アマヤドリ -172ページ目

三日月ときりん

細く尖った三日月を見ると、きりんを思い出す。
きりんの長いまつげの繊細さとぱきんと折れそうな月の細さが似ているからだろうか。

ここしばらく、月を見ていないな。

月の光をまぶたに当てたい。
そうして、チェロのような音がゆっくり降りてくるのを聴こう。

半分覚醒、はんぶんまどろみ

夢や、起きてるんだけど少し夢みたいなものをみることがあるんだけどその中に本や文字が出てくると、たいていすごくでたらめな文字しか書いていないことが多い。
まるで映画とか演劇のセットで、細かいところまでは作っていないようなかんじ。

起きているときの夢で、その文字をちゃんとたどろうとするにはすごく集中力がいる。
じゃないと正気に戻ってしまうから。
戻らないようにそのちょっとずれた意識の中でその本を開き、ぼんやりとした文字にだんだん焦点をあわせてゆくと、ほらね、やっぱり、という感じでいつもでたらめの文字が並んでいる。
ちゃんとひらがなや漢字なのだけれど。

あれは何なんだろう。


すごく不思議。
あの、起きているのに夢をみる感覚も不思議。


起きているのにみる夢は、しらない道をどんどん走っていくものと、人の顔がどんどん変化していくものとがある。
走るというか低空飛行。
一本道を滑るように進む。
道の脇はくさむらだったり、砂地だったり、飛んでいるうちに変化する。
自分の意識とはうらはらに、ひとつ丘を越えると突然海に出たりする。
次の景色を知りたくて私は先に進む。
お願い、醒めないで、と思いながら。


なんだろ。
あれはどういう状態なの?

夢/孵化

鳥が卵からどんどん孵ってくる。…と思ったら最終的には3羽しか孵ってこない。
1羽はちゅんに似ていて、私に懐いてくれる。
次に飛んできたのは黄緑色のバッタの形をしている。ほっぺの辺りがインコみたいに紅色で、羽根の一部の黄色が眩しい。
3羽目は孵化したことは知っているのだけれどあまり表に出てこない。恥ずかしがり屋さんのようだった。

ちゅんは大きな黒いBOXに入っていて、丸い小さな穴から外を覗いている。

雨が激しくなる。
洗濯物を入れなきゃ、と思っていると外は嵐のようになってくる。
新宿のビル辺りと中野辺りに黒いかすみが降りていて、そこの雨がずいぶん激しいんだということがわかる。
お父さんに嵐だよ、と告げると、ずっと意味のわからないことを言う。
寝言かな、と思う。

夢/箱根あたり、Yくん

箱根みたいな伊豆みたいなところで私は友達と待ち合わせをしている。
だいぶ待つことを知っていたから私はなるべくいろんな場所を見ておこう(そしてあとで友達を連れていってあげよう)とする。
だけど私が見たいところに限ってものすごい崖を登らないと行けない場所だったりする。どうやっていくんだろうと考え込んでいたらある人がロッククライミングのように岩を掴んで登っていった。
ブーツだし、ちょっと私には無理だ…と諦める。

私は車でそこに来ているようだった。
実際運転できないことを夢の中でも今日は知っていて、人が来ると足で漕いで車を移動させていた。

友達と合流したんだけど、そのあとのことを覚えていない。車の運転ができるひとが来たことにほっとしたのを覚えている。


もうひとつ。
寮のような場所で踊りを披露しているところに出くわす。
見ていると、今ポーランドで頑張ってる友達Yくんに会う。
どうしてかは覚えていないけどうちに来て一晩泊まってゆくことになる。私や私の家族はYくんに面白い本とか、絵とかを見せてあげる(今となっては何が面白いのかさっぱりわからないけどすごく笑っていた)。
寝る前に一緒に柔軟とかインプロとかをしてYくんは男の子なのに柔らかいねぇと家族に感心される。

弟みたいなかんじでうちに溶け込んでいた。

夢をみるのかな

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ちゅんが私の手の中で眠った。
おなかがあつい。
クラシックをかけてるから心地よさそう。だけどたまにシンバルの音とか入ってるから目を覚ます。

とろとろ眠るちゅんが急に震えだした。寒いときの震えとも違うからどうしたのか見守っていたらその震えが羽根からくびに伝わって、それからはっ!と目を開けた。
夢でも見ていたのかな。

どうしたの?恐い夢?
大丈夫だよ、そばにいるからね、と言うと遠くから私へ、視線が戻ってきた。
瞳孔がまるでカメラのしぼりみたいにシャキーってちぢんだ。

そしてまたとろとろした。


何を考えているんだい?
どんな夢みてるの?

お話してほしい。


★  ★  ★


寝てるちゅんの後ろ姿。
ぼさぼさ。