まずは写真撮影
同じ形成外科に複数診察室があり、それぞれの患者が待っていた。ほとんどか高齢者とその付添い。初めて来た人はほかにいないようだった。
順番が来て、診察室に入る。
予め渡しておいたMRIの画像の入ったデータを見ながらの診察だ。まずは、患部の触診。続いてカンファレンス用に写真を撮ります、と。医療用のペンで患部をかたどるように人の首肩に点々を描き始めた。
続けて、切除希望の確認と次の流れを一気に説明される。
この腫瘍が悪性か良性かによって、手術が変わるので、はじめに生体検査をしましょう、と。
まぁ、この手の腫瘍は大概が良性なので大丈夫とは思うけど、少しでも悪性があるといけないので、とお決まりであろう但書きみたいな話を聞かされる。
万が一、悪性だとしてもこの病院には素晴らしい先生がいらっしゃるので安心してくださいとのファローまで。
生検って本番手術の最中にやるものだと思いこんでいたが(ドラマか何かでみたのだろう)局所麻酔でするとのこと。太めの針状のものを挿しこんでいくつか腫瘍を取り出し検査する。
説明される内容は理解しているのだけどもなんだかピンとこない不思議な流れが始まった。
その生検からすでに手術という言葉になっていて頭がゴッチャになる。
手術の同意書を書き、生検の日にちを決めて診察はおしまい。
帰りがけに、採血するよう頼まれた。
採血室にたどり着くと、尿検査するように言われる。
?
尿検査は聞いてないですよ?
採血と尿検査は必ずセットなんだそう。
やばい、全く水分を摂っていない。
少し頑張ってみて、なんとかギリギリのラインで出せた。
ってか、さっき首元に点々を書かれたのをトイレの鏡で初めてみた。かなり派手に書いてある。襟の広い服を着ていたので丸出しだ。
こんな格好でウロウロしていたのかと思うと恥ずかしっとなったが、ま、病院の中で気づいたからセーフとした。
その後採血も済ませ、お会計へ。
次は生検かぁ。少し緊張してきた。
改めて形成外科受診
診療所に紹介状を書いてもらい、やっと手術できる病院での診察が始まった。
大きな病院というのは、移動が多く、指示も多い。機械化も進んでいて、今までは病院のスタッフさんが手取り足取り教えてくれていたものが手薄になったように感じる。一つを見落とすとすぐ先に進めなくなる。
その病院は、17年くらい前に受信したことがあった。謎の首の腫れと長引く熱だった。その時の住所は2、3か所前の所だったし、通常病院のカルテの保管は5年程度と聞いたような記憶もあり、どうせないだろうという思いと、いろいろ説明するのもめんどくさいという思いから、初めてです、と受付へ。すると名前と生年月日から、すぐにパレた。以前受診されてませんか?と。そこは正直に伝え、過去データと繋げてもらった。ずいぶん長く情報取ってあんのね~とちょっと見直した。それだけ患者の管理がきちんとできるって証のような。
診察券を発行してもらい、あー行ってこー行ってここで科の受付に行ってあーしてこーして・・・。指示を覚えきれるか心配だったがなんとか到着。すると到着はしたものの、やはり手順が抜け落ち、診察券を到達確認機なる機械に通さなければならなかったらしく、代わりに看護師さんにやってもらう。
そのまま診察室へ。
形成外科 再診
検査専門の病院でMRIを撮ってもらった。
それから数日後、MRIのDVDが届いた頃を見計らって再び形成外科を受診した。
やはり脂肪腫で間違いないでしょう、と。切るなら近くの大きな病院に紹介状を書きますよ、どうしますか?と。もちろん今度こそ切るつもりで受診しているのでさっそくお願いした。
それにしてもコロナ禍で機械化が進んだのか、予約やお会計のシステムが病院によってバラバラで。不慣れな人はストレスだろうな~と思った。せめて銀行のATM程度にだいたい同じ作りだったら戸惑わないだろうな〜とか、暇な待ち時間にお会計システムに手間取る人とか眺めていていろいろ思っていた。
不慣れな人というのは自分も大いに含まれている。
紹介状を書いてもらった病院は3日後に予約することができた。形成外科だから他の科より空いていたのかもしれない。やっと落ち着き先が決まった。