こんにちは、Cleraです。

 

前回の記事で作成していた、「Here we go」意味と使い方を紹介していた中で、「Let's go」や「Let's start/begin」と「Here we go」の違いについて触れました。実際に、「Let's go」や「Let's start/begin」には、「行こう」/「行きましょう」や「始めよう」/「始めましょう」のような日本語訳になっており、「Here we go」にも「行こう」「始めましょう」のような同じ日本語訳になっています。しかし、両者のニュアンスはそれぞれ異なるため、今回は、それぞれのニュアンスの違いをネイティヴスピーカーに聞いたことも参考にまとめていきます。

 

「Here we go」意味と使い方の記事をまだ見ていない方、復習したい方は、是非こちらのリンクを参照下さい。

 

【今回のテーマ】

「『Here we go』と『Let's go』それぞれの意味と使い方を学び、その違いを明確にする。」

 

◯『Let's go/begin/start』の使い方

『意味と使い方』

英語の文法本、English Grammarによると、「Let's means I have a suggestion for us」とあります。つまり、「Let's」は、私たちへの「suggestion」(提案)のフレーズになります。つまり、同じような日本語訳でも、こちらは、私たちで「行きましょう」「始めましょう」とカジュアルに提案しています。また、「Let's」で提案することは、当然まだ起きてないです。例えば、イラストのようにカップルの女性が彼氏に「あっちの方に行ってみない」と提案する場合は、「Let's go there.」になります。

 

※よくある間違い。

Let'sは「Let us」の略で、「私たちで一緒に〜しましょう/しませんか」と提案するフレーズになります。これは私の友人の実体験になりますが、私の友人の男性は、「Let's」を「〜しよう」と思った時に使うフレーズと覚えていて、「私たちで一緒に」の部分が抜けていました。ある時、彼は(決して彼女ではない女性の)友人と一緒に家で談笑していて、彼がその女性と一緒に出かける前に、まだ風呂に入ってなかったので、「風呂に入ろう」と思い、「Let's take a bath」と言いました。この場合は、「一緒にシャワー入ろう」と提案していることになり、彼女でもない友人の女性に対してかなりアレな表現です。よくお母さんが子供に「お風呂入ろうね。」と言う時に使うのがこの「Let's take a bath」です。この場合は、「I'm going to take a bath now.」の方が適切だったと言えます。実際に、「Let's」の文を日本語に訳すと、「私たちで」が抜けていることが多く、それは別にいいのですが、「私たちで」があることを忘れないようにして下さい。

 

『ポイント』

「Let's」は私たちへの「提案」をする時に使うフレーズで、「〜しよう」「〜しましょう」という意味になる。

 

【例文】

Let's go to dinner after work.

 (仕事後に一緒にご飯に行こう。)

Let's go to Hawaii during the summer vacation.

 (夏休みの間、一緒にハワイに行こう。)

Let's begin the meeting.

 (ミーティングを始めましょう。)

 

 

◯「Here we go」の使い方

『意味と使い方』

前回「Here we go」の記事の復習にもなりますが、英語の辞書サイト、Free dictionaryによると、「An expression used when something is about to begin or arrive」とあります。「be about to do」のフレーズは、「今まさに〜する」という意味になります。つまり、日本語でいう「始めましょう」や「始まるぞ」「さぁ行こう」のような「『今まさに何かが起きる』もしくは『今まさに何かを始める』その前に言う掛け声のようなフレーズ」として使います。例えば、イラストのようにジェットコースターが今まさに降りようとしている時に、「Here we go」で「始まるぞ!」のような意味になります。

 

「Let's」が、私たちへの「suggestion」(提案)のフレーズだったのに対して、「Here we go」 は「statement」(主張)のフレーズになります。つまり、日本語に訳すと同じ「始めましょう」「始めよう」「行きましょう」「行こう」になりますが、私たちに「提案」しているわけではなく、これから始めることを「主張」する表現になります。また、「始める」という(主張)は、辞書の定義にもあったように「be about to do」のニュアンス、つまり、「今まさに始める」という意味になります。加えて、「Let's」で提案することは、当然まだ起きてないと言いましたが、「Here we go」の場合は、「今まさに〜が起きる」・「今まさに〜が始まる」(「be about to do」)なので、「Here we go」を主張します。

 

『意味と使い方』

「Here we go」 は『今まさに何かが起きる・何かを始める』その前に言う掛け声のようなフレーズ」で、「statement」(主張)になります。

 

【例文】

・今から自分が写真を撮ってあげるため、その掛け声として。「撮りますよ」

 (Here we go. Say cheese.)

・雑談が終わり、今から本題の英語のレッスンを始める時。「さぁ、始めましょう」

   (Are you ready? OK, here we go.)

・カラオケで友達と一緒に歌を歌う時。「いくよ」

   (Here we go. One two.)

 

 

◯例文でニュアンスの違いを確認。

 

例)Let's go to Hawaii during the summer vacation.

 

「夏休みの間、ハワイに行きましょう」という意味になります。「ハワイに行くこと」を私たちに対して提案するフレーズで、その「提案」(ハワイに行くこと)は当然まだ起きてないです。

 

例) The train is about to leave. Here we go.

 

「電車がもう出発するよ。行こう。」という意味になります。「電車が今まさに出発する」なので、「Here we go」と「主張」しているわけです。

 

加えて、分かりやすい例をもう1つ。

 

例えば、友達と遊園地に来ました。「ジェットコースター(a rollercoaster)に行こうよ」と言う場合は、「Let's go on the rollercoaster」と私たちに提案できます。そして、いざ、ジェットコースターに乗って、頂上から降り始める(be about to drop)の時に、「Here we go」(さぁ、始まるぞ)のような意味になります。

 

最後に、ネイティブスピーカーの友人が、ものすごく簡潔に言うと、「Let's go」=「suggestion(提案)」、「Here we go」=「conclusion(結論)」と言ってました。確かに、これは分かりやすいです。つまり、「Here we go」の根幹には、何かしらの原因・理由・事情があって、「Here we go」の結論が出てると言えます。その根幹の部分が言わなくても、相手が分かる場合は、ジェットコースターの例のように「Here we go」単体で使われますし、相手が分かってない場合は、電車の例文のように文章の中で使われます。

 

まとめ

今回は、「『Here we go』と『Let's』それぞれの意味と使い方を学び、その違いを明確にする。」というテーマをもとに、それぞれの使い方と違いを解説していきました。実際に「Let's go」と「Here we go」は同じ日本語訳で「行きましょう」「行こう」「始めよう」と使うことができますが、英語は使い分けが必要になります。このような言語の違いを面白いなと思える人は、どんどんと英語が上手くなっていくのかもしれません。今回のこの違いを踏まえて、日常会話で言い分けられるとGOODだと思います。

 

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