こんばんは。
雫石雪乃です。
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初めての方はこちらからお読み下さい。
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世間では、ブラック企業を辞められずに自殺する人に対して
「なんで？死ぬぐらいならやめればいいじゃん」
と言う意見をお持ちの方も多いと思います。
ですが、辞められない方には辞められない方なりのわけがあるのです。
私がこれまでご相談に乗ってきた方達をみていると、そういう方達にはある共通点がみられます。
それは、
ものすごく厳しく育てられている
ということ。
親に言葉で洗脳されているのです。
「一度始めたことは、絶対に辞めたらだめ」
「一度始めたことをやめるような人間はダメ人間」
「最後までちゃんとやれないような人間では生きていけない」
「一つのことをやり通せないような人間は他人から馬鹿にされて人生ダメになる」
「逃げたら負け、最後まで戦え」
そんな言葉を罵声とともに浴びて生きてきた人たちは、そもそもやめるという発想がなくなってしまったり、どんなに精神的に病んでも、どんなに肉体的に病んでも
「ダメ人間」
というレッテルを親に張られるのが怖くてやめることができなくなってしまいます。
「逃げる」という選択肢を与えられたことがないのです。
そうすると、
「辞める」
と考えただけで、子供の頃に罵声と共に浴びせられたその言葉が、猛烈な恐怖感を伴ってフラッシュバックしてしまうのです。それが怖くて辞めるという選択肢を選ぶことができません。
それで鬱になろうが大病を何度も患おうが、まるで他に選択肢が全くないかのように働き続け、もういよいよダメだと思ったら命を絶ってしまう・・・。
一度、私が聞いていても、
「それはひどい環境だなぁ・・・なんでそんな職場に１０年以上も勤めているんだろう？」
と思ったことがあったので、そのクライアントさんに
「なぜ辞めないんですか？」
と聞いたことがありました。するとそのクライアントさんはキョトンとした顔をして
「辞める？
・・・・辞めるという発想がありませんでした。
仕事って辞めてもいいんですか？」
と聞いてきました。
彼女も親の洗脳がとても強くて、自分では何も考えられず、何も選択ができない状態になっていました。親に繰り返し言われた言葉は、そのようにしてその人の中に一生残るのです。
そして、そういう方が子供の頃のトラウマを癒すことなく、
「エイや！」
と会社を辞めると、今度は激しい罪悪感に見舞われて引きこもってしまったりします。
ですから、段階を踏んで自分の心の傷を癒す作業というのはとてもとても大切なのです。
そして、まだ子供を育てている段階であれば
「辞めるという選択肢がある」
ということもちゃんと教えておかなければなりません。
逃げない子、やめない子に育てるのは、うまくやらないと高リスクな子育てになることもあるのです。
前置きが長くなりましたが、そんな訳で甥っ子たちにも「辞める」と言う選択肢が与えられ、我が子も「学校には行ってもいいし、行かなくてもいい」と言う選択肢がふんだんに与えられたのでした。
続く・・・・
＊クライアントさんたちがもりもりメッセージを送ってくださるので、ネタが溜まりまくっています。しばらく更新頻度が上がると思いますが、嫌がらずにたくさん読んでいただけたら嬉しいです。質問などにはブログを通して回答させていただきますので、どしどしお寄せくださいね。
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