第16話 ちょこ・・・申し訳ないByキキ
ナイル市の事業所開始予定日まで残り15日。
ちょこ達は、利用ネコの10匹の確保に大慌て
だった。
その中でさらに、社会への自立支援を動物生活
サポート法の改正も頻繁に行われ、アマゾン市で
立ち上げた事業所の洞窟も、アマゾン市と誓約書
を交わした通りに、やはり引越しもしなければい
けなくなったのである。(詳しくは第4話
)
ラビ
「なんとか、モモさんの協力もあって、アマ
ゾン市にある洞窟事務所の引越し先が見つ
かって、そこに居た住人もいなくなったか
ら、来週に荷物を移そうか。」
ラビがちょこに話しかけた。
ちょこ
「今の現状、平日はナイル市の準備で時間が無い
ので土日でやるしかないですねー」
ラビ
「あ、そう。。。うん、それは構わないよ・・・」
そばで、キキは話を聞いて、感じていた・・・
キキ
「(え?休みが無いやん(;^_^A アセアセ・・・
特に、ちょこは、土日はボランティア活動や
草野球の監督してるのに・・・)」
ちょこ
「話し聞こえた?」
キキ
「ウ・・ ウン(・_・)休み無いね。。。
代休取れる状況でも無いしね。」
ちょこ
「しゃーない・・・あちこち飛び回って
仕事片付けな・・・進まんったぃ。
このナイル市とアマゾン市両方進めんと
いかんけんな。」
キキ
「そうやけど・・・」
キキは、この組織ができる前の事を振り返っていた。
キキ
「(ホントならアマゾン市の事業はチュン姉が舵取り
して、その下でちょこやおぃらが動物生活サポート
事業を手伝う予定で、なんかオムツ販売の事業も
チュン姉とモモの仲間も含めてやるはずだったのに。
今見れば、チュン姉も居ないし、ちょこも全く違
う立場になって働いてる。。。
ナイル市の事業も、突然出てきて・・・ごはんも
3食食べるなんて出きるような状況じゃない上に、
休みまで削られている・・・
ちょこも、前向きな犬だけど、こんなに多忙じゃ
イライラもする時も増えてきたし、かといって、
おぃらが出来る事って、たかがしれてる・・・
おぃら、もっとモモが一緒にやってくれるもんだ
と思ってたし、チュン姉も事情があるとはいえ、少
しは手伝ってくれるもんだと思ってた。
こんなに、ここまで、厳しい期限を決められて進め
る組織に変貌するなんて・・・
ちょこには、もっと現場の仕事を、前の職場よりもっ
と充実した仕事をと思って誘ったのに・・・
前の職場より過酷な仕事が2重3重に重なっている。
動物サポートっていう世界は、実は、ここまで
過酷であっていいんだろうか・・・おぃらが、身体的
にサポートを受ける側の立場であったから、それを知
らなかっただけなんだろうか・・・あまかったんだ、
おぃら。なんにも、できやしねぇ。。。立場ない
よ。。。相談相手もいねーよぉ。。。申し訳ない。
ホントに申し訳ない。。。)」
キキは、そう考える日々が、この時から続いた・・・
数日後・・・
ちょこ
「うぉらぁーキキ!!
動物サポート事業の請求がエラーで郵送されて
きとぉーったぃ!
あなた、これ何度目ですか? 市の説明会でちゃんと
話を聞いてきたとぉ?
何回も、何回も!!キキが、請求業務できるって
言うから任せてるとよ・・・ねー!
はずかしかぁー!請求管理センターの確認も何回
する気ね?
誰がこのエラー分の請求額を補うと?
パソコン得意っちゃろ?どうするん?
動物サポート法もどこまで理解しとるん?
ふざけとるん?」
キキは、甲羅に6割体をひっこめながら言った
キキ
「だって、請求ソフトの説明書どおりにやって、
市にも確認とって出しました。」
ちょこ
「100歩譲って、そこは認めたとしても、
結果はエラー。お金は入ってこんとよ!
結果責任なんよー。
ってかね、キキとピッピくさ!!」
唐突に、そばをたまたま通りかかったピッピが
呼び止められた。
ちょこ
「ピッピ、今、良かねー?!」
ピッピは、キキの横に座った。
ちょこ
「だいたいこの2匹ね・・・失敗した後に
謝りの言葉が全く出てこんよね・・・
あのね、『仕事』っていうのは結果が出て
こそ会社に貢献できるんよ!
それまでの過程には色々あろぅたい。
結果が達成しようと、失敗しても頑張った
かもしれんたぃ。
でも、失敗したら、どげな理由があろうが
謝ることが先やなぃん?
なんで、あなたたちは、それさえ、できん
と?
