慶州で美味しい朝ごはんを食べた後は、SAで休憩をはさみながら栄州（영주）に到着しました。
バスでは慶州から1時間半くらいで、自然豊かで農家のおばあさまがの〜んびり作業しているような、とてものどかな所でした。
'라삼（羅参／ラサム）'
ペンションのような建物です。
本日はここで農業体験!!
ラサムには'왕실의 산삼（王室の山参）'という冠詞がついています。
（山参＝山人参）
朝鮮時代、小白山地域で栽培された嶺南の山参は特別に「羅参」と呼ばれ、王室専用の山参として使用されました。
この山参は、その卓越した効能と希少性のため、王室の健康と長寿を願う重要な薬材とされました。
特に、朝鮮王朝の英祖（ヨンジョ）大王は山人参を愛用していたことで知られています。
英祖大王は82歳という当時としては非常に長寿を誇り、その健康を維持するために山人参を日常的に摂取していたと伝えられています。
彼の在位期間は52年に及び、その間、山人参は彼の健康を支える重要な役割を果たしました。
建物の前は広く切り開かれていて、周りは小高くなだらかな山に囲まれています。
山人参の効能も紹介されていました。
頭脳発達、痴呆予防、糖尿病予防、疲労回復、婦人病、抗がん効果、血圧調整機能などなど。
中は体験ホールになっています。
ラサムの代表キム・チャンイルさん。
お隣は共同代表で奥様のヨンアさん、スタッフのアイリーンさん。
お話を聞いた後、軍手と袋を受け取り、いざ!山人参収穫へ!!
韓国でこんな体験はめったにできないのでとってもワクワク
ひとつひとつの植物の説明を受けつつ、さっそく収穫開始。
畑のトラジ（桔梗）のやわらかい葉やタラの芽を摘んで行きます。
ついつい夢中になりますよね〜
道の脇で育っている野草なども種類豊富。
自然の力を感じました。
道端の野草も観察・収穫しながらどんどん山の中へ進みます。
茂った緑の力強いこと!
植物の見分け方なども聞き、目を凝らしながらまた収穫開始。
みなさん真剣です。
（だってこの後、収穫した野草が自分たちのご飯になるから。
）
このあたりでは野生の行者にんにくがたくさん生えていました!!
ツヤっとした丸い葉が行者にんにくです。
こんな山が近所にあったら通いたい。
そういえば北海道に住んでいた頃に、近所の山で行者にんにくや姫竹、ウドを採ったな〜など思い出しました。
ふきも生えていました。
そしてこちらは立派なトゥングルレ（アマドコロ）!!
韓国好きの中では定番ですよね。
大好きなトゥングルレ茶の元のお姿を見られるなんて
いったん収穫を終え、違う山へ。
山肌には本当にいろいろな草花が生えていて、よく見るとこんなにおもしろいものなのかとワクワクしながらも穏やかな気持ちになっていきます。
↓これは、山人参の1年生なのだそう。
1年目はまだまだ小さ〜い
よもぎもわっさわさに生えています。
しかも綺麗。
（餅を作りたくなるのは私だけでしょうか。）
こちらの山には、自然と一体になった山人参畑が!!
足元に山人参が育っているので、踏まないように慎重に歩きます。
すごい!!
生育年数別に植えられていて、奥にいくごとに年数が経っているもののようです。
だいぶ山に入って、こちらは6年生。
6年ものが一番栄養も価値もあるとされていて、こちらの選別・収穫作業はキムさんがしてくださいました。
（そりゃそうか。大事なものですもんね。笑）
ピンと張った葉が生き生きしていて美しい
ひと通りの収穫を終え、下山。
緑の道がとても綺麗でした。
カッコーの鳴き声もずっと聞こえていましたよ。
周辺の風景。
これだけ山の中で過ごしたにもかかわらず、虫刺されに遭うこともなく快適でした。
建物へ戻り、収穫した野草と山人参をみんなで洗います。
私は撮影ばかりしていたので収穫は少なめ（笑）
採っていただいた山人参。
想像より小ぶり。
でも根がピンとしていますね。
これから収穫した野草を使って、お楽しみのお昼ごはんです
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'라삼농업회사법인(주)'（羅参農業会社法人）
住所：경상북도 영주시 단산면 단곡로 21번길 27-13
tel：（韓国内）010-7323-2490
公式サイト：
「日韓交流・慶尚北道食文化体験」プログラム／レポート
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