中学受験講師ブンブンのブログ

中学受験講師ブンブンのブログ

中学受験の塾講師とプロ家庭教師をしています。指導のあり方、入試情勢、教えて思うことなどについて、書いていきます。

理科で基礎練習が不足気味な分野はいくつかあります。
「豆電球」「溶解度」「浮力」などなど。
その中の1つが「光の屈折」です。
「光の屈折」「レンズ」は、易しめの問題を数多く解いて、感覚をつかむのが必要です。
でも、多くの塾の指導では、基礎を繰り返す時間が不足して、納得させただけで次に進みがちです。
そこで、基礎プリントの活用が効果的になります。
 
【1】反射と屈折
反射は比較的簡単ですが、
①は、矢印が短いともひっかかりやすい
②は、鏡が斜めだと、ミスしやすい
③は、入射角と反射角の場所を勘違いしやすい
書き込むよりは、選ぶ形式ですと、テンポよく解くことができます。
ちなみに、⑩は全反射です。
⑨は、水やガラスの中は「入射角・反射角は小さい」「水面から遠ざかる」で解くこともできます。
なお⑨の別解としては、レンズの端と同じような形だから、幅の広いレンズの中心方向に曲がると考えるとパッと解けます。
念のため解答もつけておきます。
 
もう1枚用意しました。
やはり選ぶ問題だと、解きやすいです。
解答も付けます。
 
 
 
【2】レンズの光、4パターン
平均点が取れていない生徒は、レンズの問題がなかなか解けないと思います。
【原因1】基本的な進み方が頭に入っていない。
【原因2】基本的な進み方の練習が足りない
そこで、まずは進み方の基本を4つ身に付けさせます。
↑平行な光は、焦点に集まります。
そして、焦点から出た光は平行光線になります。
 
↑レンズの中心・ど真ん中を通る光は、屈折せず直進します。
レンズの中心は板ガラスのほぼ同じですから、ほんの少しずれますが、進む向きは変わりません。
 
↑中学受験のレベルが上がってきましたので、これは覚える必要があります。
焦点距離の2倍の場所(2F)から出た光は、焦点距離の2倍に集まります。
(入試前には3Fなら1.5Fも覚えてもらうことがあります)
 
 
【3】レンズの練習
塾の授業で作図をすると、収拾つかなくなることがあります。
マス目が多いと、黒板の正解の図を書き写すのでも間違える人がいるのです。
そこで、理解をしているか確認するために、選ぶ問題を用意します。
3つから選ぶのでも、けっこう間違えます。
特に②の直進の意味を勘違いして「イ」で間違えたり、
④を左右対称にして「ア」と答えるミスが目立ちます。
なお、⑩は3Fなら1.5Fを覚えているか、変化に注目して気づくかしないと厳しいです。
解答も付けておきます。
 
もう一押し、おかわり問題も作りましたので、追加です↓
こちらも解答を付けます。
このくらい追加して解けば、定着するのでは?
 
 
【4】いろいろな追加プリント
一定の成績は取れていても、光の分野は抜けが目立ちます。
代表的な問題だけ確認して「抜け」がないか確かめることが多いです。
こちらも、図が入りますので、手書きです。パソコンで作るのはなかなかできません。
基礎が頭に入っているか復習するにしても、あまり勉強量は増やしにくい場合、手間はかかりますが「抜けがないか確かめる問題」を用意することがあります。(手間がかかりますので、毎回必ず作るのは厳しいですが)

このような問題で、理解を確認して、限られた時間を有効に使います。

 

 

 
 理科の基礎固めで、活用しやすい教材が「基礎ドリ」です。
重要な知識だけに絞って、繰り返し復習できます。

現在売られているのは白い表紙の方です。

(黄色い表紙は旧バージョン)

 

理科を基礎から鍛える個別指導は、塾で説明を受けてもあまり身につかなかった生徒を教えるわけです。

同じように説明するだけでは、なかなか身につきません。

基礎プリントを用意する場面が多くなります。

リモート指導で理科を教えるのは、算数より大変ですけど。

 

※このプリントの御家庭での使用は全く問題ありません。

また学習指導をする先生が10人以内の生徒に解かせるのでしたら、連絡なくお使いください。

 

【参考】今までのプリント関連の記事
●社会の漢字

●場合の数

 

●気体・立体の切断・力のつりあい

●単位の換算

 

テーマ:

今回は、模擬試験や入試問題での、出題範囲公開の話。

1学期の模擬試験では、出題範囲が明示されることが珍しくありません。

「算数では立体図形の切断、歴史で平安時代、理科で天体」が出されるなどと発表されます。

 

 

