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オバマ次期大統領の選択

オバマ次期大統領が、就任式を前に経済刺激策についてコメントしています。


再生可能エネルギーによる電気供給を三年以内に現在の三倍にする、現存の建物のエネルギー効率を高めるなどエネルギー政策と経済政策を密接に結びつけたものです。
再生可能エネルギーが、米国の電気供給源の主流になるにはまだまだ時間はかかりそうですが、次期アメリカ政権が、再生可能エネルギー経済に向けて、大きくシフトを変えていく政権になることは間違いありません。


 

ところでオバマ氏が、現存の建物のエネルギー効率化を景気刺激策にあげていることに感心します。
MITのRaab教授のエネルギー政策の授業に招かれた、マサチューセッツ州で建物のエネルギー効率化に取り組むNGO主幹のSue Coakley氏と話をしたときのこと。  彼女の示したレポートを読んで、どうしてこれほど効率のよい省エネルギー政策が、すぐに実施されないんでしょうとたずねると、「政府も投資家も新エネルギーなど華やかな投資対象などに目を奪われて、地味なビルの改築など関心を払われないのよ。」とため息交じりの回答でした。
確かに。でもビル改築など細く長く行われる建築業は、広範な雇用活性化にうってつけです。


シカゴの貧民街で市民生活のカウンセラーをしていたオバマ氏の視線が、最貧層にキャッシュが循環する方法をきちんと意識しているということを示す事例だと思います。ブッシュ大統領が、突然とうもろこしを原料にしたバイオ燃料の推進を掲げて、南米の主食であるとうもろこしの急騰を招いた現政権のアプローチと好対照です。


アメリカの大統領が替わるというのは、誰の声に耳が傾けられるかを大きく変える、明確な民主主義の選択だなあと感心します。


デュターム

国際再生可能エネルギー機関

今月から新しい国際機関が動き出します。その名も「国際再生可能エネルギー機関 International Renewable Energy Agency (IRENA) 」。IRENAはドイツ、スペイン、デンマークが主導で作った再生可能エネルギー導入を促す機関 です。国際エネルギー機関(IEA)とはことなり、いわゆる先進国(正確には経済開発協力機構の加盟国)だけではなく途上国も参加することができます。

21世紀に非常に大事な役割を果たすことになりそうなIRENA。でもいくつかの国は参加していません。ブッシュ政権下のアメリカもその一つ。でも実は日本も参加を見送っています 。しかもドイツの積極的な働きかけに関わらずです。

日本の不参加の理由はいくつか考えられます。日本が事務局長を出しているIEAと、IRENAの機能が重複するという指摘がありますが、これは実際にそうでしょう。また財政が厳しい中、拠出金を手当てするのは難しいでしょう。また、たとえ日本が参加したとしても、様々な機関があり国家の利害がうごめく国際舞台でIRENAがどのような役割を果たしていくかは不透明なのも事実です。

とはいえ、日本が再生可能エネルギーの世界の潮流から取り残されてしまうのは問題です。オバマ大統領が就任して、アメリカがIRENAに加入したら日本も加わるかもしれません。日本の前向きな対応を願っています。

MJ


中国、世界で最大の太陽電池発電所を計画

明けましておめでとうございます。環境政策に熱心なオバマ米次期大統領が1月20日に就任するので、今年はクリーンテックにとって転機の年となりそうですね。

新年なので威勢のいい話を。昨年末の報道によれば、中国で世界最大の太陽電池発電所が提案されたとのことです(GreetechMedia , VentureBeat )。今まではオプティソーラー(OptiSolar)による薄膜太陽電池を利用したカリフォルニア州の550MW(メガワット)発電所が最大の計画であったのに、青海省(北西部)の砂漠に建設されるこの発電所の発電容量は1GW(ギガワット)、つまり1000MWと巨大なもの。計画しているのは中国科技発展集団と青海新能源の二社です。

最初は2009年に30MWからスタートしますが、1000MWまでの計画はまだ不透明だそうです。もしかしたら計画は頓挫するかもしれません。とはいえ、活気付くクリーンテック投資の中、こうした大規模発電所の計画は増えていくのは間違いなさそうです。

MJ