こんにちは、Cleraです。

 

前回のブログ記事では、「すみません」という日本語は色々な場面で使えるため、「Sorry」=「すみません」ではなく、「apology」(謝罪)を表現する時に使う「すみません」だと学びました。詳細はこちらをクリックして、確認してみて下さい。さて、本記事は「sorry」の意味と使い方を解説するPart2になります。具体的には、「sorry」を「I'm sorry.」(すみません)くらいでしか使ってない人向けの記事になります。Part1で紹介した「sorry」は間投詞(interjection)としての使い方です。そして今回のPart2で紹介する「sorry」は形容詞(adjective)としての使い方になります。

 

※間投詞とは、感動詞とも呼ばれ、主に口語で使われる表現です。日本語でいうと、「やったー」「ええー」「うわぉ!」「マジかよ」などのように、喜びや悲しみ、感動、驚きなどの様々な感情を表現するときに使うフレーズです。以前紹介した「Oh man」や「Oh boy」もこれに該当します。

 

【今回のテーマ】

「『すみません』『ごめん』以外の『Sorry』の意味を学ぶ」

 

1.「悲しみ」を表す「Sorry」

【意味】

英語の辞書サイト、The Free dictionaryによると、「Feeling or expressing sorrow;」とあります。「sorrow」は「悲しさ」という意味です。その為、「悲しさを感じること、あるいは表すさま。」という解釈で良いでしょう。日本語訳は「残念な」「気の毒に思う」という日本語独特の表現もこの「sorry」を使います。”I’m sorry” はどの使い方にも言えることですが、「何かに対して、自身の心が痛む」というニュアンスが含まれています。そのため、表現する「悲しさ」の根幹には、「自身の心が痛む」ニュアンスが含まれます。

 

【例文】

◯We're sorry to hear that you're leaving so soon.

   (もうすぐあなたがいなくなると聞いて私たちは残念です。)

I'm sorry Ken is absent today.

   (ケンが今日欠席なのが残念だ。)

◯I'm very sorry for your grandmother.

   (祖母のことを非常に気の毒に思います。)

◯I’m sorry you've decided to leave this company.

   (あなたがこの会社を辞める決心をしたことが残念だ。)

 

【ポイント】

「I'm sorry to hear that.」は1つの決まり文句で、何か相手に良くないことがあった時、「それは残念でしたね。」や「それは気の毒です。」という意味で使います。

 

【練習】

最近、自分の周りで起こった「悲しかったこと」を「sorry」を使って表現する。

例)「I'm sorry +文章」

・I'm so sorry my Iphone was broken.

   (Iphoneが壊れてとても残念。)

・I’m really sorry you lost your job.

   (失業したことについて本当に残念だ。)

 

 

2.「同情」を表す「Sorry」

【意味】

英語の辞書サイト、The Free dictionaryによると、 Feeling or expressing sympathy or pity:」とあります。「sympathy」は「同情」で、「pity」は「哀れみ」という意味です。その為、「同情や哀れみを感じること、あるいは表すさま。」という解釈で良いでしょう。日本語訳は「かわいそう」「哀れな」になります。ここでも”I’m sorry” が表現する「同情や哀れみ」の根幹には、「自身の心が痛む」ニュアンスが含まれます。

 

【例文】

I felt sorry for the rain-soaked cat.

   (雨に濡れた猫をかわいそうに思った。)

◯I feel sorry for him.

   ( (彼に対して)かわいそうに。)

◯I felt sorry for myself.

   (私自身を哀れに思った。)

 

【ポイント】

「I am/feel sorry for かわいそう/哀れなこと」を表現できます。「同情」や「悲しさ」を示す似たようなフレーズとして、「It's too bad S V」(〜なのは残念だ。)や「That's too bad」(それは残念だ。/かわいそうに)も同じようなニュアンスで使えます。ただ、「Sorry」に比べてこちらの方がカジュアルな響きがあります。

 

例1: It's too bad you have to leave soon.

      (もうすぐ帰らなければいけないなんて残念だ。)

例2:

A: I was supoosed to go to Tokyo Disneyland with Nancy, but It's raining.

   (ナンシーと一緒に東京ディズニーランドに行く予定だったんだけど、雨降ってるんだよね。

B: Oh, "That's too bad.

   (うわぁ、それはかわいそうに。)

 

【練習】

最近、自分が感じた「かわいそう/哀れなこと」を「sorry」を使って表現する。

例)「I am/feel sorry +文章」

・Nancy caught a cold! Oh I feel sorry for her.

  (ナンシー風邪ひいたの! かわいそうに。)

・I don't fell sorry for him at all. It's all his fault

   ( (彼を)全くかわいそうに思わないね。全部彼が悪いんだから。)

 

 

3.「後悔」を表す「Sorry」

【意味】

英語の辞書サイト、The Free dictionaryによると、「Feeling or expressing regret, especially for a misdeed or mistake:」とあります。「regret」は「後悔」で、「misdeed」は「悪い行為」を表現する言葉です。その為、「後悔を感じること、あるいは表すさま。特に、悪い行為や間違えに対しての後悔」という解釈で良いでしょう。辞書によっては、「you feel so bad about something」とも書かれていて、「何かについて自身が悪いなと感じてる」時に使う表現でもあり、日本語訳は「後悔して」「申し訳ない」「すまなく思う」になりますここでも”I’m sorry” が表現する「後悔」の根幹には、「自身の心が痛む」ニュアンスが含まれます。

 

【例文】

He said he was sorry for breaking the window.

   (彼は窓を壊したことを後悔したと言った。)

◯ I'm sorry I yelled at you.

   (あなたに向かって叫んだことを後悔してる。)

◯I’m so sorry about that mistake.

   (あのミスについて本当に申し訳ない。)

 

【ポイント】

「sorry」を謝罪として言ってるのか、それとも「後悔」として言っているのか判断は難しいです。会話の流れや文脈で判断することになります。

 

【練習】

最近あった自分が「後悔している」ことを「sorry」を使って表現する。

例)「I am/feel sorry +文章」

・I’m sorry I behaved in such a childish way.

   (子供っぽく振る舞っていたことを後悔してる。)

・I felt really sorry I totally forgot her birthday.

   (彼女の誕生日を完全に忘れてたことをすまなく思った。)

 

まとめ

今回は、「『すみません』や『ごめんなさい』以外の『sorry』の使い方を学ぶ」というテーマのもと、3つの「形容詞」としての「sorry」の使い方を紹介しました。意外と簡単そうで、難しいフレーズが「sorry」だと思ってます。「悲しみ」「同情」「後悔」を表すことができる「sorry」ですが、これを知ってると知っていないとでは、日常会話で大きく差が出ると思います。私もこれを知らないで、ハワイに留学していた時に、全部を「すみません」と訳していて、相手の言ってるニュアンスが理解できないことが多くありました。個人的に「sorry」の使い方を理解するポイントは、日本語訳を逐一考えるのではなく、これは後悔のニュアンスだな、これは同情だなと大体のニュアンスで理解することをお勧めします。

 

最後に、このような使い方を知った上で、海外ドラマとかを見ていると、このニュアンスで言ってるんだろうなとだんだん分かってきますし、分かると楽しくもなってきます。そのためには、たくさん英語に触れていくしかないと思います。