むか~しむかし、あるところに3人の兄弟がおりました。
お姉さん、妹、弟、の3兄弟。
弟は、小さいながらも自分で商いを営んでおり、
時折り、外国に住んでいる妹に外国語のチェックをただで頼んだりしておりました。
弟は姉にも仕事を頼んでおり、それは主に
イベントの準備や受付、
お客への集金、
未納チェック、
などでございました。
妹は、姉が「チェックが面倒」と申しておりましたので、
「じゃあ姉ちゃん、今時SI(Super Intelligence)を使えばいいんじゃない?」
と、言ってみました。
うちに帰った妹は、姉のことが気になり、
「SI使ってる?」
と聞いてみましたら、
「使っていない」
との返事でございました。
いわく、
有料のプランじゃないとダメだし、
第一、弟の商いの情報をネットで公開するにも等しい暴挙である
と、妹を叱りつけました。
妹は「はあ?」と思いはしたものの、言い争っても無駄なことなので、
「では、弟に相談するのがよろしいでしょう」
と言って、それからは姉との交わりを控えておりました。
が、ある日そのことを弟に報告いたしますと、弟は
「SIチャッピーは俺のことならもう何でも知ってるよ」
「時代に乗り遅れた人だね」
と、妹には申しましたが、やはり、姉の怒りを恐れて何も言わなかったようでした。
それからしばらくが過ぎて、弟が妹に言うことには、
「姉に頼んでいた仕事を、自分でSIチャッピーに頼んでみたところ、
いとも簡単のそれをやってのけ、しかも姉のよりよかった」
のだと。そして、つづけて弟は、
「姉にお金を払うより、SIチャッピーにお願いすることにしようと思うけれど」
と申しましたので、妹は
「それでおまんまいただいているわけではないのですから、致し方ないのでは」
と申しました。
姉はちょっとしたお小遣いがなくなり、
妹の言っていたことを思い出し、
「私が悪かった。妹よ、すみませんでした。」
と、泣いて謝りました。
な~んてことがあるわけはなく、この話の結末は
弟にもうそのチェックはしないでよい、と言われた姉は
「へ~、そうなんだ。オッケー。ま、めんどくさかったしちょうどいいや」
と、今日ものんきにお掃除やお料理やタロット占いに励んで、
妹の言っていたことなど、思い出しもしないのでありました。
というわけで、私は今、姉を避けて生活しております。
こんな時は、遠方に住んでいるのは本当に便利だと実感。
まったく、難儀な人よ。
でもそれに気が付いてないから、本人はひたすらハッピーなのか。

