中学受験講師ブンブンのブログ

中学受験講師ブンブンのブログ

中学受験の塾講師とプロ家庭教師をしています。指導のあり方、入試情勢、教えて思うことなどについて、書いていきます。

首都圏の中学受験が終了しました。

毎年のことですが、教えてきた者としては、「第一志望合格、よくやった!」「届かなかったか・・無念」と様々な感情が交差します。

 

受験生から「卒業」して、普通の小学6年生に戻るわけですが、時間の使い方には個人差があります。

今回は、受験終了後に過ごす時間について。

 

【1】思いっ切り遊ぶ

半分以上の生徒が、思いっ切り遊ぶパターンになります。

今まで時間がなくてできなかったことを、思いっ切り楽しむのです。

★今まで読めなかった漫画本を読む

★テレビやユーチューブを時間を忘れて観る

★友達とサッカーなどして楽しむ

★放課後に友達としゃべりながら時間をかけて帰る

こういったことは、時間に追われる受験生には許されません。

受験勉強が終わったら、思いっ切り遊べるのです。

 

保護者としても、「漫画本は受験が終わるまで我慢ね!」などと言っていた手前、受験が終わったら止められなくなります。

そこで、よくある対策としては、

(1)ぐうたら生活の期間を区切る

たとえば、2月中は遊びまくっても文句は言わないが、3月からは頑張れよと指示するのです。

2月中は、今までのご褒美として勉強しろとは言わないが、3月からは気を引き締めろよというわけです。

大切なのは、「ぐうたら生活は、あと5日だよ。漫画本読むのは今のうちだね」などと覚悟をさせることです。

(2)最低限の勉強量を指示する

中学受験後は、毎日30分は机に向けさせて勉強、という習慣を継続させるのです。

1日30分の勉強を1時間に延ばすのは難しくありませんが、勉強時間ゼロを30分に延ばすのは結構難しいのです。

 

 

【2】何して良いか、時間が空白に

毎日バリバリ勉強するのが習慣になり過ぎていて、時間が空白になる人もいます。

友達と遊んでいいよ、テレビ見て良いよ、と言っても、「何をして良いか分からない状態」「したいことがない気分」になるのです。

時間を忘れて遊ぶ習慣が無かったのですから「何をして良いか分からない」という感覚になる人もいるのです。

保護者としては、

★小学校に通っているうちに、もとに戻ると思って、心配し過ぎないで良いのでは?

★中学受験塾で過ごす時間が、日常生活の中で大きな時間を占めて来たわけですから、「中学準備講座」などの短期講座は通わせるのが良いと思います。

 

 

【3】エネルギーが無くなる

【2】に近いのですが、長期間の勉強で「疲れた、ゆっくり寝たい」「ボーッとしていたい」という人もいます。それなら、ゆっくりさせて良いと思います。

やはり充電期間が必要です。多くの中学受験生は、遊ぶことで充電できますが、中には何もしないでボーッとすることで気力の回復につなげる人もいます。

入試後は、「ボーッとしないで勉強しろ!」と言われることが、ほとんどなくなります。

親や先生に「今からこの問題を解こう!」などと細かく課題を提示される生活から抜け出たわけです。

細かい指示を受けなくても、自分で歩むスタイルに切り替える必要が出てきます。

 

しばらくは、心身ともに疲れた状態から、見守るのが妥当のような気がします。

ただ、熱望校に入れなくて落ち込んでいる場合は、部屋にこもるのは避けた方が良いでしょう。ますます落ち込みかねません。近くのショッピングセンターで買い物でも良いのですが、塾の知り合いに会ったら等の過敏な心配をしがちですから、電車に1時間くらい乗って小旅行で気晴らしするのがおススメです。

 

 

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中学受験のプロ家庭教師として、算数と理科を教えています。

