(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

82.4.紛らわしい単語4(differentとdifferentiate)

 

今回は、形は似ていても意味が異なる単語を取り上げます。

differentは、中学でも習う基本単語で「違う」という意味の形容詞で、be different from [than]~の形で使われることが多くあります。

 

(1)He is defferent from me.

(2)She has a different opinion from [than] me.

 

また、thanを使用する場合、後ろに節を置けます。

 

(3)The market today is very different than it was five years ago.

(今日の市場は、5年前とかなり異なっている)

 

いっぽう、differentiateは「差別化する」という動詞で、名詞はdifferentiationです。

 

(4)I cannot differentiate a monkey from an ape.

(私は、猿と類人猿の区別がつきません) (注)

 

(5)What differentiates these two species?

(この2つの種を区別するものは何か)

 

 

(注)しっぽが無い猿がapeで、orangutan、gorilla、chimpanzeeもその類。

 

(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

82.2.紛らわしい単語2(decideとdetermine)

 

日本語で「決める」「決定する」という意味を持つdecideとdeterminは、使い方が異なります。

例えば、「私は教師になることを決めた」であれば、

 

(1)I decided to be a teacher.

(2)I determined to be a teacher.

 

のようになりますが、自然なのは、自分の意思で決定するという意味の(1)です。

(2)は、「判断する」「決断する」という客観性があります。

 

(3)I was determined to be a teacher.

 

のように、be determined to~の形であれば可能です。

 

decide to~は、「様々な選択肢から選んで決定する」、be determined toは、「ある物事を実行することを強く決意する」というニュアンスの違いがあります。

 

この項、「ネイティブと英語について話したこと」参照。

 

(今回も、私小山田が感じたことを雑多につづっていきます)

 

82.2.紛らわしい単語2(more than, overとless than , under)

 

日本語で「以上」「以下」という英語を、それぞれmore than(もしくはover)やless than(もしくはunder)とすることが多いですが、厳密には前者は「~超」、後者は「~未満」なので、対象の数字を含みません(注)。

 

(1)more than five=6以上、1より多い(超)

(2)less than five=4以下、5未満

 

厳密に、対象の数字を含めて、例えば「5年以上」や「5年以下」と言いたければ、次のようにします。

 

(3)five years or more

(4)five years or less

 

もっとも、数が多くなって厳密性が求められなければ、more than a millionを「百万以上」の意味で使用することは可能です。

また、「以上」の別表現として、at leastもあります。

 

(5)I have been learning English for at least five years.

 

(注)Business Writing:Talk, tips, and best picks for writers on the job.によると、各種のスタイルブックでは、overは口語的で、フォーマルなスタイルではmore thanが好ましいとされますが、年齢や年月、高さや重さなど単位が必要な時はoverががよく使用されるとのことです(下のほうも、20歳未満の選手で構成されるサッカーチームを「U-20(under 20)」と言います)。