筑波大学附属駒場中・高等学校、通称筑駒の文化祭に行ってまいりました。OBとして初めての母校の文化祭ということで感慨深いものもあり、年々進化を遂げる様子が印象的な中、今年はとあるブースが大きな注目を集めました。

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 その名も「Chrono Tone(クロノトーン)」。縁日班がこの三日間の文化祭のためだけに製作した完全オリジナルの音楽ゲームです。何がすごいかというと、筐体を含めて、デザインやソフト、楽曲までもが完全自作なんです!ひぇぇこりゃたまげた...

 筑駒の縁日で音ゲーが登場したのは一昨年。筐体を自作するだけで驚きなものですが、たった二年でここまでのクオリティになって現れるとは思いもしませんでした。

 音楽ゲーム、いわゆる「音ゲー」と聞くと、ゲームセンターの一角でガヤガヤしてるところを思い浮かべるかもしれません。そうでなくとも例えば、ひょっとすると「太鼓の達人」なら馴染みがある人よという人はいるのではないでしょうか?

 音ゲーにも様々な種類がありますが、もっとも基本的なスタイルは、「リズムに合わせてボタンを叩く」でしょう。流れてくるオブジェクトに合わせて対応するボタンを押す、今回のクロノトーンも同様です。縦スクロール型の譜面を持つもの音ゲーの全てではありませんが、ここではスクロール型のものを中心に音ゲーを眺めてみることにします。

 音ゲー初心者と上級者の違いの最たるところは、「パターン認識」ができるか、という点なのではないでしょうか。「あんなに早く流れてくるのは反応できない...」や「同時押しとかがあると咄嗟に手が出ない...」などなど、初心者の話を聞くとこのような感想が目立ちます。一方ある程度経験を積めば、「ここの階段が~」とか「ここの軸譜面が~」などと言ったように譜面の部分部分をいくつかのパターンとして捉えられるようになるようです(音ゲー用語の説明は一部割愛)。オブジェクト一つ一つをバラバラに捉えるのではなく、いくつかのまとまりごとに捉えれば、相対的に感じる密度は低くなり、認識が非常に楽になります。他にも、スクロール型でなくとも例えば、jubeatなどでは、「パターン認識」に加えて、先の譜面を「予測」する能力もある程度必要となるいい例です。



 音ゲーの譜面の話をしてきましたが、今度は楽曲やデザインのお話です。楽典を少しでもかじったことのある方なら分かると思いますが、楽曲の構成もほとんどが「パターン化」されているものだと気付きます(主にクラシックを中心に)。モチーフの組合せやコード進行などなど、案外厳しいルールに則っているのです。これらはクラシック音楽のみならず、ポップスやゲーム音楽を含めて、基礎となる部分には全てあてはまります。また、違う話題として例えば、音ゲーで使われる楽曲は打ち込みが多くなりますが、その音作りなどにおいても、それぞれのジャンルに対応した決まった型というのが存在します。デザインについても、図形の組み合わせから、全体の調和を図りますが、一つ一つのパーツの色や形などの特質などをよく理解する必要があります。

 無理にこじつけようとして記事を書いているわけではありませんが、「パターン」や「予測」と言った要素が重要になりそうです。どことなくこれは「科学的」であるような気がしてなりません(笑)。心なしか、音ゲーにのめり込みやすい人には理系が多いのではないかと思うくらいです。一大ジャンルとして確立されつつある「音ゲー」、普段触れる機会がないような方にも、いつもとちょっと違う音ゲーの見方がお伝えできていればなと思います。これを機に是非音ゲーを楽しんでみてはいかが?!

ちなみに、クロノトーンの筐体は文化祭終了後に解体されてします(本当に勿体無い...ゲーム内で使用したオリジナル楽曲は公開されているようなので、みなさんも聴いてみてくださいね。自分はタイトル画面の曲が一番好きかなぁ笑

ただただ、クロノトーンの製作陣達に感服です。

(文責:shin)


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豊島岡ではお手製の料理は販売できないようです。

昨日豊島岡文化祭(初日)におじゃましました。

昨年日曜に行って相当の混雑だったのに対し、土曜はやはり空いていて快適でした。

今年は食事会の方にもOGには数名お越しいただき、そこでのヒアリングもあったため幾つかポイントを絞って回ることができたのも違いがありました。本当はOGと回りたかったんですが、ちょうど大学の文化祭その他とバッティングしてしまい、今回は一人でした。

