クリーンテック(CleanTech) -11ページ目

シリコン・バレーのクリーンテック投資

少し前になりますが、一月にカリフォルニアのエネルギー・環境分野でのイノベーションについての報告書が出ました。クリーンテックの果たす州経済での役割や雇用への貢献など、幅広い分析がされています。

中でも面白かったのが地域ごとにベンチャー・キャピタル投資を比較したこのグラフ(California Green Innovation Index 2009, by Next 10)。シリコン・バレーがクリーンテック投資をリードしていることが明確に分かります。毎年倍々ゲームのように増え、2008年のシリコン・バレーにおける投資額は18億ドル(1740億円)ほどになります。
クリーンテック(CleanTech)-シリコンバレーのクリーンテック投資
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報告書を発注したのはNext 10という非営利団体ですが(実際に作成したのはコラボラティブ・エコノミクスというコンサルティング会社)、政府機関以外でも優れた分析が出てくるのがアメリカのすごいところです。

MJ

Googleのスマートグリッドプロジェクト

以前書いたスマートグリッドについてGoogleが取り組みを具体化させてきています。
早速YouTubeに載せてしまうのがGoogle流ですね。



日本語の解説記事はTechCrunchにあります。まだ詳細が分かりませんが、今後が楽しみです。

MJ

電気自動車と新ビジネスモデル

何回かこのブログで書いたベター・プレイス Better Place。日本でもついに活動を本格的に始めるようです。日経ビジネスの2月9日号(p. 93)によれば、ルイ・ヴィトンやドイツ系ソフト企業SAPの日本法人の社長を務めた藤井清孝氏が、ベター・プレイスの日本・アジア太平洋地区代表となったそうです。ベター・プレイスのCEOのシャイ・アガシ氏はSAP出身だったのがきっかけだったようです。昨年12月9日に開かれた環境省の電気自動車実証実験の記者会見では、藤井氏も出席していた模様です。

簡単に言ってしまえば、ベター・プレイスのビジネスモデルは「0円携帯」のように電気自動車の充電池を「0円」にするもの。利用者は充電池をベター・プレイスから借り受け、月々の利用料を払います。毎月払う代わりに100万円以上もする充電池の金額を使い始めるときには払わなくてすむのです。これによって利用者はベター・プレイスの充電池交換所・充電所を使えることになります。

この「0円充電池」は自動車のビジネス・モデルを大きく変えることになると思いますが、もう一つ重要だと思われるのがVehicle-To-Grid (V2G)(車から電力供給網へ)という技術(V2Gは日本語でここに詳しく書かれています)。普通、電気は電力供給網から電気自動車に流れますが、これを逆に流すのです。電気自動車は電池のかたまりなので、簡単に言えば夜間のように電力料金が安いときに電気を買って、高いときに売れば差額で儲けることができるのです。V2Gは夢物語ではなく、アメリカではデラウェア州のニューアークで実証実験が始まっています。

一家庭が儲けることができる金額ですが、月額300ドルという話もありますし、最近ヨーロッパで50~100ユーロ程度という試算を見ました。電力料金の違いや為替を無視して、儲けがざっと5千円~1万円だとしたら、これはすごいことですね。日本の家庭のガソリン代の支出は一ヶ月約5千円ですし、電気自動車の燃費効率は約3倍であることを考えると、なんと利用者は燃料費を払うどころか毎月儲かることになるのです。

実際には手数料・インフラ投資・機器の購入など様々なお金がかかるため、こんなことはありえないでしょう。しかし現時点ですでに様々なアイデアが出ているということは、今後新しいビジネスモデルが実現する可能性は大いにあると思います。

MJ