★パンデモニウム (coro) Pandemonium
1976年に結成されたミュージカル・演劇グループで現在も活躍しています。
活動期間:1976年 – 現在
所属レコード会社:RCA Italiana、Meeting (CLS)、Detto Music、Bubble (Cinevox)、Golden Sound、Amici/ Vianello Ediz、DV More/Disco Piu
サンレモ音楽祭出場1回:1979年10位
公式サイト:http://www.ipandemonium.it/public/
1979年サンレモ音楽祭メンバー
・マリアーノ・ペッレッラ (Mariano Perrella) (1947年生)ヴォーカル、ギター、マンドリン、ベース、ピアノ現在メンバー
・ジャンニ・マウロ (Gianni Mauro) (1950年生) ヴォーカル現在メンバー
・アンナリタ・ピラストゥ (Annarita Pirastu) 別芸名アンナ・デッシ (Anna Dessì) (1953年生) ヴォーカル現在メンバー
・ジャンナ・カルロッタ (Gianna Carlotta) (1952年生) ヴォーカル現在メンバー
・アンジェラ・カンパネッリAngela Campanelli (1957年生)途中所属メンバー
・エルガ・パオーリ (Elga Paoli) (1960年生)途中所属メンバー
・エンツォ・ポリート(Enzo Polito)、本名ヴィンチェンツォ・ポリート (Vincenzo Polito) (1951年生)途中所属メンバー
・アンジェロ・ジョルダーノAngelo Giordano (1952年生)途中所属メンバー
*カルメン・ダメリア(Carmen D’Amelia) (1952年生)
*セルオ・コルサーニ(Sergio Consani) (1952年生)ドラムス
・ミケーレ・パウリチェッリ (Michele Paulicelli) (1950年生)途中脱退メンバー
☆パトリツィア・タパレル(Patrizia Tapparelli)
サンレモの西10kmにある小都市ヴェンティミリア (Ventimiglia) 生、パンデモニウムのヴォーカル在籍(1979年-現在)
パトリツィアは非常に若い頃から歌手の道に入り、レッディ・ボビオ(Reddy Bobbio)楽団やアルトサックスのファウスト・パペッティ(Fausto Papetti)のヴォーカリストとして働きます。その後スイスのルガーノにあるラジオ・モンテカルノ専属のマリオ・ロッビャーニ(Mario Robbiani)楽団の歌手となりました。
78年RCAイタリアーナのプロデューサー、フランコ・ミリアッチ(franco migliacci)と出会いプロとしてのキャリアが始まりました。幼児向けTV番組「Il Mago La Fata E La Zucca Bacata」で番組名と同じグループが結成され、その一員となります。
直ぐにスコラ・カントルム (Schola Cantorum)に移りますが、スコラ・カントルムの事を書いたときにはパトリツィア・タパレルの在籍は確認できていません。そのスコラ・カントルムも80年解散をします。
79年サンレモ音楽祭にパンデモニウムが“ふきげんなあなた”で出場した時には在籍していますので、短期間で移籍を繰り返したのでしょう。その後パンデモニウムに在籍しながら多くの映画、TV番組のバック・コーラスを務めます。
2008年にはヴェネチアのフェニーチェ劇場で行われた詩のビエンナーレ(Biennale della Poesia)に女優として出演しマリア・ルイザ・スパツィアーニ(Maria Luisa Spaziani)の詩「A Carla Fracci」を朗読しました。
☆ジョルジョ・ベッティネッリ (Giorgio Bettinelli)
1955年5月15日クレマ(Crema)生、2008年9月16日中華人民共和国景洪市(Jinghong)没。パンデモニウムのヴォーカル、途中脱退メンバー。ジャーナリスト、作家、自作自演歌手、音楽家、俳優。
高校時代に学生運動で政治的に関わった彼は故郷クレマからコペンハーゲンまでヒッチハイクしまた。翌年再びヒッチハイクでチュニジアに行き、17才の時バスで生涯を終える大陸のアジアに初めての旅をしました。ローマ大学を卒業した後、彼はベスパのスクーターに乗って5つの長い旅をして本を出しています。
彼は1973年頃にクレマで結成されたプログレ・グループ、ピアッツァ・デッレ・エルベ(Piazza Delle Erbe)のメンバーとなって本格的に音楽の道に入りました。そしてエドガー・アラン・ポーの短編小説に触発されたショー「Theatre Zero Crema」のサウンドトラックとして作られました。
また76年クリストファー・マーロウ(Christopher Marlowe)の書いた戯曲「La Tragica Storia Del Dottor Faust」のサウンドトラックをコンセプト・アルバム「サルタラノッキオ」としてリッキー・ジャンコ (Ricky Gianco)のレコード会社インディゴから出しました。同年ベッティネッリはパンデモニウムに参加しました。
ITLM-14502 (1977年Intingo - Dischi Ricordi) Saltaranocchio [ i Piazza delle Erbe]
1.Un Tempo Lontano
2."Saltaranocchio Fammi Divertire!"
3.La Fiaba
4.Una Festa Ci Sarà
5."Scimmioni Incatenati!?!"
