こんにちは。

柴田裕美子です。


こちらのブログはかなりご無沙汰していますが、アメリカで元気にやってますウインク




子どもたちが夏休みに入り、サマーキャンプも一通り終わったので、渡米前から気になっていたアメリカの食育がどのように行われているのかを実際に体験してみることにしました!



正直、アメリカの栄養バランスとか味覚教育とかは日本と違いすぎるので、他の部分で学べることを探すためです。





第1弾は
Just for younger kids story time: "picnic tasting"


対象年齢は2-5歳となっていたので4歳の娘だけ連れて参加しました。



HPに記載されていた内容は、


tasting event where we'll read a story and learn to taste like an expert!
絵本を読みながらエキスパートのように味わうことを学ぶ


です。




パン屋さんもあるデリカフェなので、開始時間になって参加者が揃うまではパンの試食で子どもたちはご機嫌。



みんなが揃ったところで、まずはピクニックの本を読みます。
さまざまな鳥が出てきて、ピクニックに好きなフルーツをもっていくという話。




読み終わったら、ベリーが好きだったのは誰だったかな~?みたいな質問をしながら、今回の目的であるtastingの仕方を学びます。



tastingには5stepsあり、

step1 know it
step2 look at it
step3 smell it
step4 taste it
step5 score it

と教わります。




step1 know it は、「その食べ物を知る」です。
その食べ物の名前、何が入っているかなど、知識を頭にいれます。


step2 look at it は、「その食べ物をよく見る」です。
その食べ物の色や形など見た目の特徴を観察し、捉えます。


step3 smell it は、「その食べ物の香りをかぐ」です。
どんな香りがするかを自分の鼻で確かめます。


step4 taste itは、「その食べ物の味を知る」です。
味だけでなく食感などを自分の舌で確かめます。


step5 score it は、「その食べ物がどうだったかを評価する」です。
美味しいと思ったか、自分の好みの味だったか、を評価します。


今回は美味しかった、好きだったらthumbs up
普通、どちらでもない、まあまあだったらthumbs center
 美味しくなかった、好きじゃなかったらthums down
で表現しました。



ここで大事なのは、好きでも好きじゃなくてもいいということ。
そしてエキスパートにも好き嫌いはあり、嫌いなものはtaste itまでしなくても良いということを教わります。


知識を持ち、よく見て、香りを確かめる、ところまでは必ずやります。



今回の試食はベリージャム、チーズ、レモネードと子どもが比較的好きなものでしたが、やはりチーズが嫌い、ジャムが嫌いという子どももいます。


その場合は香りを確認するところまで終えて評価をするのですが、インストラクターは"Thanks for trying"と子どもたちが香りを確認して評価をしたことを褒めてくれます。


出来たこと、やったことを評価する。
出来ないことややりたくないことを無理にやらせない。


アメリカらしいなと思いますニコニコ



ジャムとチーズを試して評価した後にレモネードを作る絵本を読み、最後にレモネードを試食。

tasting expert になるためのポイントを楽しくわかりやすく、読み聞かせる本をうまく絡めていて、子どもたちも楽しく学べたようでした。



ただ子どもたちの反応をみていて、対象年齢はもう少し上の方がよいかな、というのが私の印象です。



絵本の読み聞かせなので低年齢が向けではあるのですが、5stepsを理解できるのは4歳以上だと思うし、それを覚えて実践できるのはもっと上だろうと思います。



あと、娘もそうでしたが子どもは食べ物を渡されると反射的に口に持っていこうとするので、step2、3を抜かしてしまうのですよね。。。



インストラクターが毎回stepを言うのですが、他の子どもに食べ物を配っている間に食べてしまう、ということが起こります。
そいいう意味でももう少し上の子どもの方が学んだことを実践できるのではないかなと思いました。



とはいえ、子どもに対してでも伝えることは大人と同じ、というアメリカの教育方法はいいなあと改めて思いましたウインク




ではまたルンルン