<科学系部活動>

どこの文化祭にお邪魔するときも同じなのですが、まずは科学系の部活動を見るようにしています。豊島岡には化学・生物・天文・数学・コンピュータがあり、物理以外は網羅している形です。幅が広く、現役生にとっては、とりあえずほぼすべての選択肢があるところが豊島岡の良さの一つだと思います。

化学は定番のスライム作成のテーブルが多くありました。来客には小学生以下の子供たちもいるようで、受けはいいと思います。生物は葉脈を染色するこれまた定番の参加型実験と、ルミノール反応、ジャガイモの酵素分解、解剖などの実験がありました。定番を並べたシンプルな構成です。理科で実技をしているのはこの二つです。厚紙に折り目を入れて作る小道具の配布などもありました。部誌も展示・実験同様、シンプルな構成です。

天文は観測記録も展示していましたが、航空宇宙工学分野のリサーチの展示があるのは去年と同様でした。豊島岡は医志向がかなり強いですが、一定割合理工への進学志望者もいるようです。部員数も(天文台を持つ)JG・雙葉ほどではないにしろ、50程度とかなりの規模です。

コンピュータ部は定番のゲーム展示と、LAN内のみで見られる自作HPを展示していました。セキュリティに関する言及もありましたが、いわゆる情報セキュリティに学んでいるわけではないようです。最近ではDTMに関心がある子もいるようでした。

数学部は定番の自作問題の配布です。個人的にひねってあるなと思ったのは、光源の典型問題を加工した怪獣の問題でした。小問題をざっと眺めただけなので一概には言えませんが、こちらもシンプルな問題が多いように見受けられました。

全体的に小学生にとって身近な存在であることを、豊島岡側としてはアピールしようという意図はあるのかもしれません。その意味では成功していると思います。

他方で部活動を問わず男子校と比べた場合、全力を出し切ったレポートなり研究・実験が見たいなと思う面もありました。もちろん多くの女子校がそうであるように、小学生を主なターゲットとして想定しているからであるというところもわかるものの、限界ギリギリのものを通じて現役生の底力がどれほどのものか見てみたいという欲求が、例えば僕のような立場にある人間からすれば常にあります。

豊島岡というと、運針に代表される良妻賢母教育の思想が根底にあるわけですが、「理系に強い豊島岡」の合格実績を売りにしている一面とは、必ずしも一致していないのかもしれません。例えばoinの物理部での(キットメインとはいえ)組み込みや、多くの男子校で見られるアルゴリズムや音声認識使った研究、数学における難問の作問や、学部の先取りを実践したレポートなどは見当たりませんでした。

鋭さにスリルを覚えるタイプの子供達にはアピールしないのかもしれません。科学教育は、まず突き詰めて探求する力を養うことが重要になるとは思います。大胆さのある人間を育てることは、リーダーを育成する意味でも重要です。もちろん入試で結果を出すことは学校の体面上大事でもあれば、そこ抜きになってしまえばブランド価値が失われてしまう恐怖を常に抱えるものですが、その競争力なり信頼の源泉を求めるならば、よくわかっている保護者や、本物を直感的に求める子供達からすれば、縦に突き抜ける力を感じては、そこに可能性を見出すものだと思います。未だ「新興勢力」のポジションで語られることが多い豊島岡にとっては、この辺りは課題のようには見えます。

<文科系部活動>

今年回ったのは美術部・登山部・手芸部・英会話部(?)でした(政経部は入口が閉まっていたためそのまま通りすぎたのみ。模擬裁判をしていました)。

美術部は知り合いの子がいたため、ちょっと見てみようと思ったのですが、建築志望の子がほぼ即興で組み立てたオブジェ的なものがまずありました。作成した子達は皆建築志望であったようで、納得です。建築志望の子が美術部に在籍しているというのはどこの学校でも見受けられますが、豊島岡もまた建築志望の子は一定割合いるのかもしれません。(話は違いますが、JGの立体切り絵の数楽班にも建築志望の子はいました。)

登山部は2000m級の山にも挑むようで、なかなかtoughな部活のように見えました。ある意味男勝りな部活にようにも見えれば、体を鍛える機会にさほど恵まれない女子学生にとっては、自然も楽しめる良い折衷案的な選択肢にもなりうるのかもしれません。ワンダーフォーゲル部はないようです(展示もありませんでした)