【1】1学期は模試でも試験範囲公表

6年生の模試でも、4月~7月は、出題範囲を発表することがあります。

2025年4月13日の6年生「首都圏模試」でも、出題範囲の予告があります。

【算数】

整数・小数・分数の仕組み・四則計算、数の性質、規則性、場合の数、面積を求める問題、角度を求める問題、角すいと円すい、仕事算、食塩水の問題、時計算、通過算、年齢算、条件の整理(集合算)

ただし、これでは対策が取りにくいです。「数の性質」「面積を求めるの問題」といっても様々なパターンがありますから、直前に1時間復習しても、点数が上がるか分かりません。強いて言えば「時計算」「角すいと円すい」「通過算」あたりはパターンの区別を復習すれば、点数が上がりそうな気がします。

 

これですと、比較的対策を取りやすいのは理科です。

【理科】

動物やヒトの体のつくり、気温、地温の変化、電流と電磁石、もののもえ方

「水溶液」や「力」はほとんど出ないようです。かなり具体的で復習しやすいです。

たとえば『地学分野』は、天体・岩石・気象の3分野に分かれます。今回は気象で、更に細かく地温気温まで絞れているので、対策が取りやすいです。

 

対策が取りやすいということは、「限られた範囲を復習すれば偏差値アップ」となります。

逆に、特に対策取らないと、偏差値が思うように取れないことになります。

何も考えずに模試を受けたら、ひどい成績になるのは、出題範囲対策をしなかったのが影響している可能性もあります。

成績が伸び悩んでいる生徒の場合、「努力したら偏差値が上がった」という成功体験を実感させたいという考えに賛同できる一方で、「テスト対策するのなら、毎週の学習範囲をしっかり身に付けるのに時間を使いたい」という想いもあります。

 

 

【2】2学期の模試は、原則出題範囲は発表無し

そもそも試験範囲の発表は、まだ習っていない内容が出題されるかを確認するのに重要です。

たとえば首都圏模試の6年7月の社会では、地理と歴史だけで、公民分野は出題されません。進度が遅い中小塾での生徒でも、安心して受けられることになります。

しかし、9月以降ですと、出題範囲の発表は、基本的にありません。

夏休み明けの6年2学期になると、正確な実力を判定して、志望校の合格可能性を判定する必要が出てきます。

出題範囲の発表があると、狭い範囲だけ鍛えた受験生が、良い偏差値を出してしまい、正確な判定はできなくなります。

指導者側としては、苦手な分野を鍛えるのに、危機意識を出すのに役立てます。「もしかしたら苦手な流水算や電流が出題されるかもしれない。復習するなら今が絶好の機会だ!」というわけです。

 

 

【3】入試問題でも範囲の公表が

実際の入試問題でも、学校説明会に行けば、入試問題で何が出るか公表してもらえることがあります。

たとえば1回目入試の社会では、「地理は北海道・東北中心、歴史は幕末から明治大正時代」などと、出題の大まかな範囲が発表されることがあります。

ただし、出題範囲の対策を取っても、点数アップにつながることは多くありません。

★多くの受験生が、指定された範囲を丁寧に復習してくるため

「北海道・東北中心」と言われれば、多くの受験生が範囲を念入りに復習してきます。

みんな対策を取って受けるわけですから、たいして差はつかないのです。

★範囲が大ざっぱすぎる

「光・音を出題」すると言っても、けっこう範囲が広いです。

学校によっては「物理分野は、1回入試は光と音、2回入試は電流、3回は力を出します」という形の発表になります。

第一志望校なら、結局どの分野も手を抜けません。

それでも、必死に頑張る受験生のために、できる限りの対策を取るのが塾の先生、家庭教師の先生なのです。

★併願校が多い

千葉県埼玉県を受験できる地域にお住まいですと、5校6校と受ける人が多数派です。それぞれの受験校のあいまいな範囲の発表に振り回されるのは、あまり得策とは言えません。

勉強のペースが乱れてしまいます。

 

 

【4】たまに具体的すぎる学校も

頑張って予想問題を作るものの、なかなか類似した問題ができないのが現状です。

ところが、2025年1月入試では、具体的すぎる範囲の発表をした学校がありました。

埼玉の開智中です。

レールの伸び縮、開花の計算、日時計などと、非常に具体的な発表がありました。

これなら、対策を取れば、合格に近づきます。

適した問題が、問題集にはあまり見当たりませんでした。そこで、手間はかかりましたが、作ることにしました。

開花の予想問題を作りました。

解答は手書きで書き込みました↑

レールの問題を作りました。
解答は手書きで書き込みました↑
この他、日時計や光の問題も作りました。
家庭教師1人でも、この程度の予想問題を作れるわけですから、地元の塾は開智対策として、予想問題をどんどん作成したことでしょう。対策無しでは驚異的な倍率も重なり、厳しい結果になったのではないかと感じます。
 