ZOOMでのリモート指導を中心に、千葉県の東京寄りと23区東部は対面指導もご相談に応じます。

現在の空き状況ですが・・・

月曜→×

火曜→〇空いています

水曜→△遅めの時間限定

木曜→△遅めの時間限定

金曜→×

土曜日曜→午前と夜なら基本的に空いています。ご相談ください。(1学期は何回か指導不可の日もあります)

まあ、10月以降なら休み無しでの指導は覚悟してますが、夏までは休み無しは非常に辛いので、あまり積極的なPRはしていませんけど。

私は中学受験のプロ家庭教師として、算数と理科を教えています。

この1月2月の入試に向けて、受験生を教えてきました。

安くない指導料をいただくプロ家庭教師ですから、関西の言葉を使うと「合格させてナンボ」という言い方ができます。

そんなわけで、その結果を今年も公表いたします。

 

《注意1》進学決定した中学校のみ公表です。

(1人が3校4校と合格した場合でも、入学予定の中学校1校だけの公表です)

《注意2》指導回数が10回以上の生徒6人が対象です。

(8月までに10回以上指導した御家庭からも、合格のお知らせいただきましたが除外しています)

 

【2025年】

駒場東邦中学校(世田谷区)★

品川女子学院中学校(品川区)

淑徳与野中学校(さいたま市)★

武蔵中学校(練馬区)

明治学院中学校(東村山市)★

(他に公立中★が1名)

★印の4人はZoom利用のリモート指導

学校名はアイウエオ順

 

形は違いますが、6人みんな頑張りました。

第一志望にバッチリ合格できた受験生も、そうでない人もいますが、

続けてきた努力には、大きな拍手を贈ります。

 

(1)基本的には、大手塾に通いながら週1回(過去問を解く時期は週2回に増やした人も)指導した結果です。

私がバリバリ引っ張ったというよりは、「大手塾でできない部分を補う」「過去問解説して苦手分野の補強」といった「最後の一押し」をした形になります。

(2)本来わたしは偏差値45くらいの生徒を、小技を駆使して伸ばして、50超えさせるのが得意です。

ですが、ここ数年は上位生からの依頼が増えています。サピックスの上位生を教えるのが得意な先生、他に大勢いるんですけどね。 成績が低迷している生徒を伸ばすには、週1回では不足しますが、週5日の塾通いの生徒と指導の曜日がなかなか合わないという事情もあります。

(3)ここ3年ほど、理科の指導をする機会が増えています。

理科を教えるのは、算数よりも様々な面でシンドイのですが、理科指導25年以上の指導経験を活かして指導します。

 

 

参考までに、ここ数年の結果です。

【2024年】

浦和ルーテル中★(さいたま市)

カリタス女子中★(川崎市)

光塩女子学園中(杉並区)

国学院久我山中(杉並区)

昭和学院秀英中★(千葉市)

流通経済大柏中★(柏市)

 

【2023年】

江戸川取手中(茨城県)

芝中(港区)

青稜中(品川区)

東京女学館中(渋谷区)

東邦大東邦中(習志野市)

北嶺中(北海道)

 

【2022年】

東邦大東邦中(習志野市)

東邦大東邦中(習志野市)

清真学園中(鹿嶋市)

渋谷教育学園渋谷中★(渋谷区)

吉祥女子中(武蔵野市)

 

 

私の指導の詳細は、こちら↓

 

「2月2日の東京は雪が降る」と天気予報が出ています。(2025年の1月30日夜現在)

東京都と神奈川県の中学受験が、2月1日から4日頃にかけて実施されますが、

その入試期間の真っただ中に、雪が降ると予報が出ているのです。

 

中学受験指導を30年以上してきた者として、いくつか雪対策などをまとめました。

(受験生のために雪かきをしてくれている本郷中の先生↑)

 

【1】雪が積もると大変

中学受験当日に雪が積もると、大変なことになります。

雪が地面に積もると、受験に大きな影響が出るのです。

雪が降っても、地面に積もらなければ、ほとんど影響はありません。

でも、積もるとどうなるか?

