ペースメーカー埋め込み手術翌日。
「自分の人生は自分で創る‼︎」
マインドマップライフコーチの野上こうこです。
「房室ブロック 3度」という心臓病が見つかってから、いろいろ調べた。
周りで、「ペースメーカー入れてる人知ってます!元気です!」という声はたくさん聞けるのに、なぜか、体験記がとても少ないことに気づく。
私が思う理由は、この病気は高齢者が多いということ。
病院の入院仲間も、ほとんどが私の両親の世代。他の心臓病や老化が原因なことが多いのだが、私は原因が不明だった。
と、いうことで、忘れないうちに記録に残すことにする。
前回書いたが、手術は局部麻酔なので
術後は普通に歩き、食事も普通に食べる。
左鎖骨下に重い鉛の球を埋め込まれたような違和感とつっぱり感とチクチクとした傷の痛み。
やっぱり、異物を入れられた感じは不快。
傷口にガーゼの塊をぎゅっ!と、押さえつけるように貼られている。
が、目が冴えてらんらんらん♪
入院してから脈拍を数える癖がつき、だいたいが50拍前後だとわかる。時々65拍の時があると調子がいいこともわかった。
私の心房は90拍で全身に血が廻ると判断していたのに、半分くらいしか動いていなかったのだから、疲れるはず。
それが、ペースメーカーで70拍に調整されているから、調子がいいのか。
無事に術後が終わったせいか安心したせいか? それとも興奮しているのか、頭がスッキリ冴えている。
諦めて、起き上がり手術中のブログを書いた。
どうせ、明日からいくらでも眠れるし・・。
寝不足の翌日、レントゲンを撮る。
すぐに先生が来て
「昨日撮ったレントゲンと比べると、リード線がずれているんだよね。線のたわみとかが引っ張られたりして動くこともあるんだけど、ちゃんと機能してるか検査しますね。
もしかしたら・・・線の位置を直すことになるかもしれないけど、こう言ったらなんだけど、ちょっと閉じた傷口をも一回開いて、線をいじるだけだから。」
「・・・はい、わかりました」
不安・・・もう、やりたくない・・・。
そこに登場した技師さん。
おっ、ここでできるんだ!すごいっ!
「ちょっとだけ乗せますね」
ちょっと乗せたら外して、後はモニターをずっと見てる。
「なんか、すごいですねぇー、遠隔でわかるんですね!」
「そうなんです、ペースメーカーには精密なコンピューターが組み込まれてるので、データーの蓄積もしてるんですよ。」
ほっー!
「ちょっと早くしますね!90拍くらいです。わかりますか?!
「はい、ドキドキします」
「遅くしますね、50拍です。」
「わぁー、思い出しました。あの疲れる感じ・・・。」
「大丈夫そうですね!ちゃんと動いています。ほとんどが、ペースメーカーの脈拍です。」
「そんなのもわかるんですか?」
「わかりますよ。自分の心臓が動いてる時は、ペースメーカーは休んでいます。信号が伝わらない時はペースメーカーが助けてるんですよ。」
へぇー、すごいなぁ‼︎
「じゃぁ、私の心臓を止めることもできるんですよね!」
なんて、バカなことを聞いてみる。
「限りなく遅く設定することはできますが。自分の心臓も動いているので、前のように体調がわるくなると思いますよ。」
おっー、なるほど、なるほど。
「すごいですね! あの、死ぬ時ってどうなるんですか?」
と、また聞いてみる。
「自分の心臓が動かなくなったら、サポートもしなくなりますよ」
そっか、普通に死ねるのね・・・。
などなど、話しているうちに
「大丈夫です、機能していますね!」
と、爽やかに帰っていった。
自分のできないことをサラッとやる姿は、スーパーマンに見える。
スーパーマンの一言で、不安が一気に吹き飛んだ!
再手術はしなくていいんだ。やった!
その後、念のため左腕が動かないようにと、3日間ベルトを巻かれた。
看護師さんが、検温やら血圧やらを測りに来て、時々、
「今、自脈で動いてましたよー」と、いう意味もわかった。
ずっとつけてる心電図は詰所で常にモニタリングされているのだ。
私の心臓が自分で動くほどにペースメーカーの電池が長持ちするそうだ。
頑張れ!私の心臓!
あとは、日々良くなるだけ(*^_^*)