手芸部は女子校ならではですね、通り過ぎた程度でしたが、やはり小学生には魅力的に映るところだと思います。

英会話部では未就学の子どもたちが楽しんでいたように思います。模擬国連やディベートは、部活動単位ではなく有志で臨時でチームを組んで参加しているようです。時間がなくその辺りを詳しく伺うことはできませんでしたが、中には帰国子女その他の属性を持つ子が中核となって活動しているのかもしれません。

全体的にこちらも小学生を強く意識したものになっていると思います。現役生も肩に力を入れず楽しむ方向での活動を大事にしているようには見受けられました。

<パフォーマンス>

拝見した舞台は演劇部のみでした(軽音も見るつもりが気づいた時には終わっていて回り損ねました)。

女子校の演劇部で殺陣が入っているのもは初めて見ました。この時点で驚きです。その他コメディやダンスの要素も織り込まれ、盛りだくさんの内容です(都のコンテストか何かで受賞歴があった作品はこれかもしれません)。よくここまでいろんな要素を織り込んで完成させたなという印象をまず受けました。その意味で、oin,JGと比べても非常にユニークですから今日行かれる方は見てみると良いかもしれません。今年見て回った中で一番鋭さを感じたのが演劇部でした。自分の限界に挑戦している手応えを感じました。


一通り見れるだけ見たつもりですが、毎年かなりの実績を上げている合唱部と囲碁部は回れませんでした(合唱部は時間帯が合わず、囲碁部はそもそも嗜みがないので中身がわからないため)。来年見たいとは思います。

おそらく豊島岡生のポテンシャルの高さからして、外部にアピールするにはだいぶ底力を抑えているように思えます。現役生の中には自身の鋭さをどこまでも研ぎ澄ましていきたいと考える子も少なくないとは思います。そこにどう対処していくかは豊島岡全体の課題かもしれません。

また、他校との付き合いもさほどある方ではないようで、それが全体的におっとりとした雰囲気にさせている面もあるとは思います。個人情報やプライバシーの保護といった制約は、女子校としてみれば中々越えられない壁のように感じることもありますが、これを過剰に意識するあまり、コンピュータリテラシーも含め、時代の流れにうまく乗れないと、制度として完成されている男子校や、柔軟性に秀でる渋幕・渋渋あたりに飲み込まれるかもしれません。そもそも学校なり家庭が守りたいと考える、個人情報なりIDとは一体何なのか、何から何を守るのか、よく考える必要があります。鎖国と保護貿易は別物です。


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先日の授業より酸化還元反応の考え方を説いた部分を公開しました。

主に高1-2向の内容となっており、指導しているのは筑駒卒理Ⅰ生、受講しているのは上位の一貫校(女子校)の高1生になります。

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分子からみた生物進化 DNAが明かす生物の歴史 (ブルーバックス)/講談社

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生物担当は東進東大同日全国1位の経歴を持つ灘卒理Ⅱのしおです。事業責任者の鈴木とは高1の頃からの付き合いになります
先日の生物の体験授業を通じて、新たに一人の受講生が現れました。彼女は文系志望で、とりあえず想定するべきはセンターでの生物基礎くらいなものなのですが、未だ高1なので絞ってしまうのはもったいないという話をしていました。

どうやら彼女の場合、学校の先生が合わなかったようです。よくありがちですが、研究者肌で自分の関心の対象について延々と話しているタイプであるようです。関心の対象がmatchすればいいんですが、趣味嗜好も多分に含むため重ならない学生が大半であるため、お手上げ状態だったようです。基本的にはあまり褒められた指導の仕方ではありません。

先生が合わないため、そもそも何が面白いのかさっぱりだという状況であったようです。彼女はもともと歴史に関心がある様子で、少しずつ話を伺っていくうちに、どうやら生物の中でも生物進化学的な話題には関心があることがわかりました。また生物は文章を読ませる問題が多いため、元々現代文が得意な彼女にとってはそれも幸いしたようです。逆に言えば、それ以外の分野については認識が及んでいない状況であったようです。もちろん彼女に非はありません。

生物の学習を進めていく上で、まず躓きがちな分野は遺伝です。センターでも時間を食われることが多いあれですね。生物基礎では遺伝すら出なくなるとの話もありますが、現時点で切り捨てるにはもったいないのと、試しにやってみたところ手応えを感じていたようなので良かったなと思います。

遺伝もそうであれば、回路などのミクロの話が多くなるにつれて、物理や化学の知識なり、物の見方が大事になってきます。現状ではそこまで認識は及んでいませんが、ここで大事なのは固定観念で敷居を立てないことです。少しずつ丁寧に学びを進めていけば可能性は広がります。