《1》交通機関が乱れる

首都圏の電車は、雪にはあまり対応していませんので、ブレーキの効きが低下します。

徐行運転が必要になりますので、運転していても電車の本数が減ってしまいます。

普段は50分で着くのに80分かかることもあり得ます。

(私はバリバリの鉄道マニアでもあります)

《2》駅から歩きにくい

駅から学校まで、歩く際も大変です。

地面が雪ですから、普段通り歩けません。

千葉の渋谷幕張と昭和秀英の入試の朝に、雪が積もった日がありましたが、すごく悲惨でした。

大勢の受験生親子が渡る歩道橋は、ただでさえ渋滞するのに、雪で2列で歩けずにすごく時間がかかりました。

階段を滑り落ちて利き腕を怪我したら一大事ですから、みなさん慎重に上り下りするため渋滞するのです。

↑芝浦工大柏中の船橋駅前会場に向かう受験生。

駅前だから、一応除雪はできていました。

融けかけた雪が、早朝の冷え込みで凍ると滑りやすくて大変。

 

【2】1993年は大雪

今から33年前の1992年の2月1日は、大雪が積もりました。

東京での積雪が最大17cmに達して、東京周辺の電車は、運休は少なかったものの、本数を減らして徐行運転となりました。

途中駅に着いた時点で、すでに満員で、積み残しが多数出る状態でした。(私は改札入ってホームに行くまでに30分以上かかる状態でした)

各私立中は、1時間遅れで開始するなどで対応しました。

その時の話はこちら↓

翌日の2月2日は震度5の地震で電車が止まってしまい、大変な年になりました。

 

 

【3】午後入試があると大変

1993年当時は、午後入試はありませんでした。

ですから1時間遅れ、2時間遅れで入試ができました。

しかし、現在は午後入試がありますので、状況は複雑です。

午後入試も、2時間遅れで開始すればいいじゃないか、と思う人もいるかもしれませんが、非常に厳しいのです。

午後入試が2時間遅れると、終了が8時頃になります。採点して入試判定会議を開いて・・・となると夜中の0時をまわってしまいます。2月1日の合否によって、2月2日の受験校を変える人も多く、非常に難しい判断が求められます。

阪神大震災のように、「入試どころではない大災害」だと1か月以上も入試を延期しましたが、雪で電車が遅れるくらいたと、難しいと思います。

 

【4】どんな対策が取れるか

 ★遅刻でも堂々と

電車が遅れて、集合時間に10分遅れても、堂々と行こう。

他の受験生も、何人か遅れてるハズ。必要以上に親は不安がらない。

★ホテルは取れる?

都内のホテルは、一泊2万円が当たり前になっています。それも、中国の春節期間の金曜土曜泊。

厳しそうな気はしますが、どうなんでしょう?

★両親ともなら自動車もアリかな

両親とも一緒なら、自動車で受験する学校に向かうのもアリ。父親が運転、途中雪で渋滞したら、母親と受験生は降りて駅に向かうのです。東京23区なら、30分歩けばたいてい駅に着けます。

★午後入試は最悪受けない?

開始時刻が遅れて、午後入試に間に合わなくなりそうとか、予定より体力消耗が激しいと感じたら、翌日以降を考えて、スパッと受験を取りやめるのも1つの選択肢。ただ、塾の先生にひとこと電話入れて相談したい。

★前向きに切り替える

あまり褒められた言い方ではないですが、雪で受験生がメゲるかもしれません。

そんな時は「よしっ、50人の受験生がいたら3人や4人は、受験が間に合わなくなったり、力を出し切れなかったりするんじゃないか。力を出し切れれば、合格に一歩近づく」とでも言って励ましましょうかね。

★やはり、早起き

電車が遅れることを考えて、早めに移動することをかんがえましょう。

1時間前に到着するのは、普段の入試では「早いほう」ですが、何かトラブルが起きやすい訳ですから、1時間から1時間20分前に着くくらいで家を出るのが良いのでは?

 

 

受験生のみなさん、

力を出し切ることを祈ります。

 

 

 

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