牛を殺して1頭15万円 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

昨年の年末、牛乳の原料となる生乳が年末年始に大量に余って、大量廃棄されることが予想されていました。

 

そのため、各メディアが牛乳の消費を増やすことを消費者に呼び掛け、

しまいには首相までもが呼びかける事態となりました。

他にも苦しい業界があるにも関わらず、

特定の業界のために、首相が消費を促していたのです。

 

この時は廃棄を回避しましたが、つまり現在日本では、生乳は明らかな供給過多の状態なのです。

 

2014年にバター不足となり、農業経済学者や農林水産省は酪農家が減ったことが原因だと考え、生乳の生産を増やそうと計画しました。

以下は、2018年のLIAの記事です。

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ニワトリ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギなどの「家畜」と呼ばれてしまっている「どうぶつ」たちには、

命の権利など一切認められていないので人間の遣りたい放題が続いています。

ちなみに日本では、農林水産省が1月26日、

2018年度の脱脂粉乳の輸入枠について、前年度当初の倍となる2万7000トンに設定すると発表した。

また、バターなどの輸入枠も1万3000トンに設定される。


今後も、日本国内では、乳製品の輸入枠が大幅に増幅されるので写真のように改造された牛から絞られた乳製品も大量に輸入されるようになります。

牛の乳は、牛の子どもが幼児から成長期の間に飲むものであり、人間が飲んだり食べたりするものではないので

人間の体に害である事は広く知られるようにもなってきましたが

こんな改造された牛からの乳は、さらに病気の元となる事でしょう。

こんな状態にされた母牛の体は、自分の乳の重さでヘルニアになったり、脚や股関節を痛める事は間違いありません。今よりも更に乳を出す機械のように「牛乳」を生産するために、体を限界まで酷使され、さらに、出来るだけ長くの間、乳を搾り盗れるように、化学物質や抗生物質をどんどん投入して行く事と思われます。あなたが牛乳を飲んだり、乳製品を食べたりするために。

 

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業界の対策により、1~2年前に供給量が増加しました。

その結果、現在の過剰供給状態になりました。

 

供給過多に加え、円安、物価高の影響で餌代が高騰し、

現在の酪農の経営状況はかなり厳しいようで、やればやるほど赤字、廃業も相次いでいるようです。

 

現在は少しずつですが、牛乳や乳製品の代替品が販売され、牛乳が体に悪いことが浸透し始めています。

 

牛乳の消費量は今後減っていきますので、酪農の衰退は元から予想されていたことです。

追い込まれてから廃業する前に、先を見越してもっと早くに職を切りかえておくべきでした。

 

アメリカではもう数年前から衰退が始まっており、大手の乳業メーカーが相次いで破綻しています。

 

アメリカでは、2030年までに牛の数は50%減少し、牛乳需要は2035年までに90%減少すると予測されています。

牛乳・乳製品は代替ミルクの時代へ

 

この事実からも、日本もいずれそうなることは容易に予想できたことです。

 

今回は生産量を増やしてしまったことが原因なので、衰退というよりは元に戻るという方が正しいかもしれません。

コロナや円安・物価高が、増えすぎた酪農の縮小を早めた形となります。

 

 

そして先日、農林水産省はとうとう、日本の酪農を縮小する方向に舵を切りました。

 

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農水省は8日、生乳の需給改善に向けた新たな酪農対策を発表した。

 

乳量が少ないなどの低能力牛を早期に淘汰(とうた)する際に、

2023年9月までは1頭当たり15万円、23年10月以降は同5万円を交付する。

 

23年9月までの場合、生産者団体などが別途、同5万円を農家に交付することが必要。

 

乳製品の過剰在庫低減へ、生産者団体自ら乳業メーカーの在庫を一定期間補完する際、必要経費を半額まで助成する。

 

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淘汰する際に1頭15万円の補助金を出す、とあります。

要するに、1頭牛を殺したら15万円出すよ、ってことですね。


これを機に、牛を全頭手放し、廃業を決断する酪農家が増えると考えられます。

 

