『ロストロポーヴィチ〜人生の祭典』
ロストロポーヴィチと奥さんのガリーナ・ヴィシネフスカヤの金婚式のシーンから始まる。
各国の皇子や女王が集まっていてその中でロストロポーヴィチはむしゃむしゃ食事をし気さくに会話をする。長年音楽で繋がってきた同士の気さくさ。
その隣に座るガリーナの眼差しがとても印象的だった。
長い時間をとりとめなくゆっくりたどっているような、それともどこか一点に縫い留められてたたずんでいるような、ずっと自分の中を散策しているような表情。踏み込むのを躊躇させるような厳しさと、時間の厚みの重さ。
けれど瞳には限りないやわらかさが同居している。
あんなに澄んで穏やかな瞳を自分のおばあちゃんくらいの年の方に見ることはそうないし、改めてそれがどのくらい自分の胸を打つかということを実感した。
ソクーロフが撮ったドキュメンタリーだとは知れずに見はじめたのだけれど意識の霞を潜ってゆくような撮り方はいかにも彼らしい、と思った。
ロストロポーヴィチはとにかく情熱的なひと。
いくつか映像の中や別のところからお借りし引っ張ってきた彼の言葉を。
・天与の才より強い意志と堅固な性格を信じる
・成功に必要なのは願望、情熱だ
・一日のうち好きな時間に好きなだけ練習する
・心の聴覚の助けを借りて音を再現できるようにする
・どういう演奏をしたいか決めてからピアノに向かう
・はじめは調子外れの洪水だがやがて筆づかいが見えてくる
・チェリストの左手は声帯、右手は呼吸
・バッハの音楽の単純さはまるで空や木のようだ
・磨きあげられた個性は自分にとって意味のあることをよく知っている
・色んな出来事が重なって感じられることがある。同時に起こっているようだ。人生は短い。
(この言葉はさっき書いたガリーナの眼差しのことをもしかしたら説明できるかなぁって思ったりした)
・一生分の蓄積が舞台で響き渡る
・(舞台に立ったら)口を開けしかるべき声で歌えばいい
まさに自分にとって何が必要なのかを知ることこそが私に必要なことでもある、という無限ループを一笑に付してくれるようなことば。
私はチェリストのドキュメンタリーを楽しむつもりでいたのに実際にはオペラ歌手である奥さんの姿に惹かれた。
彼女の肖像画や舞台衣裳の前で18歳で子供を失ったことを話した眼差し(「祈りは成熟したものへの安らぎだけれど18の小娘には無理だった」「そこに横たわっているのにもうそこにはいないのよ」)、生徒の正面に立って全身と感情の限りを尽くして伝えようとする姿。
「声を押しつけるのではなく歌うのよ」
指導の終わりに彼女は生徒に「あなたは1年のときこの役がやりたいって泣いたわね。今にできるって言ったでしょ」と言った。
美しい人だなぁと、思う。
何度も彼女の静かな眼差しをソクーロフはとらえていた。
彼も魅了されたんだと思う。
各国の皇子や女王が集まっていてその中でロストロポーヴィチはむしゃむしゃ食事をし気さくに会話をする。長年音楽で繋がってきた同士の気さくさ。
その隣に座るガリーナの眼差しがとても印象的だった。
長い時間をとりとめなくゆっくりたどっているような、それともどこか一点に縫い留められてたたずんでいるような、ずっと自分の中を散策しているような表情。踏み込むのを躊躇させるような厳しさと、時間の厚みの重さ。
けれど瞳には限りないやわらかさが同居している。
あんなに澄んで穏やかな瞳を自分のおばあちゃんくらいの年の方に見ることはそうないし、改めてそれがどのくらい自分の胸を打つかということを実感した。
ソクーロフが撮ったドキュメンタリーだとは知れずに見はじめたのだけれど意識の霞を潜ってゆくような撮り方はいかにも彼らしい、と思った。
ロストロポーヴィチはとにかく情熱的なひと。
いくつか映像の中や別のところからお借りし引っ張ってきた彼の言葉を。
・天与の才より強い意志と堅固な性格を信じる
