アマヤドリ -38ページ目

共演


かねてからいつかなにか一緒にやりたい、と想いつづけていた友人と作品をつくることになりそう。

弦の音は呼吸だ、と私は思っている。
カノンをはじめて聴いたときに月のうただ、と思ったのを覚えている。ずいぶんまだ小さい頃。
私にとっては月から降り肌を濡らすひかりは皮膚の呼吸そのものであり、夜のにおいでもあった。
鼻をつうんとさせ胸の奥を震わせるその音は、見上げた月と同じ。
呼吸がからだのあらゆるところをなぞり、振動させて抜けていく感覚と弦楽器の音をからだに通したときの感触は本当に似ている。

呼吸とか肌ざわりがおどることと密接なように、いつか弦楽器と踊ってみたいと思っていた。
メロディーはなくてもいい。
触感という触感を、ひっかいたり撫でたりしてくれる音がそこに欲しいと思っていた。


どんなものにできるだろう。
まったく、結果のことはわからない。
けれどその過程がまず楽しみで仕方がない。

私のなかの風景に音がつく。
と思うだけでわくわくなのに、あれこれ語り合ってそこに降りてゆけるなんて。

クリーム色特集/カンボジア


カンボジアのおうちはなんだか可愛かった。
壁の塗り方とか、土や木の肌に対しての色使いとか、ちょっとかすれた感じとか。


車も可愛い色。


換気扇?
壁の色は自分で塗るのかな。


写真を見ていると、この写真を撮ったそのときに目の前にそれがあった、というその感触自体を思い出すことができる。
あまりにもはっきりとしていてとまどうこともあるくらい。

ティーチャーズシューズないけど

今日はすごく久しぶりのバレエの教え。
私がバレエを教えるなんて笑われちゃいそうだけれど。

25人くらい生徒さんがいてレベルもまったくの初心者というわけでもなく、とてもやりやすかった。
Mちゃんがきっちり育て上げてきたのだろうなぁ。

最初は丁寧にバレエ…というかからだを軸を中心に使うことを言っていたのだけれどだんだん、みなさんはダンサーなんだからレッスンであっても自分がこう動いたら気持ちいいかも!というところを見いだすことを考えてみてくださいねー!とか、言いだす。
みんなは急ににこりとして、次の動きからもう変わってくる。
スタジオをいっぱいに使うことや天井まで支配すること、などなどをやってみせていたら汗だくになってしまった。

教えはあまり得意じゃない。
伝えたいことはたくさんあるけどうまく話せないから。
でもやっぱり生徒さんを見ているとじわじわと、可愛いなぁ、というふうになってくる。
大人も子供も、なんだか生徒さんってみんな可愛く思えてしまう。
趣味であろうとダイエットのためであろうと、時間を費やして通ってきて、その時間のなかでなにかしらを吸い込もうとしている。
私はそのためのヒントをてのひらに載せて「これはどう?」と提示する。
これがだめならじゃああれは?今はダメでもちょっとどこかに留めといて、とか。変な比喩もたくさん。からだに触ってあげてみたり、大げさに動いてあげてみたり。
選びとって膨らむのは生徒さん自身。
私はその場に立ち合っている、ただそれだけ。
教えはいつもいただくことばかりだ。

最後はバレエらしくなかったかもしれないけど楽しかったらいいな、と思う。


雨。
雨は嫌いじゃないけどやさしい気持ちになりたくて金木犀のかおりをまとって出かけた。

影のこどもたち

雲仙だったかな。
高尾山かな。
富士山の近くだったか。
長い遠足に行った時に泊まった旅館には幽霊話がもちあがっていた。
部屋にはたまたま霊感があるという女の子がいて女の子トークをしているときに急に失神したりした。
トイレから手が出てきたらどうしようと言いだす子がいてそうしたらその恐さが何となく伝染して、みんなトイレに行くのを恐がった。
寝ているあいだ何度も起こされてつき合わされたので仕方がないからテイッシュペーパーをトイレにたくさんつめて、もう大丈夫だからね、と女の子たちを宥めた。

体育館に集められて先生か宿のひとの話を聞いているときに体育館の外の広場にほかの学校のこどもたちが遊んでいる影が映っていた。
いつのまに着いたのかな、と考えたのを覚えている。

あとになってそのときは私たちしかいなかったことを知った。
そういえばあんなにたくさんの影が見えたのに声も足音もしなかったのだった。
ガラス越しだったにせよ。
でも不思議だけど全然、そんなこと気にならなかった。
あとになってその時間に立ち返ってみてほんとだ、音がないや、と思っただけ。

今日見かけた写真 からそのことを思い出した。


よく幻を見た。
今はあまりみないなぁ。
大人になったんだな、と思う。

オーディション、古巣


オーディションのため久しぶりに古巣のスタジオに行く。
あまりにもご無沙汰をしていたのでオーディションよりもスタジオで社長や師匠に逢うことのほうがずっと緊張した。
仕事をしながらどんどんなにも手に付かなくなって気付いたら社員のひとたちのそばでおしゃべりをしながら安心を得ようとしてみていた。

去ったりさられたりするって、その時にはわからないことでも長い時間をかければひょっと細かいことが自分にかえってきて、相手の気持ちが理解できたような気がすることがある。
それはきっと私にとっての、ということでもう去ってしまった誰かさんのものではないかもしれないけど。
はかるしかできないから何度も考えるし、ふとした足掛かりをそこにつなげるのかもしれない。

相変わらずのゆるーいオーディション。
1時間くらいストレッチをしてそのあいだにひとりずつ写真を撮られる。
振りはスローなかんじのジャズからヒップにシフトするもので、ジャズはともかくヒップなんてほんとに体から抜け落ちていて冷や汗をかいた。

もしこの髪の短かさでNGが出なければ秋に横浜アリーナのヘアショーに出演します。
うまくいけばウィーンにそのままショーを持ってゆくかもしれないみたい。
いつも背が足りなくてヨーロッパのショーにはなかなかつれていってもらえないのだけれど。

もしかしてマイミクさんにもこのヘアショーに出るダンサーがいるんじゃないかなぁ?とちょっとわくわく。