ORANGEの備忘記録 -14ページ目

切開後の痛みそして麻酔科診察

切開による生検は、やはりその後の痛みがしっかりあった。


当日は、麻酔が切れる前に痛み止めを服用しそのまま朝まで寝てしまった。


朝起きてみると、痛み止めも切れしっかり痛い。切り傷の痛みというよりは寝違えたような広範囲の痛みだった。

痛み止めを飲みながら出勤したが、やはり来るんじゃなかったと少し後悔もした。


生検が延びたことで、その後のスケジュールに影響はなかった。


約10日後には、生検の結果が改めて発表された。やはり単に脂肪腫。悪性は認められなかった。 


次は麻酔科の診察と、入院手続き。 


麻酔科の診察は、特段気構えるものはなかった。簡単な問診と、麻酔の同意書の提出だ。


ここで気掛かりなのが、生理との付き合い方だった。

脂肪腫切除が決まった頃からすっかり生理の調子が悪くなった。経血の多さと期間の長さ、周期の短さ。

そもそもの始まりである左耳下腺の腫れが出たときにやった血液検査は貧血だけがヒットした。これにより鉄剤が処方されたのだが、血液が豊かになったせいか、生理中の経血がいまだかつてないほど、大量になった。


鉄剤を処方した内科の女医いわく、もともと過多だったのが、貧血改善したから本来出る量が出たのかもしれない、とかなんとか。


ありがたくない話だ。


脂肪腫切除の予定にこの厄介な生理が絡むことのないよう、予め婦人科に事情を説明すると、生理日をずらすためのピルが処方された。


必ずこの日に飲み始めてね、と言われたその日に予定より早い生理が来てしまった。生理前に飲み始めて一時的に生理を止め、次の生理を遅くし周期をずらす作戦だった。

作戦は失敗に終わった。生理日調整はできなかった。


このことがあり、調整ではなく、入院中生理を一旦止めるべくピルを飲みたいことを麻酔科の医師に相談したところ、結果NGとなった。


ホルモン剤には血栓ができるリスクがあるそうだ。その理由で内臓の手術などではピルを服用しながらの手術はできないそうだが、今回の脂肪腫の程度なら、実は可能だったようだ。入院前から少し長く服用していたら問題なかったが、今回初めての服用を直前に開始するとなると、それはできないのだそうだ。

体が慣れていないリスクなのだろうか。


ありがたいことに、病院側はそういうことには慣れているから気にしないで看護師に任せてください、と。


本筋とは違うことでジタバタしていた。すっかり気持ちが疲れてしまった。ここはお言葉に甘えてひどい生理を引き連れ入院する道を進むことにした。


麻酔科と言いながらピルの相談がメインだった。







2度目の生検

生検のやり直しが延期になった。


まる一週間延びた。それ以後の予定は聞かされていない。一体どうなるのだろう。  


生検当日。


前回の初めての時とは違い、こちらも二度目となると少し気持ちに余裕が出てくる。


先生方の支度も見慣れてきた。

いよいよ手術台に上がりシートが被せられる。前回は頭をキャップで覆ったが、今回は言われなかった。それとも気付かないうちに被せられていたのか?


局所麻酔を打たれる。わかる、ここまでの流れはだいたい一緒だ。

前回は、薄着のせいと緊張もあってか、足元がカタカタ震えだしていたから、今回は予め腰回りにカイロを貼り準備してきた。


いよいよ麻酔が効いて切開が始まった。ここから先は未知の世界だ。切るまではさほど感じなかったが、採取が始まったであろうあたりから、不快感がだいぶ出てきた。


 麻酔が効いてるから痛くはないのだけど、首の筋を触られている感覚のような、肩こりを直接触られているかのような今まで感じたことのない感覚がとにかく不快だった。

 

何度となく医師に確認される。「痛くないですか〜」痛くはない。けどとにかく不快感。

そのたびに気持ちわるいですぅ~とか言ってなんとか早く終わってくれアピールをした。


肩とはいえ、首に近い場所。当然耳にも近い。採取が終わると、なにかを焼いている。じゅぅっ ジュワァ〜。

うげぇ気持ち悪い!耳元で自分の体の中を他人になにかされている感覚がもうなんとも言えない不気味さだった。

とても長い時間に感じた。


最後に縫合をしてもらう。

切開跡は大きな分厚いガーゼで覆われてありその後服の擦れなどはほとんど痛くなかった。 


その日、麻酔が切れるまで少し時間があったので待ち時間の長い薬局で痛み止めを貰ったあと、急いでスーパーへ行き買い物を済ませ麻酔が切れたあとの痛みにスタンバった。

 


生検のやり直しの延期

初めての生検は脂肪腫の大きさに対して採取量が少ないとして、生検をやり直すことが決まった。それに伴って、切除手術予定も先に伸びた。すべて仕切り直しとなった。


生検のやり直しって、もしかしてこないだおじが珍しい肉腫で亡くなっていたなんて話をしたから、方針転換でもあったのだろうか。

より念入りに検査したほうがいいのではないか?となったりしたのかもしれない。なんとなくそう思った。


生検のやり直し日程が決まった数日後、さらに医師からの連絡。


今度は生検のやり直しの延期だった。

コロナの影響で、予定していた生検の手術室が当日使用できなくなってしまった、と。


生検のやり直しは一週間先の日に延びた。


切除してもらうために11月から病院受診を開始したのに、なかなか先に進まない。コロナが落ち着いた時期を選んでいたのに、次の流行が来てしまった。


このまま切除を進めることを希望していてよいのか少し気になり始める。大きな救急病院だから、当然コロナの患者も搬送される。医療の逼迫があるならそこに無理やりねじ込みたくないなあ。という気持ちと、コロナ流行期が過ぎるのをこの2年ほど待っている間に脂肪腫はみるみる大きくなってしまっているからこれ以上待つのは良くはないなぁという気持ちが揺れ動く。