・成功に必要なのは願望、情熱だ
・一日のうち好きな時間に好きなだけ練習する
・心の聴覚の助けを借りて音を再現できるようにする
・どういう演奏をしたいか決めてからピアノに向かう
・はじめは調子外れの洪水だがやがて筆づかいが見えてくる
・チェリストの左手は声帯、右手は呼吸
・バッハの音楽の単純さはまるで空や木のようだ
・磨きあげられた個性は自分にとって意味のあることをよく知っている
・色んな出来事が重なって感じられることがある。同時に起こっているようだ。人生は短い。
(この言葉はさっき書いたガリーナの眼差しのことをもしかしたら説明できるかなぁって思ったりした)
・一生分の蓄積が舞台で響き渡る
・(舞台に立ったら)口を開けしかるべき声で歌えばいい
まさに自分にとって何が必要なのかを知ることこそが私に必要なことでもある、という無限ループを一笑に付してくれるようなことば。
私はチェリストのドキュメンタリーを楽しむつもりでいたのに実際にはオペラ歌手である奥さんの姿に惹かれた。
彼女の肖像画や舞台衣裳の前で18歳で子供を失ったことを話した眼差し(「祈りは成熟したものへの安らぎだけれど18の小娘には無理だった」「そこに横たわっているのにもうそこにはいないのよ」)、生徒の正面に立って全身と感情の限りを尽くして伝えようとする姿。
「声を押しつけるのではなく歌うのよ」
指導の終わりに彼女は生徒に「あなたは1年のときこの役がやりたいって泣いたわね。今にできるって言ったでしょ」と言った。
美しい人だなぁと、思う。
何度も彼女の静かな眼差しをソクーロフはとらえていた。
彼も魅了されたんだと思う。
アンコールワットの朝
夕焼けも綺麗だったので早朝も。
早起きして外に出るとまだ5時なのにバイクのお兄ちゃんがたくさんいる。
やっぱりアンコールワットの日の出を見たい人も多いのだな。
ぶんぶん飛ばしているうちに空が桃色になっていった。
バイクから撮ったからぶれているけれどアンコールワットの周りのお堀を走っているところ。
落ちそうになりながらきょろきょろした。
あんまりにも蒼くて、桃色が綺麗で、空気も(バイクの匂いもしたけど)変わった香りだった。
朝焼け。
ずっと空がこんな色だったらどんなだろ。
蓮の咲く池に朝焼けが映っているだけでモネっぽいなーと感動した。
あんないろんな種類のあおをいっぺんに見たのは初めてだったかもしれない。
モネの絵で私が一番好きなに似ている。
セーヌ川の朝。
(どんな絵かはこちら 。感想はこちら )
アプサラダンス
神様どうしが綱引きをしたときに生まれたもののなかにこのダンスがあるという。
たとえば土からひとが生まれたり、神様のくちのなかから神様がうまれたり、なにかしらかたちのあるものが生まれる神話はよく聞くけれどダンスが生まれた、ってなんだか不思議な概念。
フラもそうだけれどこのアプサラダンスの手の動きには意味がある。
つぼみが膨らみ花が開き、それが散る、という生まれては消えてゆくいのちの流れ。
手首や足首の角度が厳密に決まっているようで制限された動作の中に指や首の流れるような軌跡が綺麗だった。
左のひとが一番綺麗だった。
まったくぐらつくことがなくて空気に描く動きがしっかりしていて。
目線のやりかたもうまい。
若そうに見えるけれどたぶんかなりのベテラン。
右は、終演後に舞台の近くに行って撮っていたらこちらに笑顔を投げかけてくれた子。
かわいい。
びっくりしたのは上演中におじさんが舞台のまん前に陣取り、ステージの上にカメラを置いて撮影をしだしたこと。
舞台を見たことがないのか、ここがレストランだからなめているのか、アジアだからなめているのか…それとも嬉しくて舞い上がっちゃっているのか…。
踊りが終わるとともになんのアナウンスもないのにお客さんがなだれ込むようにステージに上ってダンサーたちと記念撮影をしだしたから、あのおじさんの行動もそんなに不思議なことじゃなかったのかな。