だけん、余計に相手ば怒らすことになっと
るとよ。
あなたたちは、言い訳から入るけんがいか
ん。 あんたたちは、社会動物にもなっちょ
らん!」
キキ
「いや、言い訳じゃ・・・」
ちょこ
「それを言い訳って言うったぃ!!!
結果責任って言いよろうもん!!」
キキは、甲羅に9割身を隠した・・・
キキ
「ご、ごめんなさい・・・」
遠くから、サスケの声が聞こえた・・・
ちょこの説教顔が、パッと普段の顔に変わった。
ちょこ
「はいーっ」
ちょこは、とっさにサスケの元へ向かった。
キキとピッピは、残された・・・
2匹は顔を見合わせた。
ピッピ
「キキさん、なんでこの話になって
叱られてたん?」
キキは、ピッピにいきさつを話した。
ピッピ
「そうかぁ~、失敗はあるからやぁ~。
っで、なんで、うちも座らせられたん?」
キキは、クスッと笑いながら言った。
キキ
「え?判ってなぃん?」
ピッピ
「身に覚えがないからやぁ~」
キキ
「うそやーん、毎日のようにお互い失敗しよるやん?」
ピッピ
「うちなぁ~ 一晩寝たら忘れるねん。
うちインコやろ?見ての通り頭が小さいねん。
(∩。∩;)ゞテレテレ・・・」
キキ
「ぎゃは、おぃらも亀やけんかなー 頭小さいから
毎日叱られても全部いっぺんで入らんとばぃ。」
お互い、そう話を交わしながら小さく笑い合った・・・
キキ
「でも、おぃらピッピより、マシやw」
ピッピ
「かわらーへんよ♪」
こうして、多忙なちょこの足を引っ張ってしまいながら
ゆっくりとホントにゆっくりと覚えていく2匹であった。
ちょこ、がんばれ!!!
つづく・・・
第15話 苦戦の日々
まず、ナイル市での新事業のお話。
ちょこ達がナイル市で、準備しているのは
何らかのハンディがあって、働きたいけど、
一般の動物のようには働く事ができない、ま
たは、ハンディがあるけれど何が自分ででき
るのか発見できていないネコ達を対象にして、
TheASSが国の法の基で、一般就労に向けての
お手伝できるよう、働く練習ができる場を提
供できる事業を立ち上げようとしているので
ある。
ちょこ
「さて、事業所の申請書が完成したぞ。
キキ、アマゾン州に提出だ! 急がんと
来月からスタートできん。
それから、ナイル市役所とも打ち合わせ
せんといかん。」
キキ
「(⌒^⌒)b うん、じゃ、行こうよ!
いざ州庁へ!」
2匹は、ナイル市から、州庁があるアマゾン市へ
向かった。
ネコ支援担当
「んー、今、法の改正とそれによる
暫定処置が頻繁に行われていてですね、
この事業を起こすには、ネコ支援業務を
5年間従事した人を置かなければいけな
いんですよね・・・
それから、利用ネコが最低10匹集まって
そのリストがないと、申請を受理できないん
ですが・・・」
ちょこ
「はい、今、利用ネコは5匹の目処があり、残りの匹数
は期日までには間に合わせてきます。
5年間の従事した人に関しては、情報が交差してる
ようなんですが・・・ナイル市のネコ支援担当さん
は3年間と言っていた気が。。。」
ネコ支援担当
「いや、5年です。。。先も言ったように、
今、法の改正の暫定処置な内容変わるたびに、
国から州に下りてくるんです。
今のところは、そうなってます。
再度、確認はしますけど。。。」
ちょこ
「じゃ、自分が該当するかも知れません。」
ネコ支援担当
「であれば、実務経歴証明書を取って
申請書に添付してください。
それから、利用ネコは10匹集めて
そのリストもお願いします。」
ちょこ
「利用ネコに関してですが、この事業を利用するには
そのネコが認定調査を受けて、サポート手帳が配布
されてからのお話ですよね。
なので、そのリストは『利用見込み』のものでも、
よろしいんですか?」
ネコ支援担当
「はい、それは構いません。」
ちょこ
「では、また、後日、お邪魔します。
きょうはありがとうございました。」
ネコ支援担当
「あ、いぇいぇ、ご苦労さまです。」
ちょことキキは、州庁をあとにした。
ちょこ
「あれぇ?実務経験は3年で良いって、聞いたんだけど
な・・・ちょっと、ナイル市役所に伝書鳩してみよぉー」
ちょこは、ナイル市役所のネコ支援担当に伝書鳩を飛ばした。
その間も、ちょこはあちこちに伝書鳩を飛ばして、自分の実務経歴
書集めにかかった。
そうしているうちに、ナイル市役所に飛ばした伝書鳩が戻ってきた。
