温陽温泉を出発し、ちょっと北上して ‘공세리 성당(貢税里聖堂/コンセリソンダン)’へ向かいました。
(前日に行った挿橋湖観光地に近い場所です。)
貢税里聖堂は、忠清南道で一番古いカトリック大田教区の本堂で「忠清南道記念物第144号」に指定されています。
当初はキリスト教宣教者がこの地域に上陸し布教を始め、1894年に民家を教会としていましたが、1897年に司祭館が建てられ、のちに1922年に聖堂が完成しました。
元々この場所は朝鮮時代に、忠清道39の郡で採れた食物(税・年貢)を貯蔵する倉庫が多くあったそうです。
「貢税」という地名は、そういう場所であったこと、船でソウルにそれを送る貢税専門の役人がいたことに由来しています。
のどかな風景、小さな丘の上にありました。
整備された坂道を上がります。
緑がいっぱいです。
まず左手には「避静の家・和合室」、事務や集会の施設のようです。
キリスト像が建っています。
ほどなくしてマリア像が見えてきました。
そしてこの先、右手奥に聖堂が。
ゴシック様式の気品ある美しい建物です。
聖堂前には広場と大きなケヤキの木(樹齢数百年)があり、とても静かで絵になる空間でした。
2005年には、韓国観光公社の「最も美しい聖堂」に認定されました。
多くの韓国ドラマや映画撮影に使用されているそうです。
「エデンの東」、「美男(イケメン)ですね。」、「アクシデントカップル」、「栄光のジェイン」ほか。
聖堂の左下には、迫害で命を落とした32名の殉教者墓地。
聖堂前から左に進むと、「聖地博物館」。
元々は一番最初に建てられた「司祭館」で、今は1Fが地域の歴史(キリスト教の根付きなど)を、2Fは迫害の悲しい歴史を知る施設として開放されています。
(入場無料、撮影禁止)
白い手すりの花に見える模様など、細かいディテールが女性的なデザインだなあと思いました。
窓には信徒が礼拝する姿が描かれています。
そして先ほどの聖堂の右側には「十字架の道」という小径への入口があり、イエスキリストの受難を順に追った像が置かれています。
深い緑の中を歩きながら、静かに思いにふけるための道だそうで、聖堂横→博物館→殉教者墓地の裏手までをぐる〜りと囲むように作られています。
↑そういう空間なので写真はあまり載せまいと思いましたが1枚だけ。ちょっと空気が重く感じる方もいると思います。
道を出ると、またパッと明るい空間へ。
この前にある休憩ベンチでは、お弁当を広げて休憩しているグループもたくさんいました。
貢税里聖堂は現在も礼拝が行われているので、タイミングによっては会話や音、撮影などを制限されることもあります。
また、この周辺には小さくて可愛らしい建物が多く、おしゃれなカフェやショップ、食堂がありました。
時間があればその辺も散策したかったです。
↓こんな小さな史跡もあちらこちらに見えました。
しばし静かな気持ちになり、また次の目的地へ向かいます。
途中、車窓から見えた‘牙山グリーンタワー’。
ここも気になる〜。
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‘공세리 성당(貢税里聖堂)’
住所:忠清南道 牙山市 仁州面 貢税里 194-1
(충청남도 아산시 인주면 공세리 194-1)
<道路名住所>
忠清南道 牙山市 仁州面 貢税里聖堂キル 10
(충청남도 아산시 인주면 공세리성당길 10)
TEL:+82-41-533-8181
HP:http://www.gongseri.or.kr(韓国語)
地図はこちら。(コネスト様HP)
→https://www.konest.com/contents/spot_mise_map.html?id=11624
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加来紗緒里(ジャヨンミ)さんブログ
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【忠清道】視察旅行レポート
(1日目)【忠清南道】
(2日目)
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