天井クレーンの保全記録 -45ページ目

定期自主検査 月例編

お疲れ様です!

天井クレーン保全記録の中野です。

定期自主検査とは?

事業者は、ボイラーその他の機械で、政令で定めるものについて、厚生労働省令定めるところにより、定期に自主検査を行い、及びその結果を記録しておかなくてはならない。

となっています。

そのうちで、

事業者は、クレーンについて、1月以内ごとに1回、定期に、次の事項について自主検査を行わなければならない。ただし、1月以上をこえる期間使用しないクレーンの該当使用しない期間においては、この限りではない。



1.過巻防止装置その他の安全装置、過負荷警報装置その他の警報装置、ブレーキ及びクラッチの異常の有無

2.ワイヤーロープ及びつりチェーンの損傷の有無

3.フック、クラブバケット等のつり具の損傷の有無

4.配線、集電装置、配電盤、開閉器及びコントローラーの異常の有無

5.ケーブルクレーンにあつては、メインロープ、レールロープ、レールロープ及びガイロープを緊結している部分の異常の有無及びにウインチの据付けの状態



とあります。


ここでおろそかになりがちなのが安全装置とその他の警報装置です。

電源表示灯が切れていたり、警報が鳴らなかったり、特別クレーンを使用するにあたり影響の無いものは意外とほったらかしになっている場合が多いですね。

厳密に言うとブレーキやワイヤーロープと同じくらい重要なものです。

安全衛生法と労務士

お疲れ様です!

天井クレーン保全記録の中野です。

日常点検、月例、年次自主検査などは安全衛生法で定められており、労働安全衛生に関する相談、指導を社会労務士の仕事の一つということはあまり知られていないようです。

従業員が天井クレーンを使って仕事をしている以上事業者も管理が必要でその管理の一つとして自主検査があります。

自主検査は記録を残し過去2年分の記録を保存する必要も義務づけられています。

日常点検

月例自主検査

年次自主検査

を実施することはクレーンを使っていう上での大切な決まりごとです。


労務士さんは企業からの依頼による、従業員に対する上記概要範囲における事務処理を行います。

1.人事雇用等 労務に関する相談、指導

2.給与計算労働災害、通勤災害における申請や給付に関する事務手続き

3.社会保険における私傷病、出産、死亡等に関する申請や給付の事務手続き

4.雇用保険における申請や給付等の事務手続き

5.労働保険料の加入手続き、年度更新に伴う算定納付諸手続き

6.社会保険料を確定させる算定基礎届の作成

7.労働者名簿及び賃金台帳など法定帳簿の調製、就業規則の作成・改訂

8.賃金や退職金、企業年金制度の構築

9.各種助成金の相談、申請

10.労働安全衛生に関する相談、指導

11.社員研修、社員教育の実施

12.メンタルヘルス対策

クレーンを使っていく上での安全に関する相談、指導は労務士の仕事の一つです。

ホイスト巻上ブレーキ分解

お疲れ様です!

天井クレーン保全記録の中野です。

年次点検の作業のうちの巻上ブレーキ分解です。なぜこの作業を行うかと言うとブレーキカバーを開けただけではブレーキライニングの厚みが確認できません。

なかなか月例点検ではここまでできないため、今日はホイスト3台、一日かけて分解整備しています。

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真ん中のギヤーですが、10tクラスのIHIのホイストはコノギヤーの刃がよく掛けています。ブレーキライニングの内側に切ってあるギヤーと真ん中のギヤーが正逆転る時に真ん中のギヤーにキズがつき、ライニングが抜けなかったり、入らなかったりします。入らない時によくライニングをハンマーでたたくのですがその時に真ん中のギヤーの刃先も叩いてしまい、何度かヤスリで補修したことがあります。

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三本出ているピンですが、このピンがデコボコになり、中間板がスムーズに動かない時もあり、分解時は必ず確認し、段差がある場合はヤスリで仕上げます。

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今回、ライニングの厚みは13.5m/mあり、ほとんど磨耗が無くこのまま使うことになりました。


ブレーキの分解は面倒ですが、やはり最低2年に1度はライニングの厚み、ギヤーの摩耗、軸の段差などの確認のために必要ですね。




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カラーチェック

お疲れ様です!

天井クレーン保全記録の中野です。

フックのカラーチェックをしています。

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洗浄液で洗い、浸透液をかけ

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また洗浄液で洗い、現像液をかける。

もしフックに亀裂があると白くなったフックに赤い亀裂の線が表れます。

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青が洗浄液、赤が浸透液、緑が現像液。

この会社では年次点検時にフックのカラーチェックをする事になっています。







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予防保全

お疲れ様です!

天井クレーン保全記録の中野です。

保全の中に予防保全と言うのがあります。事後保全の一歩進んだ保全ですね。

予防保全を大きく分けると

  1.日常保全

  2.定期保全
  
  3.予知保全


日常保全は、月例点検などで給油したり増締めしたり清掃することでクレーンのコンディションを確認し、簡単な整備により劣化を防いだり、復活させたりすることです。作業時間に合わせて作業内容を決めることが出来ます。

定期保全は、日常保全では修復できないものを作業内容に合わせて時間を作り、分解点検し、不具合箇所の部品取替えなどを行ったり、ある程度劣化が予測できるものは周期的に部品の取替を行うことです。この方法は日常保全と違い作業内容に合わせて作業時間を決めるためクレーンを停止させることが出来る時間と作業時間との兼ね合いが大切です。そのあたりの調整能力が保全担当者の力量と思われます。

予知保全は、定期保全から得た情報を元にこれから先の状態を予測し、大掛かりな補修が必要なときは事前に予算などを計算し、作業時間を割り出し、これからの保全の方法、時期、予算を管理していく方法です。

予防保全は、事後保全と違ってより専門的なスキルを必要とし強度計算やCADなどを使った思考上の分析が必要で、事後保全より数段上の管理が要求させます。

クレーンの保全に関しては中々専門家が見つからずついつい自己流で故障に対応していくため事後保全が一般的ですが、これからはよりスキルの高い人材を養成し、もっと先を読む高度かつリスキーな方法が求められている気がします。

リスクを回避するための技術こそが、強度計算であり、機械設計であるため、経験で得た技術プラス知識で得た技術の二本立てが必要です。