こんにちは培養部門です。

体外受精( 顕微授精を含む )によって生まれた児の成長を追うことは世界的にも難しく、データが集まらないことが課題となっています。

一般知識において体外受精によって生まれた児と自然妊娠によって生まれた児で違いがあるのか調査しました。調査した人数は体外受精で妊娠した11,059人の子供を含む585,659人と大規模です。

調査結果は体外受精で生まれた子供と自然妊娠で生まれた子供に違いはないことが分かりました。


 

体外受精は1978年、顕微授精は1992年に世界で最初に子どもが生まれたことが報告されています。現在まで重大なリスクは報告されていません。

自然妊娠と体外受精・顕微授精の受精の違いはこれまでと同様に注視していく必要はありますが、どのような方でリスクが上昇しやすいのか調べていくことも重要です。

参考:Amber L. School-age outcomes among IVF-conceived children: A population-wide cohort study. 2023 Jan


お知らせ

 

当院の初診について

当院の不妊外来を初めて受診される際にお電話での予約が必要な理由

 

当院は不妊治療に関わる先進医療を行なっております。

当院の不妊治療に関わる先進医療の種類と効果

 

大垣市在住のご夫婦を対象として、自費診療でAMH( 抗ミュラー管ホルモン )検査、精液検査を実施した場合に大垣市から助成金を受け取ることができる制度が開始されました。

当院で行うことができます。お電話にてご予約をお願い致します。

大垣市在住のご夫婦を対象に妊活検診費( AMH検査・精液検査 )が助成されます

 

当院はPGT-A実施施設として日本産科婦人科学会に承認されています。

PGT-Aを行うことによって、複数回の妊娠不成立や流産を繰り返す方に妊娠率の向上と流産率の低下が期待できます。

↓詳しくはこちらをご覧いただければ幸いです。

PGT-A( 染色体異数性検査 )の要件が変わりました

 

※PGT-A対象者の方で当院に胚盤胞を凍結保存している場合、採卵を行わずに保存してある胚盤胞を用いてPGT-Aをすることができます。

 

当院でPRP療法を行うことができます。

PRP療法とは再生医療の一つです。

様々な医療分野でPRP治療は行われており、不妊治療分野ではPRP療法を行うと子宮内膜が厚くなるという報告が専門の学会から報告されています。

子宮内膜が厚くなると、移植した胚の妊娠率、出産率が向上します。

 

先進医療、PGT-A、PRP療法をご希望の方、ご興味がある方は当院の不妊外来診察を受診ください。

 

文責:培養部門

 〔生殖医療専門医〕古井憲司