「文系志望だけれども生物や化学もわかるのであれば楽しんでみたいな…」と思う子は是非門を叩いてほしいと思います。


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面接導入なりセンター大改定で人物評価が主軸に置かれ始めたならば、その「対策」として進学校は障害者(精神障害者・発達障害者(ADHD,アスペルガー))に対する扱いを考えざるを得なくなるとは思います。小児発達医やトレーナーを別途雇うために学費がはね上がる可能性もある。その場合個別に出させるのか、それが嫌なら全員に平準化して払わせるのか。

全員に平準化して払わせる方向に反対するのがマジョリティであるならば、障害者は進学校への進学から事実上弾かれることになるかもしれません。

どこの進学校も、学費を抑えるために1クラスのサイズを大きくとって人件費を削っているように見えます。実際、遅刻が非常に多かったり、クラスの後ろの座席が無法地帯になるなど、統制がとれていません。このスタンスも流行りの(というか文科省の絶対指令である、)少人数指導を原則とする「アクティブラーニング」にも逆らえば、さらに専門家枠を増やすとなると、学費がはね上がるのは必至です。

本格的にgifted schoolを設置してIQの高い障害者を隔離するか(それにもまた金がかかる。公立でできるとは思えません)、それとも「時代の流れに取り残された才能は捨てる」方向に傾くのか、そういう話になるのではとも思います。

フェアな競争環境を教育市場に持ち込むということはそういうことだろうと思います。低所得層や障害者の救済策は二の次です。勝てる面子で勝ちに行く、そういう流れに必ずなるでしょう。私立なら尚更です。


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先週の食事会より。明日は豊島岡文化祭初日を巡った後に実施します。
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下記のエントリーではJGの弱点を記しました。全国水準で見ても文系トップの女子校であるJGですが、理系トップのoinにもあります。

よくoinの学生は自身を男子校生と例える子が多くいます。頭の構造が男子校生に近く、日頃付き合いのある学校にも灘や筑駒をはじめ、男子校生が多いためです。

自ずとその弱点も男子校のそれと似てきます。oinは国立医学部進学者数で灘に次いで全国2位となっている通り、職業訓練校への適応能力は高いですが、言語が弱い。強かったとしても男子校同様、ロジカルに読んで得点することはできても、それをJGのようなしなやかさのある表現力につなげることができません。言ってしまえば型に嵌められている学生が多いとも言えます。

ただそれも、本人が望んでそうなった場合は少ないように感じます。いわゆる「親が厳しい」家庭に育っていることが多いためです。鉤括弧付きであるのは、学問としての学びを妥協することなく追求しろということではなく、とにかく受かるために作業を積み上げていくmachineになれとゴリ押しで指示を出している家庭が多いという意味合いです。JGほどではありませんが、やはり科学オリの受賞者リストを見ても数が少ないことがそこにも表れています。

oinは医者の子息の家庭が多く、幼い頃から医者になれと言われ続けて生きてきた子が多い学校でもあります。資質の高さは十分なので親の方も欲が出るのかとは思われますが、主にこれが災いしてコミュニケーション能力に難が出ている学生が多く見受けられます。

資格で身を固めればとりあえず問題無いとする生き方それ自体が、まず自分の首を絞めています。「医者は収入が安定」というフレーズは医学部志望者のおきまりの文句ですが、そもそも国家予算も締め上げられて保険診療報酬も締め上げられている観があります。理系に多い、「自分が生き残れればとりあえず問題無い」の罠にはまってしまって全体として抱える問題が見えていない家庭・学生が多くいます。

親からの有無を言わさぬプレッシャーで、自分らしさがひどく失われていると感じることが多いoin生ですが、そもそも自分がなぜ学んでいるのか、深く問い直すプロセスが必要です。時には親に争う必要も出てくるでしょう。短期的に見ればその行為が大きな摩擦を生み出すこともあるでしょうが、長期的に見れば自身の可能性を広げることにつながります。しかしそのためには自問自答を妥協してはいけないとも言えます。


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受講生が科学の甲子園予選に臨むようです。都道府県大会ですね。

都道府県大会(予選)でも、さらに3次までの審査があるようで、丸一日を費やしての競技となるようです。なかなか大変です。筆記とプレゼンをチームで戦い、各都道府県から1チームだけ選抜され、全国大会へと駒を進めます。

科学の甲子園は、科学オリ同様、受験勉強以前の素養が問われる、なかなか楽しい場だと思います。これにあたりcocでも対策というほどではないですが、少し想定される分野なり問題の学習を手探りで提供していました。とはいえ、何か特別なスキルを提供したわけではありません。極めてオーソドックスな話題を満遍なく提供した形です。

科学オリと比べると知名度はまだ低い状況のようですが、すでに各地の進学校の学生は参加しているようで、勝ち抜いた学校の並びを見てもそうそうたる面々です。

受講生のエリアは激戦区なので、あまり無理をせず頑張って欲しいなと思いますグッド!



