こんにちは、Cleraです。
先日、「get up to」の意味と使い方についてまとめましたが、似たようなフレーズで、「be up to」というフレーズもあります。似たようなフレーズではありますが、やや違いがあり、実際にネイティブの意見も参考にしながら、今回は、「get up to」と「be up to」の違いを2部構成でしっかりと解説していきたいと思います。主に、このPart1では、それぞれの意味と使い方を解説していきます。
※前回のネイティブがよく使う「get up to」の意味と使い方の記事は、こちらを参照下さい。
【今回のテーマ】
「『get up to』と『be up to』それぞれの意味と使い方を学び、その違いを明確にする。」
◯「get up to」とは?
【意味と使い方】
前回の記事の復習にもなりますが、英語の辞書サイト、Macmillan Dictionaryによると、【get up to something】で「to do something, especially something that you should not do」とあります。つまり、「(何か)をする」という意味で、特に、「(何かするべきではないこと)をする」という場面で使うことが多い表現になります。正直な話、ネイティブの間でも若干意見が分かれ、①「(何か)をする」つまり、"do"と同じ感覚で使うという人もいれば、②「(何かよくないこと)をしでかす」時に使う表現だという人もいるので、そこの解釈は地域や環境次第によって異なります。個人的には、会話の流れで、相手がどのような意図で言ってるのか判断する必要があると思います。
※基本的には、友達同士で、「今日何したの?」「昨日何したの?」と聞く時に最適な表現で、カジュアルな表現になります。そのため、逆に、上司や目上の人に対しては、使わない方がいい表現になります。
【ポイント1】
「do」を「get up to」に置き換えて使えるカジュアルな表現になります。
【例文】
①の使い方の例("do"を"get up to"に置き換える使い方)
例文⑴
Me: What did you get up to yesterday?
(昨日何したの?)
Nick: I was at home. I didn't get up to anything.
(家にいたよ。何もしてないね。)
例文⑵
Me: Hey, Jack. You went to Japan during the new year, right?
(ねぇ、ジャック。正月の間、日本に行ったんだよね?)
What did you get up to in Japan?
(日本で何したの?)
Jack: Well, I tried to eat a lot of Japanese foods. Especially, Ramen and Sukiyaki are awesome.
(ええと、たくさんの日本食をトライしたよ。特にラーメンとすき焼きは最高だね。)
②の使い方の例("get up to"を「やらかす/しでかす」のニュアンスで使う場合)
例文⑴
Me: Hey, Nick. Why did you get scolded by the boss just now? What did you get up to yesterday?
(ねぇ、ニック。さっきなんでボスに叱られてたの?昨日何かやらかした?)
Nick: I was supposed to pass this document to my boss, but I totally forgot.
(ボスにこの書類を渡さなければいけなかったんだけど、完全に忘れてた。
Me: No wonder.
(なるほど)
例文⑵
Me: I've heard you got up to something in the bar last night.
(昨晩、バーで何かしでかしたって聞いたよ。)
Jack: : Nope. What the hell are you talking about? I didn't get up to anything, well probably...
(いや、一体何を言ってるんだ?何もやらかしてないぞ、多分...)
【ポイント2】
①の使い方の例文⑴では、「What did you get up to yesterday?」を「 昨日何したの?」というニュアンスで使いますし、②の使い方の例文⑵では、「昨日何かやらかした?」のニュアンスで使ってます。やはり、先にも言いましたが、会話の流れでどちらのニュアンスか判断する必要があります。
◯「be up to」とは?
【意味と使い方】
「be up to」は英語の辞書サイトCambridge Dictionaryによると、「to be doing something」という意味で、「何かをしている(進行形)」か「何かをする(未来形)」のどちらかのニュアンスになります。つまり、シンプルに「What are you up to?」と聞かれたら分かりにくいかもしれませんが、大体は、「be up to」の「to」の後に、「今日・昨日・最近・明日などの具体的な時」や「日本や家などの具体的な場所」を表すフレーズが続きます。
※実際に、「be doing」は進行形だけでなく、既に決まった未来を言う時にも使う表現になります。
例1) I'm hanging out with my friend now.(進行形)
(今、友達と遊んでいます。)
例2) I'm hanging out with my friend tomorrow.(既に決まっている未来を表す)
(明日は友達と遊びます。)
【ポイント】
「be up to」は「to be doing something」なので、進行形か未来形のニュアンスで使います。
【例文】
例文⑴
Me: What were you up to yesterday?
(昨日何したの?)
Nick: I was playing games all day.
(一日中ゲームしてた。)
例文⑵
Me: Hey, Jack. It's been a while, hasn't it.
(やぁ、ジャック。久しぶりだよね。)
What are you up to these days?
訳: (最近何してるの?)
Jack: I'm working very hard everyday. What about you?
(毎日一生懸命働いているよ。あなたはどう?)
◯「get up to」と「be up to」の違い
- 「be up to sth」は「to be doing something」
- 「get up to sth」は「to do something」
したがって、時制の違いは大きな違いの1つです。もし日本語にするなら、「be up to sth」は「何かをしている(進行形)」か「何かをする(未来形)」のニュアンスで、「get up to sth」は、その時の時制で「何かをする」のような違いがあります。
◯まとめ
今回は、「『get up to』と『be up to』それぞれの意味と使い方を学び、その違いを明確にする」というテーマのもと、今回のPart1の記事においては、それぞれの違いを説明しました。次のPart2の記事においては、実際に「get up to」と「be up to」を使った文章を並べて比較し、どういう違いがあるか比較していきたいと思います。本記事の続きはこちらを参照下さい。