アマヤドリ -350ページ目

漂いながら想うこと

昨日はガレ展の最終日。
とてもいきたかったけどそうもいかず断念。
ぎりぎり最後までひっぱるこの性格を直さなきゃ。

部屋の掃除をした。
掃除機をかけて雑巾で拭き、トイレを磨き洗濯物を干す。
家事をやるよりも本を読んだり好きなことをしていたいという欲求に負けてついだらけてしまうんだけど、始めるととことんやってしまう。
こないだ夕飯を作ったときにも思ったことだけれど、毎日60くらいずつやればいいのにたまに250くらい張り切っちゃうからいけないのだ。

ぎりぎりだし、何でも溜め込んじゃう。

何だか祈るように掃除をした。

もうどんな隙間も残されていないのかな。
ぎゅうづめにしちゃったのは私なんだ。
私もぎゅうぎゅうだったんだけれど。

オルゴォル

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まだ赤い枝が目立つ木立を透かすようにして梅かさくらかの薄桃色がのぞく。

抜けるように青かった空は霞がかかってまぶたが重い。

駆け出す前の緊張感みたいにぶつぶつ騒めく。

焦らなくても、はやらなくても季節は変わるよ。夏がきてまたあのカナカナいう虫の声も聞ける。

惜しまなくてもちゃんと味わっているじゃない。

だだをこねないで。深呼吸して、瞳に映せばいい。残らず拾う必要なんてないんだから。

ゆらゆらと色んな密度の時間を息をつめるようにして待っている。

眩しくても瞬くこともなく潤すこともなく。

膝を解いて顎をあげてやっと春のぬるい光に気付いたみたいに。

ゆっくりでかまわないんだよ。

だって全部自分のものじゃない?

ないたりわらったり。

会社でちいさい頃に乗った寝台車のことを思い出して書き留めた。
そのフロッピーは忘れてきてしまったので、もうしばらくあたためよう。


昨日はまた原宿のそばクレープのお店に行きお腹いっぱい食べた。
ボウルにいっぱいで4人前はあろうかというサラダ。ぱりぱり外皮の美味しいキッシュ。トマトとアンチョビとチーズと生バジルのクレープ。
昨日で仕事納めの友人と二人、語った。
そういえば何年も前の仕事初めも、こうやって祝ったっけ。

中学で東京に転校してきた私は始業式でクラスの列の一番後ろに並んだ。私の前にいたのが彼女だ。美人だったしなんとなく無愛想だったからこのひとは不良では、と思った。
いつから仲良くなったのだかあまり覚えていない。同じバレー(バレエではなくて)部に入り闇練をし、おばさんが仕事でいない時はご飯を作りに行ってあげた。
人気者なのに自信がなくてよくクヨクヨもしてた。だけど最後にはいつも笑顔。

あなたの、嘘やごまかしのないところが好き。

ねぇ、いつのまにそんなに強くなったの?

ボロボロ泣きながら、助けてと電話をくれたよね。悔しくて一緒に泣いた。

全然べったりじゃないのに、不思議。
二人は全然別の道を歩いてるけどたぶん心のありようは一緒なんだろう。
どこにいても、どんな状況でも、幸せを祈っている。


いちご狩りやグアムや。
外国へ行っちゃうあなたを見送るのは淋しいな。
結婚式では受付けだけど泣いちゃうよ。


どこにいても、どんな状況でも、もし困ったことがあったら飛んでいってあげる。
そう思える友達がいて、そんなやさしいつよい心をちゃんと持っていられて、なんだか幸せ。


寝台車に乗って想いを馳せるみたいに。
その空気を運んでくれた友達にも。

昼下がりの新宿

今日は夜から友達と会う。それまでに映画へ。
最近こんな機会がちょっとずつあって、いい兆候だと思う。
すっかり靖国通り沿いのが新宿松竹だと思っててくてく歩いていたら、なかった。改装だろうか。調べ直して紀伊国屋まで戻る。アドホックのとこかぁ…とちょっとおかしく思う。

『エターナル・サンシャイン』をみる。『マルコウ゛ィッチの穴』の監督だからとても見たかったのだ。
しかし並んでみるとカップルばかり。そうだよな…同じ恋愛ものでもこないだのギンレイホールみたいなわけにいかない。今、旬な作品なのだし。
後ろに並んだカップルの会話が聞こえちゃう。
女の子「映画、前と後ろどっちでみるひと?」
男の子「そっか、映画はじめてか~」
女の子「なんだか新鮮だね~」
そんなたわいもない会話なんだけれど微笑ましく思う。
そして不覚にもちょっと胸が痛くなった。

 

タイトル: マルコヴィッチの穴 DTSコレクターズエディション



カラッポのはこ

こんなふうにひとり放り出された気持ちをあなたは想像する事ができないのかな
きっとこんなことの繰り返しなんだろう
だってもう伝えたもの
伝えていやになられるほどに
だからもうこれ以上核心に迫る事はできない
いっぱい言葉をのみこんでしまって
かといって無理に元気を見せる事もできない
そんなに素直でいいこじゃない
これ以上どうしたらいいの
つらくてさみしくてもあなたを眠りに奪われてしまって
眠りのおとずれない私は天井とひたいの間の暗闇をみつめるだけ
ねえどうして一緒にいるの
こんなふうに何十時間も電話をまちつづけていたのに
どうして全く私のさみしさを知らないみたいにしていられるの
私のさみしさやつらさや負の感情は
ただのヒステリみたいにほおっておけば消えると思っているの
消えないから
本当はこんなふうにくらい瞳をしていたくないから
あなたに包んでもらいたいから
だから
なにを思って一緒にいるの
どうしてこんなことに耐えているの
一緒にいたいと
あいたくて
ひとめでいいから顔をみたいってまっさらな気持ちでいたあの時が
真っ黒な墨でぬりつぶされてしまう
耳をふさいで
ねえ
あなたが助けられるひとは
ここにいるの
それすら面倒ならば
そんな余裕がないというなら
私を解放して
私は
もうあなたをわすれてしまいたい