こんばんは。
雫石雪乃です。
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昨夜、ご近所M子のパニック発作のヒーリングに行ってきました。
M子は以前も書いた通り、とても厳しいお母さんに育てられたため、
「とにかく頑張る!」
「お母さんが怒り始めないようにとにかく動く!言われる前に動く!!」
「ちょっとやそっとのことは我慢して怒られないようにする!!」
というようなことが癖になっているので、自分の心や体の感覚がものすごく鈍くなっています。
だから、もう体は限界!心も限界!と悲鳴をあげているのに気がつくことができません。
それで、体や心が悲鳴をあげていることに気が付かずに無理をして発作が起きてしまうのです。
(ちなみに心が鈍っていると、どうみても”この人厄介そう!!”と私からみて思う人とうっかり仲良くなったり、”その仕事はどう考えてもブラック!!”と思うような仕事について身も心も打ちひしがれて帰ってきたりします。心の危険センサーが故障中としか言いようがありません・・・)
そんな彼女(49歳)は20代の頃から、救いを求めてスピリチュアルにハマり、病院も含めてありとあらゆることをしてきましたが、何をしてもパニック障害が治った!と言える日が来るとは思えず、常に恐怖が湧き上がってくるんじゃないかという不安があるのだそうです。
そして、つくづく言いました。
「やっぱりさ。予防が一番大事なのよ。子供を怒って育てたり、自分の思い通りにしようとしたら絶対にダメだよね。それをやめさせるように、内省するように人に伝えていかないといけない。こんな風になってからじゃ遅いのよ。なってからどうにかしようとするのは本当に大変。どうにもならないから」
M子は精神科の施設で主に統合失調症や鬱の若者たちのお世話をしているので、つくづくそう思うようです。そして、私もまた日々、いろんな人の悩みを聞いていて同じように感じます。
なってからでは本当に大変。本人も大変。家族も本当に大変。
先月のセッションでたくさんの方のお話を聞いて、あのやめられなかったヒーリングの件もそうですが、割と多くの方がスピリチュアルに関心を持った頃にたくさんの高額セッションやヒーリングを受けて、
「何も変わらなかった。○十万もしたのに・・・」
という経験をしたようです。
それはもうそういう魔法のような方法では何も変わらないということに気づくための勉強代。
私も最初の頃は勉強代を払いました。
でも、結局のところ何かが起こるたびに内省して、自分で意識的に変えていく。
これだけが自分と自分の状況を変えていく方法なのだと思っています。
子供をどうしても怒ってしまうのなら、なぜ怒ってしまうのかを考えることが大切。
本当に怒るしか方法がないのかを考えることが大切。
ご近所にいつも大声で子供の名前を叫んでいるママがいるのですが、どこのスーパーに行っても、どこのホームセンターに行ってもそのママが子供の名前を叫んで怒っている声が聞こえるので、
「どこにいても分かるよね」
というと、
「うん。あれはね。アピールなの。私はちゃんと子供を叱ってますよっていうアピール」
というのを聞いてとても驚きました。
ああ、この人もまた子供がどう感じるのかは関係なく、自分が人から良い人(ちゃんとした母親だ)と思われることの方が大事なんだな、と思いました。
そこにあるのは子供に対する愛情ではなく、周囲からの承認という承認欲求。
子供のために叱っていたのではなく、自分がよく思われるためにアピールをしていたのです。
その結果、
「僕はこんなに大勢の人の前でいつも怒られるほどダメな子なんだ」
という風に思うようになるかもしれないということが分かっていない。
親が自分の自己肯定感を上げるために、子供の自己肯定感を下げていることに気がついていないのです。
自分がよく思われたい
その欲に気がつくこと。
それはとても大事なことなのです。
最近よく、
「私、よく舐められるんです」
という言葉を耳にします。
「バカにされるんです」
というなら分かるのですが、「舐められる」ってどういうことだろうと思って、そういう人たちの話をよくよく聞いてみると、
「私が何も言い返さないと思って、なんでも押し付ける(好き勝手言ってくる)んです」
というのです。
それで、ああなるほど、と思いました。
そういうかたが何に向き合わなければいけないかというと、
嫌われる恐怖
なんですね。嫌われることが怖いから、いい顔をしまう。
嫌なことをされても、言われても、ニコニコしているからこそ、
「あ!この人は怒らない人だ!」
「あ、この人はこれぐらいのことを言っても大丈夫なんだ」
と相手に思わせているのです。
言い換えれば、そういう態度を取ることで、
「私には何を言っても(しても)いいですよ」
というOKサインを出しているので、相手もそれを鵜呑みにしてそうするのですが、実際に好き勝手に言われたりされたりすると
「私はこんなに我慢してやってるのに!!舐めやがって!!」
となるようなのです。うん。あのね、それは
「誰も我慢しろって頼んでないよ」
って言われたらそれまでなのです。
頼まれていないのに、我慢しているのだとすればそれは自分が好きでしていること。
ではなぜ好きでそんなことをしているのかといえば、
嫌われるのが怖いから
ではないでしょうか?違いますか?
その「嫌われるのが怖いから本心を見せない態度」は周りが察するべきで、自分は何も悪くないと思うかもしれません。
そして、周りがとってもわがままでデリカシーがないようにも見えるかもしれません。
けれども、そうやって
「どうして察してくれないのよ!?察してよ」
と思っている自分もまた、デリカシーのない周りの人たちと同じように
「私(俺)がどれだけ我慢しているか、私の心を全て見透かせるようにあなたがエスパーになりなさいよ」
というようなメチャクチャな態度をしていることに気がついて欲しいんですね。
これ、自分が言われたら
「はあ?」
ってなりません?
だからこそ、大切なのは内省して、もし自分の中に嫌われる恐怖があるのだとすれば、それを克服する勇気を持つことです。そこに多くの人が気づいたからこそこの本もベストセラーになったんですよね。
流行った頃に読んでも分からなかったという人も、もう一度手にとって読んでみてください。
時間が経って、もしかしたらもう分かる自分になれているかもしれません。
「私がニコニコしていると思って舐められてる!!」
そう感じる人ほど読んでみてくださいね。
自分で行う感情解放
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