手紙「お疲れ様です。。。実務経験数については、州庁がそう話した
のであれば、その通りだと思います。」
ちょこ
「なんやぁ~、はっきりせぃっつーにぃ・・・」
キキ
「なんか、役所って無責任よね。」
ちょこ
「うーん、無責任って言うか、お役所仕事っていうか。
まぁ、法がコロコロ変わってきている現状、しゃーなぃ
部分があるけんねー。」
キキ
「あーね。。。振り回されるね。。。
ねぇ、この法って、いつ落ち着くの?」
ちょこ
「3年後・・・まぁ、それまでは、暫定処置が多く出てきては
それに振り回されるやろうね。
まぁ、その度に、州や市から説明会があるから、キキ、よく
聞いておかんといかんばい。」
キキ
「ウ・・ ウン(・_・;)」
ちょこ
「っさ、ナイル市に戻って、利用ネコの募集もせな。
いきますばぃ。」
キキ
「え?飯は?」
ちょこ
「時間が無い・・・とりあえず、出発するよ。」
キキ
「ウ・・ ウン(・_・;)」
こうして、忙しい日々は続く・・・
つづく
第14話 ナイル市での新事業準備活動開始
急に新事業の立ち上げ準備をするようになった
3匹は、おのおの泊込みの荷物を抱えて、ナイル
市にある『親友』へ飛んだ・・・
ちょこ
「キキ、ごめんけど、ノートパソコンのセッティング
して、ここでする弁当と定食屋を営みながら動物自立
の練習場とするイメージで、看板作ってみて。
あ、看板は全部で8つあるけんね。よろしくっ」
ちょこは、そう言い残し、『親友』店内を忙しそうに走っては
サスケさんとの打ち合わせ、役場との電話のやり取り、ピッピ
が手伝う定食屋の打ち合わせと、テンテコマイになっていた。
ちょこ
「あ、キキ。この事業の指定申請で必要な間取り図も
いるから、書いとって。
必要な書類は、そのパソコンのどっかにあるけん。」
キキ
「うん、わかった。 (どっかって・・・?)」
でも、キキは、考え込んだ・・・・
「と言ったはいいが、昔っからそういうセンスなぃんだょね・・・
ネット会社におってホームページなんぞ数々手がけてきたけ
ど、おぃらがやったデザインは全て却下。
結局、デザイナーの作ったヤツに検索の機能付けたり、掲示
板機能を付けたり、見えないとこをやるのは得意っちゃけど
ね。むずかしいなぁ・・・」
ちょこ
「キキ、定食屋のメニューも急いで作ってね。
種類はこれ、定食代は一律500円で。」
キキ
「うん、わかった。」
また、キキは考え込んだ・・・
「定食屋・・・まぁ、メニューって言っても色々あるよな。
そういえば、壁に貼り出すなら、1品ずつのものが欲しい
やろうし、机に置くなら全品見れるものがいるよな・・・
どっちがいぃとかぃな。
どうせなら、看板にあるロゴもメニューに入れたいってい
うか、どういう店でも、そう作ってるもんな。
つーことは、看板から手を着けた方がいいな。」
・・・ん?あれ? ここ『親友』の間取り図もさっき頼ま
れたよな・・・これも急ぎ?」
その頃、ピッピは、サスケに指示を受け、『親友』の外回り、
厨房、客席、事務所、トイレなど、とことん掃除をしていた。
・・・掃除なら、あたしもできるわぁ~
掃除が終れば、お酒が待ってるわぁ~
ヽ(▽^〃ヽ)ヽ(〃^▽^〃)ノ(ノ〃^▽)ノ ワーイワーイ♪」
・・・と、気楽なピッピだった。
時間帯は、ちょうどお昼になるころ・・・見知らぬ働きアリが、店内に
入ってきた。
働きアリ
「あ、からあげ定食」
プリン
「はぃ、かしこまりました。
クッちゃん、からあげ、いっちょー♪」
プリン
「あ、ピッピちゃん、お冷を差し上げて。。。」
(へ?定食屋って、もぅ、やってたんだぁ(;^_^A )」
ピッピは、サスケさんの指示だけを聞いていて、既に定食屋として営業している
ことを知らなかったのである。
プリンとクックは、以前からサスケさんの元でこの『親友』で定食屋を手伝って
いた2匹である。
定食屋の現場の事は、今後、この2匹からピッピが習う事になる。
こうして、ちょこを中心にピッピとキキが、今までに無い忙しさを日々過ごしてい
く事になっていった。。。
事業の準備は、山のようにあり、ちょこも頭の中が破裂しそうな程に仕事の事
いっぱいになってゆく。。。
事業開始予定まで、残り1ヶ月・・・さて、ちょこは、どう乗り切っていくのか・・・
次回をお楽しみに。

