災害級の虐待 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

昨日、1000匹の犬を劣悪環境で飼育して、逮捕、起訴された、

長野県松本市の繁殖場「アニマル桃太郎」の元経営者

百瀬耕二の初公判が開かれたそうです。

 

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起訴されたのは「アニマル桃太郎」という屋号だった繁殖場の元経営者。

 

起訴状によると、被告は昨年9月2日、

松本市内の2カ所の繁殖場で、計452匹の犬を劣悪な環境で拘束して衰弱させ、虐待したとされる。

 

初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 

捜査関係者によると、2カ所で飼われていた犬は計約1千匹に上ったという。

 

検察側は冒頭陳述で、事件当時の従業員は被告を除いて15人にとどまり、環境省令で定められた1人あたりの飼養数(15匹)の上限を大きく超えていたと指摘。

 

糞尿(ふんにょう)を清掃しなかったり、眼病や皮膚病の犬を治療せず放置したりしていたとした。

 

2018年10月~21年7月で約4億2千万円を売り上げていたことも明かした。

 

 

証拠採用された元従業員の調書も読み上げ、手術痕が開いて内臓が飛び出た犬がいたことなども指摘した。

犬舎内の臭気が異常に高い濃度を測定していたことも証拠として示した。

 

被告は調べに対し、事件を起こした理由を「人手不足にもかかわらず利益を追求したため」などと述べたという。

 

県警による家宅捜索時の動画も法廷内で流された。

薄暗く、汚物や体毛が付着して黒くなったケージが、狭い犬舎にひしめくように置かれている。ケージ内の犬は落ち着かず、ほえ回っていた。

 

初公判は、公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」の代表理事を務めるタレントの杉本彩さん(53)も傍聴した。

 

公判後の記者会見で杉本さんは法廷で流れた動画に触れ、「想像を絶する。怒りと悲しみをおさえるのに必死だった」と話した。

同法人は事件について県警に告発したことを公表している。

 

杉本さんは

「世話できる状況ではない。誰が見ても異常な状態。雑巾のようにボロボロになっている犬もいて災害級の虐待だ」

などと非難した。

 

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昨年の9月に、アニマル桃太郎が家宅捜索を受け、

ペットショップ 600匹の犬を劣悪な環境で飼育

 

 

11月に経営者の百瀬耕二と、社員の有賀健児が逮捕されました。

腸が出たままになった犬も

 

 

元従業員の証言により、

百瀬は、無麻酔で犬たちを帝王切開していたことが明らかになっています。


 

「縫合手術は素人で雑だったため、腸が出たままになった犬もいた」とのことです。

 

 

30年間も、フレンチブルドッグなどを中心に、無麻酔で帝王切開が行われてきたという事です。

一体、どれだけの数の犬たちが、麻酔のないまま切り刻まれ、どれだけの苦しみを味わってきたのか。

 

 

 

 

百瀬による凄まじい虐待は他にも沢山あります。

 

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犬舎に入ってすぐに異様な汚さに驚きました。

糞尿は垂れ流しで、たまにホースでケージに水をかけて床に流すだけ。

 

そもそも7~9段ぐらいケージを積み上げていましたから、上段のほうには脚立でもないと手が届きません。

冬場は窓を締め切っているので、アンモニア臭が本当にひどくて、臭いが目に染みてくるような状況でした。

 

私と同じように新しく入ってくる動物好きの子たちもいましたが、2~3日で「こんな仕事できない」とすぐに辞める子も多かったです。

ペットへの扱いのひどさもありますが、それ以前に臭いがひどすぎて胃がムカムカしますし、その場所で働くことに耐えられなかったんだと思います。

 

私が入った約10年前は400頭ほどいて、世話は従業員5人でずっと回していました。

最近では1000頭ぐらいでしょうか。

この3年ぐらいで一気に数が増えましたね。

 

コロナが流行したことでペットブームが起こり、飼う人が一気に増えたので「売れるからどんどん産ませろ」と百瀬がはっぱをかけていました。

とてもこれ以上手が回らないと思いましたが、百瀬は従業員の訴えを聞くような性格ではないので止められませんでした。

 

掃除が行き届かず、川の水を与えていたので、ゴミのペットボトルで作った給水器には藻が繁殖していました。

 

