なんどかブログでも紹介したうちの子供達

あ、犬ですけど。

 

 

 

 

 

 

その中で、長女リリー。

生後8週でシェルターからやってきた、テキおじと私の初めての子供。

先週、12才のお誕生日の一月後に、虹の橋を渡っていきました。

 

もう、あまりに悲しくてブログもかけなかったのですが、ここらでふんぎろう、と。

 

まあ、ここ半年ぐらい、調子が万全ではないのはわかっていましたよ。

いつも一緒に寝ていたのに、ベッドにも乗って来なくなって、抱っこして乗せても居心地が悪いらしく降りちゃってましたし。

小食なのは前からでしたが。

 

テキおじは、お尻のあたりがやせて骨ばってるって心配してました。

 

ちょうど1年前に足の手術をしてから、なんか足の使い方がおかしい。

足の先っぽ(footの部分ですね)の神経が通ってないみたい、とか獣医さんにも言ってたんですが、「手術の経過は良好」って。

 

事の発端は、日曜日の夜

寝る前のルーティンでそとに出そうとしたら、

なぜか急に後ずさりしたんです。

そしたら、玄関マットとカーペットの15センチほどの幅のフローリング部分ですべり、

何かが起こった!!!

そこからリリーはパニック、悲鳴を上げ、私もパニック+悲鳴。

テキおじ駆けつけとりあえずリリーを押さえて・・・

とにかく病院に連れて行こう!!

と、近所(これは本当に近所で、3軒先に住んでいる。田舎なのでけっこう遠い)の

かかりつけ獣医に連絡しつつ、大学の救急へ。

 

即ストレッチャーにのせられて運ばれる。

 

その日は命に別条がある犬が次々と運ばれていて、

リリーは痛み止めと鎮静剤でとりあえず 待たされていた模様。

こちらも、ひたすら待つ。

とりあえず医者に診てもらうまで帰ってはいけない、と言われたので。

でも、病院の中は異様に寒く、テキおじがいったんうちに帰って、ブランケットと長袖長ズボンを持ってきてくれた。

待合室のテレビでは、food networkの「Chiao House」

 

そして、待たされること6時間。

とりあえずリリーの診断は股関節脱臼。

ふつうなら、パコっと入れれば済む話ですが、なにせおばあちゃまなので、それだとまた外れると。で、手術。

Ciao Houseを見ながら、「うちはChiaoじゃなくてよかったなあ」と能天気に思う。

 

月曜日

翌日(というかその説明夜中だったので当日の朝か)整形外科に回されて、

またテキおじが医者の説明をうけつつ・・・号泣し始めたので、これは大変、と急遽月曜日の空手を休むことに。

何かと思えば、手術前にいろいろ検査をしたところ、

1.神経系に問題があるので、脱臼の手術をしてもそっちの問題を解決しないと、下半身不随とかになりかねない。(テキおじの心配が当たっていた!)

2.肝臓に腫瘍がある(良性か悪性かは不明)

3.血液が固まりやすい体質なので、ちょっとした刺激で血栓が飛んでご臨終、という可能性も高い。などが判明。

 

医者としてはまずは神経を調べるために一度痛み止めをやめたい、と。

私の中では、すでに「安楽死」という選択が80%で、もう痛いことはやめて!!!!!!

と思ったけど、テキおじは「真実を知りたい」と、承諾。

 

他にも、肝臓の腫瘍の検査にいくら

何にいくら、

何にいくら、

と全部足したら中古車くらいの値段を言われる。

 

とりあえずは翌朝の神経系の検査の結果待ち。

 

でも、月曜日の夜は二人共暗澹とした気持ちで、寝られない夜を過ごす。

 

火曜日

結局神経の検査もしたけどはっきりしたことは不明、ってあんた。

肝臓の検査どうしますか、あれはどうしますか、この場合ははどう、この場合はこう、

と、こっちの空気も読まず話し続ける医者に、

「もうやめよう」

と私は言いました。

「もうやめてください。痛いのはもうたくさんです。

今まで、この子は何度も何度も手術を乗り越えてきたんです。

今まで私たちのために頑張ってくれたんです。

もう痛い思いをさせるのはやめてください。」

とテキおじが医者に話して、医者の無言。

翌日、最後にリリーに会いに行くことにする。

 

水曜日

朝のレッスン、「私はできる!」と思っていたんだけれど、

やっぱり無理で・・・キャンセル。

そして、また病院でもいろいろあったんだけれど・・・

最後のお別れをして、ちゃんとリリーは私が抱っこした状態で旅立たせることができました。

飼い主としての責任を果たせた。

果たさせてくれたリリーには本当に感謝しかありません。

 

どんなに愛しても、祈っても、大事にしても、いつかはやってくるお別れ。

 

お骨が返ってきたらまた泣くんだろうな~。

 

テキおじと相談して、

というよりは私の希望で、お墓の代わりに木を植えることに。

今の季節、近所でも満開の百日紅(さるすべり)。

毎年思い出すんだろうなあ。

 

これ、リリーが逃げた時の一句。

抜け出した子犬牛らと遊ぶ春

 

そして、月曜日の晩の一句

梅雨寒の嗚咽ベッドの端と端

 

金曜日にものすごい天気雨が20分程降って止んだんですけど、

雨がふっているのに大きな虹が、しかもダブルで出ているのを二人で見て、

また号泣。

これを俳句に詠みたいのですが、まだ詠めずにおります。

 

しかし、二人ともパニクって何年かに一度の怒鳴り合いの大げんかになり

私は生まれて初めてF爆弾を炸裂させたり。

 

本当に、リリーは常におさわがせでしたよ。

 

でもこれからは、ちゃんと残り二匹の面倒見るからね。

パパもちゃんとお酒辞めるからね。

寂しいけど、心配かけないように生きていくよ。

 

ということで、ご報告でした。