20150329-3

Lars Vogt (p)

バラード 第 1番 ト短調 作品23
夜想曲 第 1番 変ロ短調 作品9-1
夜想曲 第 2番 変ホ長調 作品9-2
スケルツォ 第 1番 ロ短調 作品20
夜想曲 第 7番 嬰ハ短調 作品27-1
夜想曲 第 8番 変ニ長調 作品27-2
ピアノ・ソナタ 第 2番 変ロ短調『葬送行進曲付き』 作品35
夜想曲 第21番 ハ短調 遺作
夜想曲 第20番 嬰ハ短調  遺作

2013年録音
レーベル:Avi Music

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

とてもショパンらしいロマンティシズムが感じられる演奏です。
ジャケットのその少しイカツイ表情からはとても想像できないフォークトの繊細でリリカル、そして滴るような情感のあるショパンはとても素晴らしいと思います。
やや冷ややかですがとても透明度の高いピアノの音色は、繊細なガラス細工を眺めているかのような気にさせるものです。
楽曲的にも有名曲が並んでいるので、1時間20分に近い収録時間が決して長く感じない演奏です。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

大袈裟に言えば、ショパンを聴くのにこれ以上は無いと思えるほどの録音です。
フォークトの繊細で微細なタッチも精細な再現で視覚的に訴えかけるような音色で楽しめます。
何よりも音場に漂う瑞々しさは、透明に輝く水の雫が溢れ落ちんばかりの様相です。
強奏時にも音場が乱れたり混濁することは一切なく、音の粒立ちも極上品です。
ピアノ独奏曲としては左右への広がりも自然な範囲で広く、都会的な様相も感じられますが、それは良い意味での洗練が感じられるものです。

(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)
4月1日は個人的に「モツレクの日」とさせて頂いています。

20150320-2

William Christie指揮
Les Arts Florissants(レザール・フロリサン)
Anna Maria Panzarella (S), Nathalie Stutzmann (A),
Christoph Prégardien (T), Nathan Berg (Bs)

レクイエム ニ短調 K.626
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618

1994年録音
レーベル:Warner Erato

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

手持ちに未聴のモツレクがなかったので、HMVで良さそうなのを選んで購入しました。
ドラマティックな展開で、壮麗さも備えている演奏ですが、下手な三文芝居に陥らないところは流石クリスティといったところでしょうか、宗教曲に似つかわしい荘厳さも鼻につかない程度に薫ります。
テンポは早めで楽章間の切れ目も短めですが、聴いていて焦燥感を感じるようなこともなく、演奏はとても巧いと感じます。
しかしながら聴き終わった後にこれぞモツレクと言えるほどの感動はなく、やはり録音された年なりの古さは感じてしまいます、

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

左右への広がりも良く、潤い感のある音場には美しい残響が演奏に良い陰影を与えています。
ただその残響が音の輪郭を少し甘くもしている録音で、オーケストラ、合唱、ソリストとも音の見通し感がやや物足りなく感じます。
全体的に響きは巧くブレンドしている印象を受けますが、奥行き感も今一歩だと思います。
決して悪い録音ではないのですが、演奏同様、昨今の良質な録音に感じる洗練されている雰囲気は低いように思えます。

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20150329

Alexander Melnikov (p)

アルトホルンとピアノのためのソナタ (1943)
Teunis Van Der Zwart (A-hr)
チェロ・ソナタ ホ調 (1948)
Alexander Rudin (vc)
トロンボーン・ソナタ ヘ調 (1941)
Gérard Costes (tb)
ヴァイオリン・ソナタ ホ調 (1935)
Isabelle Faust (vn)
トランペット・ソナタ 変ロ調 (1939)
Jeroen Berwaerts (tp)

2013年録音
レーベル:Harmonia Mundi

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

メルニコフがピアノを努め、ヒンデミットのピアノと様々な楽器のためのソナタを集めたアルバムですが、楽曲そのものはヒンデミットの懐の深さを感じさせるものです。
ただ演奏に関しては、強奏時の混濁感が気になります。
特にチェロ・ソナタで感じるチェロの毛羽立ち、ピアノの荒々しさは聴き心地が悪いとさえ言え、ヒンデミットの楽曲の構成感の妙を感じられない演奏に思えます。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

編成なりの左右への広がりですが、ピアノの音色には美しい音の粒立ちが感じられます。
そしてアルト・ホルン、チェロ、トロンボーン、ヴァイオリン、トランペットにも明確な音の輪郭と温かみを感じさせる響きがあり、漆黒の静寂もそれらの音色を美しく引き立てます。
演奏には強奏時に混濁感を感じますが、録音そのものにはそんな事は感じません。

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