山中にある犬舎の屋根は、ブルーシートを天井に被せただけの簡素な造りで、雨漏りがすればもう1枚上からブルーシートを被せるだけというひどい状態でした。

夏は大型の扇風機を置いていましたが、生ぬるい空気が右から左に移動するだけ。

冬はだるまストーブを置いていましたが、数は不十分。

温度管理すらできておらず、飼育環境は最悪でした。

 

1000頭いても餌をあげられるのは1日500頭が限界です。

だから1度に2日分の餌を置いておくんです。

 

ただ、3~5頭を一緒に入れていたゲージもあったので、力が強く他の犬を押しのけてでも食べる犬もいれば、そうじゃない犬もいる。

弱い子は食べられず衰弱していきました。

 

死にましたよ。

でも、百瀬は気にもとめない様子でした。

出勤した時にケージに死体があって、「この犬いつ死んだの?」と聞いても「わからない」と。

死後、気づかれず数日放置されたような犬もいました。犬舎のなかが臭すぎるので、死臭もわからないんです。

 

死んだ犬は糞尿が垂れ流されたケージの下に敷いている新聞紙や、事務所のゴミ箱のゴミ、食べ終わった弁当のゴミと一緒にゴミ袋に入れられていました。

さすがにそのまま死体をゴミ袋に入れるのは抵抗があるのか、新聞紙には包んでいました。

車にゴミを入れて運びだす時に異臭がしたという近隣住民の話もありましたが、死臭もあったと思います。

 

何頭か犬と猫を引き取ったこともありますが、主人になつくには1年ぐらいかかりました。

人間の男に対するトラウマというか、恐怖が抜けなかったのだと思います。

 

売り物の犬と猫の他には、鶏、ウサギ、ハムスターも飼っていました。

犬と猫以外は売るためじゃありません、百瀬の趣味です。

 

ハムスターは1つの衣装ケースの中に200匹ぐらい飼っていました。

餌の管理もろくにやらないので、共食いがひどかったですね。

ケージの中には骨になった死体や、下半身を食いちぎられて呻いているハムスターもいました。

 

鳥もカメレオン用の飼育ケージに入れて2000羽ぐらい飼っていましたよ。

オカメインコ、セキセイインコ、ジュウシマツ、マメルリハとか。

40~50羽ずつケージに入れられていて、それが何十個もありました。

 

百瀬は動物が嫌いというよりも、コレクター趣味というか、おもちゃのように動物を扱っていた印象が強いですね。

子供がプラモデルを集めて部屋に飾ったりするじゃないですか? あの心理に近いのだと思います。

 

例えば、ペットオークションで売れ残った猫を2000円ぐらいで買ってきて、「ネズミ捕りだ」といって犬舎のある山に放っていました。

大人になるまでは一応育てますが、マンチカンなど自然界で生きるのが厳しそうな弱々しいペット猫も多かったので、全部死んだと思います。

雨が降った後に水たまりの水を飲んでいる姿を見たことはありますが、それ以外は姿を見たことはありません。

イタチやトンビに食べられてしまったのか、死体を見たこともないです。

 

また、ペットとして人気の純血種の小型犬は、どうしても奇形が多いんです。

オスは奇形が産まれれば、売れないのでほったらかしにされてすぐに死にますが、メスは奇形でも子供が産める。

だから繰り返し出産させて、もう産めないとなったら『引き取り屋』に売り払う。

 

子犬のオークション会場にいくと、少額の金で『不要』になった犬を引き取り、劣悪な環境で徐々に弱らせて死なせるような業者がいるんです。

 

ちなみに私が引き取ったメス犬はぼろぼろで老犬かと思いましたが、獣医師によると6歳ぐらいとのことでした。出産しすぎて栄養を子供にとられ、歯がほとんど抜けていて、残った歯もボロボロでした。

 

フレンチブルドッグは頭が大きくて、腰が細い。

だから自然分娩は難しく、帝王切開じゃないと出産が厳しいんです。そういう背景もあって、既に報じられているような「無麻酔で帝王切開」という残酷すぎる虐待が生まれてしまいました。

 

獣医の資格があるわけでもありませんし、百瀬は手術が下手でした。百瀬が埼玉に仕事で出かけているときは有賀も手術をしていましたが、技術は同じようなものです。

腸が出たままの犬もいましたが、腸がなんであるかわからずに自分で舐めたり、噛んだり、食いちぎったりして、死んだ犬もいます。

 

