みたいなものが非常に曖昧なんですな。そして全てのプレイヤー達に共通しているのが「余分な装飾品やら収支計算が必要のない、プレイする為だけのプレイの場」に常に餓えている・・という事。だからこそ、東京の西の小さな町のホールでこんな凄いトップレベルの演奏が聞けるし、又東京の北にある情緒ある街で筋金入りの役者達の力の抜けた芝居に遭遇できるのだ。

だから、面白いのよこの世界・・。