 

私は模擬試験のための対策を、あまり積極的に進めようとは思いません。

次の模試のためより、入試に向けて実力をつけるのを最優先にしたいのです。

でも、ご要望があれば、対策を取ります。

とりわけ具体的な発表があれば、決められた範囲に向けて力を注ぎたいと考えます。

 

 

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私はプロ家庭教師をしています。中学受験の算数と理科を指導します。

「平日の対面指導」は受付終了しました。

★平日遅めの時間帯(20時頃~)は、火・水・木に、リモート指導ができます。

 ZOOM利用、1回90分で7800円。

  (5月から17時頃から空く曜日ができる見込みです)

★土曜の午前と夜に、リモート指導・対面指導ができます。

 対面指導は東京23区の東半分と、千葉県の東京寄り

 1学期は月1回ほど指導不可の日があります。

★9月以降は日曜の午前と夜も指導可。

詳しい案内はこちら↑

実績はこちら↑

テーマ:

私は中学受験の塾講師&プロ家庭教師をしています。

今回は、歯科医院の話。

2月初めの中学受験が終わり、時間に余裕ができました。

そこで、以前から治療する必要があった歯の治療を現在しています。

本日も、歯の根に問題がある4本を抜く大規模な治療中です。

 

★新たな歯科医院探しは大変

6年ほど前、今まで通っていた歯科医院を、替えました。

以前の歯科医院では、週1回月曜だけ治療に来る助っ人の歯科医が、私を担当することになりました。

週5日開いているのに、最も都合つけにくい月曜日限定となってしまいました。

水曜日に銀のかぶせものが外れてしまい、応急措置をお願いしましたが、担当の先生が来ない他の曜日は不可、それどころか次の月曜も空きが無くてダメと言われて、ブチ切れました。そもそも何の了解も得ずに月曜日限定とさせられた訳ですから。

新しい歯科医院を探すのですが、実はこれが大変なのです。

地元で中学受験指導を30年していると、教えた生徒の保護者が歯科医師、というパターンがかなりあるのです。

 

★20人中7人が歯科医院関連?!

実は歯科医院を変える2019年までの数年間、家庭教師として教えに行った御家庭は、歯科医院関係の割合が非常に高かったのです。

「歯科医院勤務」の御家庭と、「歯科医師の資格を持つ保護者」の御家庭が、何と生徒20人のうち7人にもなっていたのです。

割合にして35%に達していたのです。理由は・・・よく分かりません。

(保護者の職業をこちらから尋ねることは基本的にありませんので、更に多い可能性もありますが)

 

★年末の当番歯科医院

20年以上前の年末、突然歯が痛み出しました。

幸い、地域の歯科医師会では、大晦日や1月2日でも、応急措置をするための当番歯科医院が決まっています。

そこで、応急措置をしてもらおうかと調べたのですが、その年の応急措置担当の歯科医師は、何と3年ほど前に家庭教師として教えに行った生徒の父親でした。成績を1段は伸ばしましたが、第一志望校には届きませんでした。

これは、その歯科医院には非常に行きにくい状況です。応急措置は断念しました。

塾で他の先生から「歯が痛いの?」と聞かれたので事情を話すと、「そうだね。麻酔無しで激しく治療されちゃうね」と冗談を飛ばされました。今なら笑える話ですけど、当時はキツかったです。

 

★教えた生徒が歯科医師に

駅前で大きな看板を出している歯科医院のホームページを検索しました。

すると、歯科医師の先生が、私が大学院生の時に教えていた元生徒でした。

「つまらん計算ミスするなよムキー、みっともない」などと辛口の授業しましたし、塾側の講師手配の関係で、やむを得ず私が専門外の国語を教える羽目になったのです(下手な授業だったと思います)。そのため、良い印象は持ってないかも・・・・なんて昔の様子が頭の中を巡ります。

そして、お互いやりにくいだろうなと思い、パスしました。

国家試験を通ったばかりで、技術が未熟で荒っぽい状態でしたら、「オレが実験台になってやるぜ。」などと臭いセリフを吐くのもアリでしょう。でも、もう一人前の歯科医師ですから、気を遣わせてしまい、やりにくいのは間違いありません。

 

 

中学受験指導30年になると、保護者が歯科医師の場合もありますし、教えた生徒が歯科医師になっていることもあります。

現在通っている歯科医院の先生は、40歳前後。

これから中学受験のお子さんはいても、私が知らない間に教えたことはない。よしっ。

歯科医師の先生の年齢から計算すると、中学受験生をほとんど教えてない学年。よしっ。

という確認をして、歯科医院に向かったのでした。

 

 

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