
先日の市ヶ谷での食事会より
次回は11/7に予定しています。どうぞ奮ってご参加ください。
予算は1000円程度です。
伝統校には自分の文化を中々変えられないという致命的な弱点があります。良くも悪くも完成されてしまっており、自己変革が適いません。JGも例外ではありません、というか、筆頭かもしれません。OGからヒアリングをした限りでも、それはほぼ確信です。
JGの強さは言語・表現能力の高さと、これに裏打ちされた自分らしさの完成度の高さです。反面、メディアリテラシーやデジタル技術はさることながら、科学全般に対する認識が弱い。才能がそのまま潰されていくレベルで弱いとも感じます。数研も物理研も無ければ、科学オリンピックでもJGからの受賞者の名前を見ることはまずありません。上下のつながりが強いJGのような学校では、土壌が無ければ後輩もそれに続くことはかなり難しいでしょう。
そうこうしているうちに、提携校である神戸女学院が先日の数学甲子園で優勝を勝ち取ったのが対照的です。その分言語・表現能力に磨きをかけているとも言えますが、それは伝統という慣性に任せて維持している効果でもあれば、そこにプライドと信頼源があるため、さらに頑なになっていく構図が伝統校にはあります。
すべての学習で大事になるのは土壌そのものです。風通しの良い雰囲気・自己主張をしっかりと行い、互いへの理解を深め、協働しては成果をあげる上下&同期の関係・深く凝視しては対象の構造なり性質を見抜く科学思考の養成。そうした養うべき力の中には、自己矛盾を持つものもあります。科学思考と表現能力の両立もその一つです。
科学と表現は、相性の悪いものの取り合わせのように扱われることが多いように思います。ちょうどその交差点にあるのが哲学なりデザインだったりするわけですが、これらはイノベーション周りで活躍するには必須の要素です。数理科学への認識の弱さが、理系に進まずとも、キャリア選択を行う上でも選択肢を大幅に減らしている観が否めません。
特に弱いのが数学です。これは他の女子校(oin・豊島岡・神戸女学院等)と比べてもだいぶ弱い傾向があります。カリキュラムが弱いことも大きな理由ですが、やはり土壌が痩せています。
数学は多くの女子学生にとって、「理系に進学するための方便」くらいに認識されています。事実はこの想像を大きく超え、科学と哲学を繋ぐためのツールでもあれば、デジタルな表現や、プログラミング、統計学を学ぶ上でも重要な基盤をもたらす、極めてcriticalな要素となります。しかし残念ながら、JGの部活動の並びを見ていても、やはりこうした場は見当たりません。
また、そこには一定の偏見があるようにも見られます。これはちょうど、男子校で言語能力の養成が軽視されているのと裏表の関係です。長所を伸ばした結果、それと同じくらい短所が露呈し、極端な認識の仕方に仕上がってしまう点で共通しています。男子校の場合は言語を学ぶ環境が整っていないこと、優秀な層が軒並み理系に特化した勉強に逃げて行ってしまうため、その環境に染まって言語能力が衰えていく傾向が顕著にあります。JGの場合はそれが真逆になっている手応えがあります。
すでにあるものに順応していくことは簡単です。目先の方向も定められているため、迷う余地がなく、追従していけばいいので判断力が求められません。しかしイノベーションがまさにそうですが、未知の状況なり領域に踏み込むためには常に自分を疑う姿勢が重要となります。JG生に求められているのは、そうした学校からの強い影響に引っ張られすぎない、自己変革に乗り出す勇気なのではと見ています。
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