すっごくオープンであるだけなのか…。
ポルポト時代にはこの踊りを踊るひとたちもたくさん殺されてしまったらしい。
このダンスを継承してゆくことも危うくなったらしいけれど、こうして子供たちも踊っている。
レストランで踊って、そのお金で生活したり学校に行ったりしている。
買い物の一日、ウエービー
今日は稽古もせず、お買い物をしてました。
まず携帯屋さんに行って契約をし2年3ヶ月お世話になった携帯とお別れ。…といってもこの携帯は母のカメラとして第二の人生を送ってくれることでしょう(母は携帯もデジカメも持ってないからこれが欲しいんだって)。
そして伊東屋へ。
探していたのはずっと使いたくなる手帳。
母はあまり遊ぶことが上手ではない。思い切って何かを買ったりすることも。
日記を書くような習慣もない。だって毎日同じつまらない日々だから、と言う。
自分が好き勝手やっているものだから私は大事な人には好きなことをしていてほしい。
だから手帳にあれこれ書いたり友達との予定を入れたりして欲しくて。
見れば見るほど素敵なものだったので思わず自分用にも買ってしまった。
でも私、ノートを自分の好きなイメージにすることがいつもできないんだよなあ。
アイデアや夢がたくさん詰まったものにしたいのにたいていがさつな感じになってしまう。
センスの欠如。
それからガラスペン用のインクと、万年筆も買ってみた。安いやつ。
本当は「紫陽花」という名前のついたインクに惹かれたのだけれどあんまりたくさん自分を甘やかしてはいけないと思い、小さなブルーブラックのインクを。
そのあとデパートの果物やさんに寄って今一番おいしい梨を教えてもらい、それに今一番美味しい洋梨を少し加えて会社に送った。お手紙を添えて。
帰りにotaluというお店を見かけたのでフレッシュチーズを使ったチーズケーキをバースデーケーキにしようと、買って帰りました。
お母さん喜んでくれた。
朝、寝坊をした時点でもう今日は借りているDVDを見てだらだらしようと思っていたのだけれどすぱっと出かけてみてよかった。
前にも書いたのだけれど大切なひとに自分の時間を使うことってほんとうに豊かなことだと知っているのに私はとことん、その実行を先延ばしにしがち。
今日映画だけを見る一日だったらこんな幸せな気持ちにはならなかったな。
けど携帯は使いづらいです。
もうちょっと人の指の行動学みたいなことを追求してみて欲しいんだけどなあ。
サイドボタン、あんなところにあんなちっちゃくあっても使えないよ。何指で操作することを想定してるんだろ?携帯の重みとつりあわないところに手を動かさざるをえないかもしくは指がつる。
殆どのひとが右手で操作するのだからよく使う機能を右ボタンに入れるべきだと思うんだけどどうして全て反対なのか…。左利きのひとには優しいかもしれない…わけでもない。だってサイドボタンが右手用だし。
薄ければうすいほど、親指の関節をいっぱい曲げなきゃいけないから疲れるし。
なんて言いながらも多分近々使いこなしてると思うけど。携帯いじったり説明書読むの大好きだから。
今回のオペラの髪型です。
これ、地毛なんだよ!
最初にホットカーラーでサザエさんみたいなおばちゃんパーマをつくってからそれをほぐし、撫で付けてウエーブをスプレーで固めてゆくという…。
私は髪が短くてたくさん段も入っているし難しいんじゃないかと思うのにさすがプロだなあ…。くりくりパーマネント姿の自分の顔が恥ずかしくて(もう顔は下塗りをしているので真っ白ブサイクだし)鏡を直視したくないんだけど、手つきをみているのは楽しい。
3ヶ月間切らずに伸ばしておいてよかった。
今回のヘアメイクのテーマは1920年代の女優らしい。
グレタ・ガルボとかベティ・デイビスとかマレーネ・ディートリヒとかリリアン・ギッシュとか…?
