20150401

Martin Stadtfeld (p)
Mark Elder指揮
Hallé Orchestra(ハレ管弦楽団)

『子供の情景』作品15
ピアノ協奏曲 イ短調 作品54

2014年録音
レーベル:Sony Classical

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ユニークな演奏が身上のシュタットフェルト、シューマンでもその独自性は高く、好みが分かれる演奏なのかもしれません。
かなりあっさりと感じる『子供の情景』、そして華麗さが薫る協奏曲、そのどちらもがやや早めのテンポで進められますが、流麗な指さばきには魅せられます。
ただ私には余りシューマンらしくないようにも感じられ、異端な演奏では決して無いものの、ゆったりと落ち着いて聴ける雰囲気ではないように思えます。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

美しい残響が印象的な演奏ですが、全体的にはやや冷ややかな感触があります。
音の輪郭はやや甘いかもしれませんし、定位も少し右に傾いているようにも思えますが、それは再生機器の調子の影響かもしれません。
音の粒立ちも悪くはありませんが、響きには少しの硬質感があるため、音場の温度感も相まって、透明度の高い氷の視覚的イメージを抱きます。
決して悪い録音ではなく、音色そのものは美しくも思えますが、音響的インパクトが高いとは言えないと思います。

(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)
20150331

Vladimir Jurowski指揮
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin(ベルリン放送交響楽団)

2014年録音
レーベル:Pentatone

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

緻密に計算され設計されたカオス。
そんな事を感じさせるシュニトケの第3交響曲は、その構成がとてもユニークで楽しめるものだと思いますが、やはり現代音楽ですのですぐに馴染めるとは言えないかも知れません。
HMVの解説には『バッハ、ヘンデル、モーツァルトから新ウィーン楽派、ヴァイルからシュトックハウゼン、ヘンツェに至る30人以上の作曲家の音素材を引用し』とありますが、私にはモーツァルト位しか分かりませんでした。
それでも単なるパロディ楽曲とはとても思えず、オルガン、ピアノ、チェンバロ、チェレスタ、エレクトリック・ベースにソフト・ディストーションをかけたエレクトリック・ギターまで登場する(シンセシザーも使用されているかも知れません)など、多彩極まる楽器を用いながらも楽曲として破綻を見せないシュニトケの作曲技術はとても高いのではないかと思います。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

SACDハイブリッド盤です。
多くの楽器が登場するにもかかわらず、それぞれの音色が明瞭なのは流石はSACDと感じます。
左右への広がりや奥行き感はフォーマットの実力を感じさせる自然なもので、定位の良さにさえ自然さが感じられます。
オルガンの重低音の波動も素晴らしく、エレクトリック・ベースの弾力感のある音色もチェレスタやチェンバロの綺羅びやかさもオーディオを樂しむに不足のないものです。
成層圏に近い空間から、夕日に染まる雄大な雲の渦を眺めているような視覚的なイメージを持つ録音です。

(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)
20150330

John Eliot Gardiner指揮
English Baroque Soloists(イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)
Monteverdi Choir(モンテヴェルディ合唱団)
Gillian Keith (S), Daniel Taylor (C-T), Charles Daniels (T), Stephen Varcoe(Bs)

教会カンタータ 第150番『主よ、われ汝を仰ぎ望む』 BWV150
教会カンタータ 第 67番『イエス・キリストを憶えよ』 BWV67
教会カンタータ 第 42番『されど同じ安息日の夕べに』 BWV42
教会カンタータ 第158番『汝に平安あれ』 BWV158

2000年録音
レーベル:SDG

ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツによるバッハ教会カンタータ全集のDisk15です。(全集は56枚組みBox)

Disk1 教会カンタータ 第 63番 / 第191番
Disk2 教会カンタータ 第143番 / 第41番 / 第16番 / 第171番
Disk3 教会カンタータ 第153番 / 第58番 / 第65番 / 第123番
Disk4 教会カンタータ 第154番 / 第124番 / 第32番
Disk5 教会カンタータ 第155番 / 第 3番 / 第 13番
Disk6 教会カンタータ 第72番 / 第73番 / 第111番 / 第156番
Disk7 教会カンタータ 第26番 / 第81番 / 第14番 他
Disk8 教会カンタータ 第83番 / 第82番 / 第125番 / 第200番
Disk9 教会カンタータ 第144番 / 第84番 / 第92番
Disk10 教会カンタータ 第18番 / 第181番 / 第126番
Disk11 教会カンタータ 第22番 / 第23番 / 第127番 / 第159番
Disk12 教会カンタータ 第182番 / 第54番 / 第1番
Disk13 教会カンタータ 第4番 / 第31番 / 第66番
Disk14 教会カンタータ 第6番 / 第134番 / 第145番もご参照下さい。

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

とても素晴らしい演奏です。
器楽の演奏が特に際立っているように聴こえるカンタータが多く収録されている1枚だと感じますが、特に第42番カンタータの冒頭のシンフォニアなどは、バッハの代表的な管弦楽曲である『管弦楽組曲』と肩を並べられるような楽曲だと思います。
ソリスト達の歌唱も素晴らしく、カウンターテナーのダニエル・テイラーは、カウンター・テナーが苦手な私でも全く違和感なく美しいと思える歌唱です。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

上質の明るさを備えた鮮やかな再生が楽しめる録音だと思います。
左右への広がりもワイドですが、奥行き感にも十全のものを感じます。
ソリスト達へのフォーカスもしっかりと定まっており、器楽の定位も明瞭です。
華やかな躍動感も伝わってくる録音には、奏者の穏やかながらも演奏を楽しんでいる表情が見えるかのような実在感も備わり、人肌の温度感も好ましいです。

現在、ボックス・セットはHMVでは取り寄せ不可のようですが、Amazonでは購入出来るようです。
J.S.バッハ : カンタータ全集 ~ 巡礼 (2000) (Bach Cantatas / .../SDG
¥38,435
Amazon.co.jp

Disk15に収められた楽曲を含む2枚組CDはHMVでも取り寄せ可能のように掲載されています。
(下記画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)