こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳卒中などの病気によって、「寝たきりになった」という話を聞くことがあります。
寝たきりが体にとって良くないことは、誰もが想像つきますね。
ですので私はリハビリにおいて、「できるだけ座る・立つ・歩く」ことを心掛けています。
寝たきりで起こる弊害の代表例は、筋力の低下です。
その割合は、こう言われます。
1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%低下する。
しかしそれよりも、もっと深刻な問題があります。
寝たきりは、体の組織全体をレベルダウンさせることです。
なぜならある大前提が存在するからです。
「人体は”縦の重力”を受けるように構成されている」ことです。
つまり頭が体の上にあり、体は地面に対して垂直であることが、人体の基本姿勢なのです。
要するに、立つか座っている状態ですね。
その姿勢を保持するために、様々な筋肉が活動しているのです。
しかし寝たきりになると、体は縦の重力を受けられず、重力を”横から”受けることになります。
この状態が長期間続くと、あらゆる場所の血管を圧迫します。
そのため、体の循環を促すポンプ機能が作用しなくなります。
その結果、血行不良を起こします。
血行不良が起こると、体の隅々に酸素や栄養が行き渡りません。
循環が滞って老廃物等が溜まるので、新陳代謝が悪くなります。
また、呼吸にも影響を与えます。
呼吸をするには、背中の筋肉や肋骨の動きも必要です。
寝たきりでは、それらの動きが制限されてしまいます。
本来想定していない横からの重力を受けることで、肺が十分に膨らまなくなるからです。
よって呼吸が浅くなり、ほんの数%ですが、酸素を取り込む量が減ってしまいます。
体の各器官は活動するために、酸素を必要とします。
数%でも酸素が不足することで、各器官の働きも落ちるのです。
さらに、横隔膜の動きも低下します。
横隔膜は呼吸と共に、胃腸にも関連しています。
この動きが低下すると、胃腸も影響を受けて、消化機能が衰えてしまうのです。
胃腸機能の衰えは、直接生命にも関わります。
このように、寝たきりは悪いことだらけです。
これらの弊害を避けるためには、可能な限り「縦の重力を受ける」状態をつくることが大切です。
その手段が、できるだけ座る・立つ・歩くことなのです。
リハビリは、体を動かすことだけがリハビリではありません。
「座る」「立つ」という姿勢をつくることだけでも、十分なリハビリになるのです。
縦の重力を受ければ、筋肉は体を支えるために働きますからね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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