むむ。
むむむ。
ちなみにこの写真、グレタ・ガルボだと勘違いされたら困るなあと思ってジャージ着用で撮りました。
しかしこの角度で撮ってもこんなに顔の凹凸がないとはたいしたものだ。
さすがこけしを生んだ国やまと!しかも縄文でなく弥生のほう。
まず携帯屋さんに行って契約をし2年3ヶ月お世話になった携帯とお別れ。…といってもこの携帯は母のカメラとして第二の人生を送ってくれることでしょう(母は携帯もデジカメも持ってないからこれが欲しいんだって)。
そして伊東屋へ。
探していたのはずっと使いたくなる手帳。
母はあまり遊ぶことが上手ではない。思い切って何かを買ったりすることも。
日記を書くような習慣もない。だって毎日同じつまらない日々だから、と言う。
自分が好き勝手やっているものだから私は大事な人には好きなことをしていてほしい。
だから手帳にあれこれ書いたり友達との予定を入れたりして欲しくて。
見れば見るほど素敵なものだったので思わず自分用にも買ってしまった。
でも私、ノートを自分の好きなイメージにすることがいつもできないんだよなあ。
アイデアや夢がたくさん詰まったものにしたいのにたいていがさつな感じになってしまう。
センスの欠如。
それからガラスペン用のインクと、万年筆も買ってみた。安いやつ。
本当は「紫陽花」という名前のついたインクに惹かれたのだけれどあんまりたくさん自分を甘やかしてはいけないと思い、小さなブルーブラックのインクを。
そのあとデパートの果物やさんに寄って今一番おいしい梨を教えてもらい、それに今一番美味しい洋梨を少し加えて会社に送った。お手紙を添えて。
帰りにotaluというお店を見かけたのでフレッシュチーズを使ったチーズケーキをバースデーケーキにしようと、買って帰りました。
お母さん喜んでくれた。
朝、寝坊をした時点でもう今日は借りているDVDを見てだらだらしようと思っていたのだけれどすぱっと出かけてみてよかった。
前にも書いたのだけれど大切なひとに自分の時間を使うことってほんとうに豊かなことだと知っているのに私はとことん、その実行を先延ばしにしがち。
今日映画だけを見る一日だったらこんな幸せな気持ちにはならなかったな。
けど携帯は使いづらいです。
もうちょっと人の指の行動学みたいなことを追求してみて欲しいんだけどなあ。
サイドボタン、あんなところにあんなちっちゃくあっても使えないよ。何指で操作することを想定してるんだろ?携帯の重みとつりあわないところに手を動かさざるをえないかもしくは指がつる。
殆どのひとが右手で操作するのだからよく使う機能を右ボタンに入れるべきだと思うんだけどどうして全て反対なのか…。左利きのひとには優しいかもしれない…わけでもない。だってサイドボタンが右手用だし。
薄ければうすいほど、親指の関節をいっぱい曲げなきゃいけないから疲れるし。
なんて言いながらも多分近々使いこなしてると思うけど。携帯いじったり説明書読むの大好きだから。
今回のオペラの髪型です。
これ、地毛なんだよ!
最初にホットカーラーでサザエさんみたいなおばちゃんパーマをつくってからそれをほぐし、撫で付けてウエーブをスプレーで固めてゆくという…。
私は髪が短くてたくさん段も入っているし難しいんじゃないかと思うのにさすがプロだなあ…。くりくりパーマネント姿の自分の顔が恥ずかしくて(もう顔は下塗りをしているので真っ白ブサイクだし)鏡を直視したくないんだけど、手つきをみているのは楽しい。
3ヶ月間切らずに伸ばしておいてよかった。
今回のヘアメイクのテーマは1920年代の女優らしい。
グレタ・ガルボとかベティ・デイビスとかマレーネ・ディートリヒとかリリアン・ギッシュとか…?
むむ。
むむむ。
ちなみにこの写真、グレタ・ガルボだと勘違いされたら困るなあと思ってジャージ着用で撮りました。
しかしこの角度で撮ってもこんなに顔の凹凸がないとはたいしたものだ。
さすがこけしを生んだ国やまと!しかも縄文でなく弥生のほう。
オフ!
久しぶりのオフだー!
なので一緒に出演している友達と稽古に行こうと話していたのに見事に寝坊してしまった。
起きたら10時すぎ。
もう1ヵ月も会社を休んでいる。
前もってお休みがちになるとは話していたもののまさか毎日リハーサルが入るとは思わず、結局電話で長期のお休みをいただくことに。
もうその1ヵ月も終わろうとしているのだけれど、会社になにかちょっとしたものを送ろうかなあ…と外出したところ。
なにがいいかなぁ…お菓子はたくさんあるからみずみずしいものがいいかな。
梨にしようかなぁ…。
大好きなブレッソンのポストカードにメッセージを添えて、あと何に出演するという話もまったくしないままだったから少しお知らせのチラシも。せっかく応援してくれているのになんのお知らせもなく本番を迎えることはできないから…と思ったけど、きてほしいわけでもないのにチラシを送られたら困るかしら…。
まあいいや。
そして携帯を買い替えるつもり。もうなんか分解しちゃいそうなので。
まだ使えるんだけど…。2年半も使ったから愛着もあるし。
でもごめんなさい。
番号やアドレスは変わりません。ちなみに10年前から変わってません。
そして伊東屋でいいスケジュール帳か、トラベラーズノートを見てくるつもり。
あと本番用のつけまつげ。
お休みの日に外に出るなんて楽しい。
ぽかぽか、涼しいし。
ひとあし早い金木犀のかおりで。
空が大きいな。
鳥が電車と並走して、それから90度向きをかえて飛び去った。
どこにいくんだろ。
また逢うことがあるのかな。