農林水産省は、牛を4万頭減らす計画なのだそうです。

国にとって、牛は命ではなく、牛乳を出す機械でしかないのです。

 

生き物を扱う以上、このような事は必ず起こります。

根本的には、この残酷な淘汰を生みだしたのは、牛乳や乳製品の消費者なのです。

 

 

そして今回の淘汰だけではなく、酪農そのものが残酷であることを消費者は知るべきです。

 

 

 

牛は放牧によって飼われていると思い込んでいる人が多いと思いますが、

飼育される牛の70%以上は、つなぎ飼いという拘束飼育をされています。

 

見ての通り、ほとんど身動きができない、ひどい飼育方法です。

 

40%以上の農場が、24時間365日、ずっとこの状態です。

 

 

牛の位置を制御するために、カウトレーナーという電流を流す器具を用いて、牛たちに電流を流して痛みを与えることで、さらに動きを制御する農家もいます。

牛乳を考え直そう

 

 

 

牛は、人間の160倍以上の糞をするため、掃除をしても追い付かず、床が糞尿まみれであることがほとんどです。

 

牛の体が汚れているのをよく目にしますが、掃除が行き届かず、糞尿で汚れてしまうためです。

 

以下は、繋いだまま出産させられ、糞尿だらけの床に産み落とされた子牛です。

 

糞尿まみれのため、ひづめの間に菌が入り込み、炎症になって、出血したり、足を引きずって歩くようになることもあります。

 

この足を痛めて、ひきずって歩くことを跛行(はこう)といいます。

 

 

不衛生な環境下で、不自然な動作で寝起きを繰り返すことで、炎症がおきます。

 

 

 

ひどくなると、穴があき、中の肉や骨が見えてしまうことまであります。

アカネの一生

 

 

立てなくなってしまう牛もおり、こうなってしまえば農家にとって使い物にならないので、と殺場に送られ殺されます。

 

 

 

 

農場で不要になった、牛を殺す場合もあります。

パコマという消毒薬を注射し、30秒で泡をふいて死亡します。

業界は、このようなものを安楽死などと言っています。

 

恐ろしいことに、生きたままレンダリングに出して圧死する牛も一部いるとのことです。

 

 

また、乳牛は約73%が、麻酔なしで角を切断されます。

 

生後3ヶ月以内の牛の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテで、皮膚をやけどさせられます。

 

 

除角・断角が牛に与える苦痛

 

 

角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ってから、焼きごてを押し当てられます。

 

 

除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。

 

首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。

 

 

麻酔なしで尻尾を切りとられることもあります。

 

尻尾を切る際は、このように刃物で切り取る場合や、ゴムリングで血流を止めて壊死させる場合があります。

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尾を切断された牛は慢性的な疼痛を感じています。

 

断尾を行っている農場は7.5%と割合で見ると少ないように見えるでしょうが

また、ほぼすべての牛に、麻酔なしで耳標がつけられます。

 

そして、牛に鼻輪をつける農場では、麻酔なしで鼻輪をつけます。

牛乳は牛の母乳です。

母乳を出すために、牛は何度も何度も妊娠させられます。

 

母牛は好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。

人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。

 

その方法は、非常におぞましく、

人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。

 

人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。

 

当然、牛は嫌がります。

これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。

 

オス牛も強制的に精子を採取されます。

擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。

老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。

 

擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ

雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。

 

これらの非常に気持ちの悪いことを、当たり前に行っているのが酪農業界です。

 

 

こうして母牛は、母乳を大量生産するために、度々妊娠させられ、子供を産まされ、母乳を絞り取られ続けます。

 

レイプされて生まれた子であったとしても、自分の子を育てることは、母牛にとって喜びとなります。

 

ですが、酪農では多くの場合、生まれた子牛は母牛からすぐに引き離されます。

 

母牛の母乳を飲むことを覚えると、哺乳瓶でミルクを飲まなくなるからです。

 

母牛の母乳は、人間のための牛乳として使われるため、酪農側からすればそれは困るわけです。

 

なので、すぐに引き離し、隔離し、初乳をバケツや、哺乳瓶などで与えます。

 

 

 

 

牛は子供を奪われても平気な生き物、とでも思っていますか?