手術は、腹を裂いて子犬を取り出した後は縫合して、ヨードチンキを傷口に塗って、着古したTシャツのボロで血液をさっと拭いて、おしまい。

一応、百瀬は知り合いから鎮痛剤や抗生剤をもらってはいたようですが、使っている姿はみたことがありません。

 

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この通り、凄まじい虐待、虐殺が、百瀬によって30年もの間、行われ続けてきました。

 

まさに、災害級の虐待、あるいはそれ以上の大虐殺ではないでしょうか。

 

 

 

残された1000匹の犬たちは

300匹がペット里親会が引き取り、700匹は百瀬の知り合いのペットオークションを行う業者が引き取ったとのことです。

 

 

業者に引き取られた700匹の犬たちは、レスキューされたわけではなく、

アニマル桃太郎の時と同じように酷使されていると思って間違いないでしょう。

背中と足が曲がっている

 

 

 

また この事件を機に、ペット里親会は、ペット業界と関係があり、ペットオークションの下請けを行っていることが明らかとなりました。

 

売れ残ったペットたちを、タダで引き取っているのです。

要するに、経費の一切かからない引き取り屋です。

業界にとってこれほど美味しい処分の仕方はないでしょう。

 

そして、ペット里親会はブログで、

百瀬に帝王切開を教えたのが、Evaと告発を行った奥原獣医師である、というデマを流したり、

Evaを「単なる啓蒙活動」の団体と揶揄し、講演活動で1回200万円以上のギャラをもらっているというデマを流したりしていました。

 

さらに、百瀬を擁護するような発言も度々行っています。

 

 

他にも、悪徳繁殖家にも生活があると発言したり、雑種をバカにしたりと、完全に業界側に染まった団体です。

 

 

ペットショップやブリーダーから犬猫を購入する人たちのせいで、生態販売問題はここまでぐちゃぐちゃになっています。

 

 

 

良いペットショップもある、などと言う人がいますが、

ペットショップって、ペットオークションから買い取っているのは分かっていますか?

 

 

ブリーダーたちが繁殖した子犬は、ペットオークションに持ち込まれます。

 

オークション会場に着いた子犬たちは、このような小さな箱に詰め込まれ、競りにかけられます。

この競り落とした子犬たちが売られているのが、ペットショップです。

 

 

つまり、ブリーダー → ペットオークション → ペットショップです。

 

 

 

このペットオークションに持ってくる、不特定多数のブリーダーから買い取ったペットショップは、

間違いなく、いわゆる悪徳繁殖家からも購入しているでしょう。

 

 

しかも、こうした流通の段階で2万5000匹以上の子犬や子猫が死んでいます。

 

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2018年度に国内で繁殖・販売されていた犬猫のうち約2万6千匹が、繁殖業者やペットショップのもとにいるうちに死んでいたことが、朝日新聞の調査でわかった。

流通量の約3%にあたり、この5年間で計12万匹以上にのぼる。

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しかも、これはあくまで報告された数でしかありませんので、実際はもっと多いと考えて間違いないでしょう。

 

 

つまり、子犬や子猫を流通させているペットショップが、「良い」なんて概念はありえないんですよ。

 

 

 

こういう話をすると、すぐに個人のブリーダーから買い取ればいい、という話になりますが、

個人のブリーダーにも、悪質なブリーダーは沢山います。

買うのをやめなければ永遠に続く

 

 

そして、表の飼育環境がよければ良いブリーダーなどと考えるのは大間違い。

 

 

 

これは日本のトップブリーダーとやらの、断尾動画です。

 

犬種標準などのために、ブリーダー達は、子犬の尻尾や親指を切りとっています。

 

 

犬を繁殖させる場合、人工授精

 

 

 

 

または 強制交配が行われます。

 

 

 

どれだけ飼育環境を整え、表面が良かろうと、

ブリーダーは、全員が、これらのようなおぞましい行為を行っています。

 

人工授精にしろ、強制交配にしろ、すべてメスが望んだ交配でも妊娠でもありません。

好みのオスと交尾ができない、それが生体販売業界では当たり前の世界です。

 

 

そもそもブリーディングというもの自体が

人間が、人間好みの外見を残すためだけに、遺伝子をコントロールするという、

非倫理的で、生物の尊厳を無視した行為であることに気づくべきです。

 

 

ブリーダーたちは、雑種が健康であることも知っていますし、

この業界がある限り、必ず余剰が出ることは知っています。

 

ちなみに、とある世間で良いとされているブリーダーさんは、

「我々がいないと、ペットを希望している人に行き渡らなくなる、

保護犬がいるのも、我々ブリーダーがいるから。」

とはっきりコメントされていましたよ。

 

 

そして、どれだけ飼育環境が良かろうと、奇形や障害の子は生まれます。

 

奇形や障害の子たちが生まれたら一体どうしているのでしょうね?

