(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

82.2.紛らわしい単語2(more than, overとless than , under)

 

日本語で「以上」「以下」という英語を、それぞれmore than(もしくはover)やless than(もしくはunder)とすることが多いですが、厳密には前者は「~超」、後者は「~未満」なので、対象の数字を含みません(注)。

 

(1)more than five=6以上、1より多い(超)

(2)less than five=4以下、5未満

 

厳密に、対象の数字を含めて、例えば「5年以上」や「5年以下」と言いたければ、次のようにします。

 

(3)five years or more

(4)five years or less

 

もっとも、数が多くなって厳密性が求められなければ、more than a millionを「百万以上」の意味で使用することは可能です。

また、「以上」の別表現として、at leastもあります。

 

(5)I have been learning English for at least five years.

 

(注)Business Writing:Talk, tips, and best picks for writers on the job.によると、各種のスタイルブックでは、overは口語的で、フォーマルなスタイルではmore thanが好ましいとされますが、年齢や年月、高さや重さなど単位が必要な時はoverががよく使用されるとのことです(下のほうも、20歳未満の選手で構成されるサッカーチームを「U-20(under 20)」と言います)。

 

(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

82.1.紛らわしい単語1(jawとchin)

 

「あご」という英語は、chinとjawの2つがありますが、それぞれ示す部分が異なります。Longmanによれば、次のような定義があります。

 

(1)chin: the front part of your face below your mouth(顔の中で口の下の部分)

 

(2)jaw: one of the two bones that your teeth are in(歯が入っている2つの骨の1つ)

 

つまり、chinが「下あご」を指し、jawが頬から下の骨の部分を含むということになります。

 

chinを使った熟語として、chin upがあります。

 

(3)(Keep your) Chin up!(あごを上げて→元気を出して)

 

(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

81.4.意外な意味を持つ単語4(fine)

 

fineという単語は、会話表現の「I'm fine.」(私は元気です)でおなじみですが、思いも寄らない意味があります。

 

(1)He was fined 10000 yen for a parking violation.(彼は駐車違反で1万円の罰金を取られた)

 

名詞では、parking fineは「駐車違反の罰金」の意味にもなります。

 

一見、何の関係も無い意味を持つようですが、語源は同じでラテン語の「finire (~を終わりにする) 」です。

フランス映画が終わると「fin」という字幕が出ますし、メヌエットなどを演奏して中間部から最初の部分に戻り、中間部前で演奏が終わる指示に「fine(フィーネ)」があります。

 

似たような単語で「refine(~を精製する)」という単語があります。

 

(2)Oil is refined and then marketed.(石油は精製されて市場に出される)

 

つまり、「精製する」ということは「不純物を取り除いて終わりにする」こところからfineに「優良な」の意味が出てきます。一方、「支払えば交通違反という罪を終わりにする」というところから「罰金」の意味が出て来るというわけです。

 

この項、「英語は語源から」「英単語は語源で楽しく」参照。