6.Fiabe
7.Presagi
8.La Festa
9.Manca Poco Alla Mezzanotte
10.L'arte Del Buffone
11.La Vendetta
ER-005 (1979年 Easy Records – Panarecord) Benedetta Sia Riccion/Anche Tu Vai Via
79年クラウディオ・マトーネ(Claudio Mattone)のレコード会社イージー・レコーズに移りソロでシングル盤“Benedetta Sia Riccion”を出し、トニー・チッコ(Tony Cicco)やジャンニ・マッツァ(Gianni Mazza)とコラボレーションしています。
ジャーナリスト、作家として旅行記を書いていましたが2008年9月16日53歳のジョルジョ・ベッティネッリは突然の病気で中国の景洪で亡くなりました。
☆クラウディア・アルヴァーティ (Claudia Arvati)
マントヴァ近くの小さな町ガゾルド(Gazoldo)で生まれ、養子でローマにやって来ました。パンデモニウムのヴォーカリストとして途中加入し現在まで活動を続けています。
8才の時から音楽学校に通い、オドアルド・モッツァリーニ(Odoardo Mozzarini)からギター、ベース、歌の指導を受けました。
クラウディアは音楽コンクールに出場し、ポピュラー音楽からダンス・ホール音楽のリショ(Liscio)まで歌いながらイタリア国内を巡業していました。
彼女が17才の時ノヴィ・ディ・モディナ(Novi di Modena)のドラマーがモッツァリーニ先生の所に来て、ローマでカヴァー曲を専門にする女性ばかりのバンドを結成するため誰か紹介して欲しいと頼みました。そのバンドに加わり経験を積みパンデモニウムのオーディションを受けて合格しました。
パンデモニウムに所属しながらマル (Mal)、フィオレラ・マンノイア (Fiorella Mannoia)、ドナテッラ・レトーレ (Donatella Rettore)、アンドレア・ボチェッリ (Andrea Bocelli)など多くの歌手のバッキング・ヴォーカルを務めました。
やがて彼女は自分で歌ったり演じたりするばかりでなく、後進の女優、ダンサー、歌手を教える仕事をし、ステファニア・サンドレッリ(Stefania Sandrelli)に始まり、2005年サンレモ音楽祭新人の部に出場した最後のエンリコ・ボッカドロ(Enrico Boccadoro)まで続けられました。
☆アンジェロ・ジョルダーノ(Angelo Giordano)
1952年生、パンデモニウム途中所属メンバー、サックス、フルート、トランペット等管楽器、ヴォーカル担当。現在ミュージシャンとして活動をしています。経歴の判る資料は少ない。
公式サイト:https://www.facebook.com/pg/AngeloGiordanoMusicista/community/
1979年サンレモ音楽祭の出場メンバーに名を連ねているが、同年パンデモニウムがデット・マリアーノのレコード会社CLSに移籍後、アンジェロ・ジョルダーノの名前が良く出てくるようになります。
デット・マリアーノがアンドレア・ロ・ヴェッキオ(Andrea Lo Vecchio)、前出クラウディア・アルヴァーティ (Claudia Arvati) とアンジェロ・ジョルダーノともに組んだプロイビート(Proibito)というプロジェクトを組んで同名のアルバムを制作しています。
またCLS傘下のミーティング・レーベルでパンデモニウムがギャラクシー・グループ(Galaxy Group)、グルッポ・クラウン(Gruppo Clown)名義で子供用アニメの主題歌を出していますが、そのメンバーにも加わっていました。
85年ヴィンチェンツォ・バッラ (Vincenzo Barra)、元パンデモニウムのエンツォ・ポリート(Enzo Polito)と共にアルバム「Genere Sax Atmospheres」を出しています。
NRE-1055 (1985年 Nuovo Repertorio Editoriale – Fonit Cetra) Genere Sax Atmospheres [Strumentali:V. Polito - A. Giordano - V. Barra]
1.Ombre E Luci Metropolitane
2.Sogno D'Amore
3.Sorridi
4.Estate
5.Festa
6.Viaggio
7.Byte Dance
8.Praterie
☆アンジェラ・カンパネッリ(Angela Campanelli)
1957年生、パンデモニウムのヴォーカル、途中所属メンバー。
☆カルメン・ダメリア(Carmen D’Amelia)
1952年生、パンデモニウムのヴォーカル、途中所属メンバー。
二人とも1977年に出たガフリエラ・フェッリのコラボレーション・アルバム「...E Adesso Andiamo A Incominciare [Gabriella Ferri e i Pandemonium]]」にも名を連ね、79年サンレモ音楽祭にも出場していますが、その他の事は不明。顔写真も見つかりませんでした。
☆アメデオ・ミンギ (Amedeo Minghi)
1947年8月12日ローマ(Roma)生。自作自演歌手、作詞・作曲家。パンデモニウム出身者の中で一番商業的に成功した自作自演歌手。
活動期間:1966年 – 現在
所属レコード会社:Dischi Ricordi, Apollo, CBS, It, RCA Italiana, Fonit Cetra, EMI Italiana, NAR International, Sony Music Italia
サンレモ音楽祭出場8回:1983年参加、90年第3位(ミエッタとデュエット)、91年6位、93年9位、96年9位、2000年14位(マリエラ・ナーヴァとデュエット)、03年19位、08年18位、
サンレモ音楽祭出品11曲:自己出場曲と1985年新人の部参加、89年新人の部優勝、91年7位
詳細は彼自身がサンレモ音楽祭に出場した83年以降にします。
パンデモニウム 5は次回に続きます