 

 

良いブリーダーもいる、などという幻想をもつのはやめましょう。

 

悪徳繫殖家というレベルが低すぎる人たちが存在するために、

ただ飼育環境がマシなブリーダーたちが、良いなどという地位を得てしまっています。

 

 

殺処分がある日本において、命を売り物にしている時点で、良いなどという概念があるわけがありません。

 

 

 

 

 

 

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そのブリーダーは、殺処分を終わらせるために何か行動しているのですか?

 

していないでしょう。

それどころか、犬を増やすことによって、殺処分を促進している側です。

 

 

血統を残すためにやっていると本気で思い込んでいる人達が、残念ながら犬猫愛護活動家の中にまでいて驚くばかりですが、ブリーダーたちは全員金儲けのためにやっています。

 

 

 

また、血統を残すことで、遺伝病が広がり、極端な体型で苦しむ犬や猫がどんどん増えています。

 

帝王切開でしか子供を産むことができないブルドッグ。

 

巻いた尻尾を作るために、脊椎が歪んだパグ。

 

潰された頭蓋骨により呼吸器に問題を生じやすい、パグ、ペキニーズ、ブルドッグ。

 

聴力を失いやすいダルメシアン。

 

 

 

変性性脊髄症を発症するコーギー。

遺伝病の闇

 

 

 

一目見て異常だと分かるティーカップドッグは、

未熟児を産ませるために、妊娠している繁殖犬がスプーン1杯の食事しか与えられません

 

 

また、スコティッシュフォールドの折れ耳は骨軟骨異形成症という病気からきているものです。

遺伝性疾患は減らせていない

 

 

軟骨にコブ(骨瘤)ができ、これが神経を圧迫し、激しい痛みを伴います。

スコ座りも、痛いから ああいった座り方をしているわけです。

 

 

 

業界側は、遺伝子検査をして、遺伝病を減らす取り組みなどを執拗にアピールしていますが、

あんなものはパフォーマンスであり、

ブリーダーが存在する限り、生体販売が存在する限り、このような事は絶対になくなりません。

 

今後も、安易な交配、安易な購入によって増え続けるでしょう。

 

 

そして、記事にもありましたが、純血種の繁殖に、奇形や死産はつきものです。

 

 

 

そして、悪徳繁殖家とブリーダーは違うんだ、みたいに言う人がいますが、

ブリーダーが存在する限り、悪徳繫殖家は必ず一定数存在し続けます。

この犬が何の犬種かわかりますか?

 

 

 

また ペット業界には、暴力団が入りこんでいます。

 

まさかヤクザたちが、繁殖犬たちの負担を気遣ってブリーディングしているなどと思わないでしょう。

 

 

 

犬猫の悲惨な実態を救うには、「生体販売の廃止」。これ以外はありえません。

 

外見とか、血統とか、年齢とか、安さといった、自身の欲を優先させるのではなく、恵まれない保護犬や保護猫を引き取る、あるいは飼わないという選択をしてください。

 

 

 

そして、忘れないでください。

無麻酔で体を切り刻まれているのは、この犬たちだけではありません。

これが「日本ハム」の実態

 

ウール製品は動物の苦しみ

 

あなたが食べる豚肉の豚は、無麻酔で去勢されていますし、

あなたが使用しているウール製品の羊は、無麻酔で臀部(でんぶ)・陰部の皮膚と肉、尻尾を切り落とされています。

(これだけではなく、まだまだ他にも沢山ありますが・・・。)

 

まさか、犬はかわいそうでも、豚や羊は感謝すればいい、などと言うわけではありませんよね?

無麻酔の帝王切開の虐待を非難するなら、肉を食べ、ウール製品を使用するのは矛盾していますよ。

 

人を非難する前に、まずは自分を変えることから始めましょう。

 

 

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