 

人間に、目の前で子供を連れ去られた母牛。

それを見て、あとを追いかけます。

 

子牛が捕らえられた車のまわりをウロウロして、気にかけています。

 

走り去る車を追いかけます。

 

車に距離を離されても、最後まで追いかけています。

明らかに、母牛が子供を奪われることを嫌がっているのが分かるでしょう。

 

この動画の母牛は、子牛を奪われ、悲しい鳴き声を上げ続けています。

牛も人間と同じで、子供を奪われた母牛は、精神的苦痛を感じるということです。

 

 

子供を取り上げられた後、子牛のための母乳は、人間のために奪われ続けます。

 

牛乳のために乳房はパンパンに膨れ上がり

 

1日2回、妊娠直後の乳牛で25~30L、少ない牛で3~5Lの乳が絞りだされます。

 

 

肉牛の年間乳量が1000kgほどに対し、乳牛の年間乳量は8500kg以上もあります。

中には、年間2万kg以上も出す乳牛もいます。

 

牛の乳は、牛の血液からつくられています。

牛乳1パック分のお乳をつくるのに必要な血液は400~500リットル。

1日に約30リットルの乳を出す牛は、毎日約1万リットル以上もの血液を乳房に送り込んでいることになります。

 

カロリーの高い濃厚飼料が与えられ、

大量の乳を出すことにエネルギーを費やす体にされてしまった牛は、代謝機能が阻害されるため、

乳房炎、ケトーシス、第四胃変位などの様々な病気にかかりやすくなっています。

病気が回復しなければ殺されます。

 

品種改良はこれからも続いていき、このように異常なほど乳房が膨れ上がった牛までもが生みだされているのです。

 

 

乳牛たちは、これらの苦しみを経て、

レイプ→妊娠→出産 のサイクルを3~4回繰り返し、

乳量が減って用済みになれば、と殺場へ送られます。

 

北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、

ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、

どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、長距離を人間のペースで移動させられます。

トラックから牛が逃走

 

と殺場に着いた頃には、ぐったりして動けない牛もいれば、死んでいる牛もいます。

 

動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。

巨体を片足で釣り上げられる

 

 

 

そして最後は、眉間にと畜銃を打たれ、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。

 

以下は、牛乳を飲む人、乳製品、牛肉を食べる人はしっかりご覧ください。

と畜銃で気絶させることに失敗し、激痛を与えられた牛が頭をかばい続けます。

仕事が滞り、職員は牛をナイフで体をつついたり、尻尾を折ったりして、頭を出すよう促します。

抵抗もむなしく、最後は首を切られ、殺されました。

 

これが日本人が欲する牛乳のために尽くしてきた牛の最後です。

 

日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますと言えばいいなんていいますが、

殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという、おかしな方がいらっしゃれば、ぜひ名乗り出てください。

 

感謝やいただきますなんて言ったところで、牛には伝わることはありませんし、

伝わったところで、牛からすればあなたの感謝なんて何の役にも立ちません。

感謝しなくていいから、角を切らないでほしい、子供を奪わないでほしい、母乳を奪わないでほしい、殺さないでほしいと願っていることでしょう。

 

 

牛乳の代替品は沢山あります。

 

植物チーズも、スーパーで見かけるようになっていますし、通販でも買えます。

 

 

アイスやケーキも、検索すれば植物性のものが沢山あります。

 

 

 

あなたの一時の欲望のために、牛は存在しているのではありません。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

牛乳を飲むのをやめ、乳製品を食べるのをやめましょう。

 

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