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先日の市ヶ谷での食事会より
次回は11/7に予定しています。どうぞ奮ってご参加ください。
予算は1000円程度です。


伝統校には自分の文化を中々変えられないという致命的な弱点があります。良くも悪くも完成されてしまっており、自己変革が適いません。JGも例外ではありません、というか、筆頭かもしれません。OGからヒアリングをした限りでも、それはほぼ確信です。

JGの強さは言語・表現能力の高さと、これに裏打ちされた自分らしさの完成度の高さです。反面、メディアリテラシーやデジタル技術はさることながら、科学全般に対する認識が弱い。才能がそのまま潰されていくレベルで弱いとも感じます。数研も物理研も無ければ、科学オリンピックでもJGからの受賞者の名前を見ることはまずありません。上下のつながりが強いJGのような学校では、土壌が無ければ後輩もそれに続くことはかなり難しいでしょう。

そうこうしているうちに、提携校である神戸女学院が先日の数学甲子園で優勝を勝ち取ったのが対照的です。その分言語・表現能力に磨きをかけているとも言えますが、それは伝統という慣性に任せて維持している効果でもあれば、そこにプライドと信頼源があるため、さらに頑なになっていく構図が伝統校にはあります。

すべての学習で大事になるのは土壌そのものです。風通しの良い雰囲気・自己主張をしっかりと行い、互いへの理解を深め、協働しては成果をあげる上下&同期の関係・深く凝視しては対象の構造なり性質を見抜く科学思考の養成。そうした養うべき力の中には、自己矛盾を持つものもあります。科学思考と表現能力の両立もその一つです。

科学と表現は、相性の悪いものの取り合わせのように扱われることが多いように思います。ちょうどその交差点にあるのが哲学なりデザインだったりするわけですが、これらはイノベーション周りで活躍するには必須の要素です。数理科学への認識の弱さが、理系に進まずとも、キャリア選択を行う上でも選択肢を大幅に減らしている観が否めません。

特に弱いのが数学です。これは他の女子校(oin・豊島岡・神戸女学院等)と比べてもだいぶ弱い傾向があります。カリキュラムが弱いことも大きな理由ですが、やはり土壌が痩せています。

数学は多くの女子学生にとって、「理系に進学するための方便」くらいに認識されています。事実はこの想像を大きく超え、科学と哲学を繋ぐためのツールでもあれば、デジタルな表現や、プログラミング、統計学を学ぶ上でも重要な基盤をもたらす、極めてcriticalな要素となります。しかし残念ながら、JGの部活動の並びを見ていても、やはりこうした場は見当たりません。

また、そこには一定の偏見があるようにも見られます。これはちょうど、男子校で言語能力の養成が軽視されているのと裏表の関係です。長所を伸ばした結果、それと同じくらい短所が露呈し、極端な認識の仕方に仕上がってしまう点で共通しています。男子校の場合は言語を学ぶ環境が整っていないこと、優秀な層が軒並み理系に特化した勉強に逃げて行ってしまうため、その環境に染まって言語能力が衰えていく傾向が顕著にあります。JGの場合はそれが真逆になっている手応えがあります。

すでにあるものに順応していくことは簡単です。目先の方向も定められているため、迷う余地がなく、追従していけばいいので判断力が求められません。しかしイノベーションがまさにそうですが、未知の状況なり領域に踏み込むためには常に自分を疑う姿勢が重要となります。JG生に求められているのは、そうした学校からの強い影響に引っ張られすぎない、自己変革に乗り出す勇気なのではと見ています。


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21時からは高1向数学になります。難易度は数オリ予選の前半レベルで、学力的には駿台全国で65+程度の学力が望ましいクラスとなっています。

この時期は場合の数と整数論を主に取り上げています。概要・お問い合わせは下記のリンクからお願いいたします。


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以前upした、 灘中入試から 「イカの画を描け」の映像のショートバージョンを上げました。

主に小中学生向の映像となっていますが、高校生での楽しめる内容です。


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