毎年、1月2日、3日は、箱根駅伝 (正式名称は、東京箱根間往復大学駅伝徒競走)をご覧になっている方も多いと思います。
今年も、たくさんのドラマや好記録が誕生しましたね。
総合優勝は、出場20回目にして往路、復路を制し、完全優勝の青山学院大学でした。
みなさんは、テレビや沿道で観戦する時、各大学の順位を、何気なく襷やユニフォームの色で判断していませんか?
各大学のスクールカラーになっているところが多いようですが、テレビでは、実況アナウンサーが、「先頭を行くのは、〇色の襷の○○大学です・・・。」のように、各大学の襷やユニフォームの色を独自の色の呼称で伝えています。
例えば、優勝した青山学院大学のスクールカラーは濃緑(ダークグリーン)青緑(ターコイズグリーン)のようですが、ユニフォームや襷の色は「フレッシュグリーン」「ビビッドグリーン」●と説明しています。
駒澤大学と順天堂大学が毎年激しい優勝争いをしていた2000年前後は、「紫紺対決」と言われていましたが、駒大の藤色(紫)●と順大の「紺」●からつけられています。
伝統校は、慣用色名が多いですね。早稲田大学の「臙脂(えんじ)●」 日本大学の「桜色●」 明治大学の「紫紺●」など。
青から紫系では、山梨学院大学の「プルシアンブルー●」 神奈川大学の「プラウドブルー●」 東海大学の「スカイブルー●」 明治大学の「紫紺●」 順天堂大学のユニフォーム「(茄子)紺●」 東洋大学の「鉄紺●」 中央学院大学の「ブリリアントパープル●」など。
帝京大学のユニフォームの「ファイアーレッド●」 拓殖大学の「オレンジ●」も目立っていました。
色のイメージの伝え方や、慣用色名を覚える視点で応援するのも、面白いですね。
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✅色彩講師の検定ポイント
『慣用色名』
固有色名とは、その色に直接つけられた固有の色名で、慣用色名は、ある時代に人々に慣用され、定着し、固有色名の中で特に広く伝わり、よく使われる色です。動物や鉱物、植物、顔料や染料の名前、人物や地名からつけられたものもあり、誰にでもイメージしやすい色として伝えることができます。
JISでは和名147色、洋名122色の269色が採録されています。
例えば、珊瑚色 らくだ色、ウルトラマリンブルー など。
検定では3級の内容ですが、色彩検定1級2次試験やカラーコーディネーター検定1級 第3分野 環境色彩では出題率が高いです。
カラーコーディネーター検定3級テキストには、全269色の慣用色名・対応する系統色名・略記号・マンセル値が掲載されていて便利です。
『スクールカラー・コーポレートカラー』
色彩検定1級、カラーコーディネーター検定1級 第2分野 商品色彩では、「コーポレートカラー」としてテキストに載っています。
企業を象徴する色のことで、他社との識別するのに役立つだけではなく、企業の理念や方針を伝える上でも大切な企業のイメージをあらわすの色。
決め方は、社内外の人を対象に意見を聞いたり、色のイメージ測定を行うのが一般的。日本企業のコーポレートカラーで最も多い色は、活動的や情熱的イメージのある赤系、次いで冷静さや信頼感のイメージの青系です。
スクールカラーは、学校のシンボルカラーで、濃淡はありますが青・紺・紫系が多いようです。